「道~白磁の人~」ペ・スビン、日本の俳優と親しくなる秘訣は?

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写真=BHエンターテインメント

「道~白磁の人~」日韓の青年の友情を描いた映画に“使命感”を感じた

今の時代の韓流がすべてではない。日本統治時代にも、韓国を愛そうとした青年がいた。映画「道~白磁の人~」は、韓国の木と文化を愛した日本人青年と、彼と友情を交わした韓国人青年の話を描いた作品。

映画は日本で200万部の売上を突破したロングセラー小説「白磁の人」をモチーフとしている。原作に基づく映画は、日本統治時代に韓国へ渡り、木を植え韓国の文化を研究した浅川巧と、林業試験所の職員イ・チョンリムの友情を描いている。

俳優ペ・スビンが28日午後ソウル建大入口(コンデイック)ロッテシネマで開かれたメディア試写会で、映画についての感想を述べた。イ・チョンリム役のペ・スビンは「韓国人として使命感も感じたし、やりがいもあった。シナリオを最初に見たときは芸術映画かドキュメンタリーかと思ったが、とても面白かったし、企画段階で忘憂里(マンウリ)共同墓地を訪ねて実際にあの方が眠ってらっしゃる場所を見て、やろうと決心した」と出演の背景を伝えた。

ペ・スビンは「最初は日本の俳優と韓国の俳優が一緒に仕事をするのは難しいと思ったが、すでに中国でデビューし、他国で仕事をした経験があったのでそれほど難しくはないだろうと思った。監督も、『二人が親しくなることが肝心だ』とおっしゃったので、心の扉を開けて近づいた。趣味の釣りも一緒にやった」と話した。

ペ・スビンが共演したのは、映画「着信アリ 2」「孤高のメス」などに出演した俳優の吉沢悠。ペ・スビンは「彼と一緒に韓国の歴史についても多く話し合ったし、ちょっと話しづらい敏感な部分についても触れ合いながらお互いを理解していった」と伝えた。

写真=プレビジョンエンターテインメント

「ノンフィクションなのに何が問題?……あるがままに描いた」

特にペ・スビンは「道~白磁の人~」が「あるがままの歴史的な事実を描いた作品」であることを強調し、「(お互いに)あのような時期があったことは事実であり、それを理解してこそ初めてこれからの友情も成り立つと思った。それであるがままに話し合い、理解しようとした」と話した。

ペ・スビンは「群山(クンサン)で撮影をしていた当時、様々な感情を感じた。実は群山が、日本統治時代に日本へ物資を運んでいた場所だった。そこで監督と共演者たちから、日本の伝統衣装をプレゼントしていただいた」と当時のエピソードを伝えた。ペ・スビンは「半世紀を少し過ぎた時点で、また違う道を模索していたときだった。俳優としてやるべきことが見えてきた。自分のことを少し誇らしく感じた」と話した。

映画「道~白磁の人~」は高橋伴明監督がメガホンをとり、日本と韓国の両国で公開される作品。日本ではすでに9日から公開されており、韓国では7月12日に公開を予定している。同映画では、ペ・スビンの日本語の実力はもちろん、言語と文化の異なる二人の俳優の感情豊かな演技を味わうことができる。

記者 : イ・ソンピル