「バンジージャンプする」がミュージカルで帰ってくる…映画の感動をふたたび

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ミュージカル「バンジージャンプする」の練習風景が、6月27日午後1時アリオンホールでマスコミに公開された。この日の公開されたのはハイライトシーンだ。俳優キム・ウヒョンとカン・ピルソク、チョン・ミドとチェ・ユハ、ユン・ソホとイ・ジェギュン、演出家のエイドリアン・オズモンド、作曲家のウィル・アロンソン、作詞家のパク・チョンヒュが出席し、記者懇談会が行われた。

この日のハイライト試演は、50分間行われた。全部で8シーンのハイライト試演で「あなたですか」「恋愛のセオリー」「先生、様」「私が悪いんじゃない」「もしかして、聞いたことがある?」などのナンバーを披露した。

ミュージカル「バンジージャンプする」は“多国籍演出”で作られる。ミュージカルヘブンのパク・ヨンホプロデューサーと、ミュージカル「スウィーニー・トッド」を演出したエイドリアン・オズモンドが力を合わせ、演出の相乗効果を狙う。

エイドリアン・オズモンド演出家は「愛には色んなタイプがある。テヒとインウの愛は、肉体的に惹かれる愛だけではない。最初から奥深いところから始まる愛だ。キャラクターたちが自分の(愛する)感情を推し量り、どのように展開していくか見せるところが重要だ」と答えた。


演出家エイドリアン・オズモンド「色んな方法で時間の経過をお見せする」

これまでキム・ウヒョンは、マッチョなキャラクターを多く演じてきた俳優だ。そんな彼が、これまでのマッチョなキャラクターとは正反対の、インウという人物を演じることについて「シナリオにこんなセリフがある。『人ってお米だけを食べては生きられない。ジャージャー麺も食べて、ちゃんぽんも食べるべきだ』と。これまで男性的な役だけ演じてきた。その過程でイメージチェンジを試みることになった。お米には飽きた。(キム・ウヒョンを通じてこれまでとは違う)甘い風味も欲しくなったわけだ」と機知溢れる答えを返した。

続いてキム・ウヒョンは「(インウ役に)ピルソクさんは本当にぴったりだ。でも僕にとってこの役はチャレンジだ。インウの行動は、これまで僕が一度もやったことのない行動だ。(でもインウの行動が)本能的に出てくる。人の本能は誰にでも潜在していると思う。ただ『その人の性格のせいで本能が出ないんだ』ということが分かった。(インウ役を)一生懸命準備して素敵なインウにしていきたい」と自分の演じるインウ役への意気込みを話した。

時空を行き来する演出について、演出家のエイドリアン・オズモンドは「色んな方法で時間の経過を表そうとしている。セットや小物を利用して、または時代が重なってオーバーラップするところもある。インウのように歳をとった男には、過去が共存しているように感じられるときがある。ある匂いを嗅ぐと埋まっていた思い出が浮かぶことがあるが、その感じを(ミュージカルで)お見せしたい。(そのために)公演でお見せする時間の経過は、観客もよく考えながら見ていただかなければならない部分が多い」と説明した。


チョン・ミド「映画と同じ感じを避けるために、10年前に観たきり、観ていない」

チョン・ミドは、映画のオーラについて「映画とまったく同じ演技をしないために、映画は10年前に観たきり、観ていない。映画よりは元気があってエネルギーがあると思う」と映画と比較しても劣らないと自信を示した。

演出家のエイドリアン・オズモンドは「映画の感じを(ステージ上で)再現したい。でも、ステージに上げるときは変わることがある。テーマや他の要素を、映画より明確にしなければならない場合がある。

映画を観ていない観客も、この公演を観れば映画を観た観客と同じ経験ができるようにするのが目的だ。映画のテーマとアイデア、感情を少しでもさらに引き出して、映画を観た観客でも公演を観て、充実した感じを受けるようにするのが目的だ」と映画と比べての当公演の趣旨を説明した。

ミュージカル「バンジージャンプする」は、ダブルキャストで行われる。イ・ビョンホンが演じたインウ役は、俳優のカン・ピルソクとキム・ウヒョン、イ・ウンジュが演じたテヒ役はチョン・ミドとチェ・ユハ、そしてヨ・ヒョンスが演じたヒョンビン役はユン・ソホとイ・ジェギュンが演じる。7月14日から9月2日まで、韓国のブルースクウェア・サムスンカードホールで上演される。

記者 : パク・ジョンファン、写真 : パク・ジョンファン