Vol.2 ― イ・スンギ「『1泊2日』『強心臓』からの降板に、悔いはなかった」

OSEN |

二つのバラエティ番組からの降板とドラマ出演。2012年はイ・スンギ(25)の人生に大きな変化が訪れた年でもあった。2月に5年間出演したKBS 2TVのバラエティ番組「ハッピーサンデー」のコーナー「1泊2日」から降板し、4月にはSBSのトークショー「強心臓(カンシムジャン)」のMCも降板した。二つの番組は、視聴率が保障された人気のバラエティ番組だったが、イ・スンギは大胆に自ら降板した。

遠い未来を見据えた決定だった。イ・スンギは、バラエティ番組を通じて全国民に愛されたが、それだけイメージダウンすることもあった。

彼は「よく降板したと思う」としながら自身の決定に後悔はないと明かした。また、「これまで『1泊2日』に出演して視聴者からたくさんの愛情を受けたが、大変だった」と打ち明けた。

「あまりにもハードな撮影だったので、撮影が終われば身体が痛くなりました。終わればいつも横になっていなければならなかったからです。それほど情熱を注がなければならない番組でした。もちろん降板したのは残念だと思いますが、よく降板したと思います。次の作品に出演する力が必要だったし、より良い姿をお見せすることができるのではないかと思いました」

番組からは降板したが、「1泊2日」のメンバーとは連絡を取り続けている。特に、イ・スグンとは最近一緒にサッカーをしたほど親密な関係だ。

「強心臓」は、昨年カン・ホドンが降板してからイ・スンギが単独で進行してきた。20代中盤にもかかわらず、イ・スンギは上手に先輩や後輩を励ましながら進行役を務めた。5年間出演した「1泊2日」までではないが、イ・スンギの「強心臓」からの降板を残念に思う視聴者も多かった。

彼は「辞める時期だったと思う。20人の出演者を引っ張っていくことが負担になっていたし、自らの限界も感じた。とても疲れていた」と、「強心臓」から降板した理由を明かした。


オリンピック聖火リレー、倒れると大変だけど…

イ・スンギは、翌月27日に開幕する2012年ロンドン五輪の聖火リレーの走者を務めることとなっている。サムスン電子の広告モデルである彼は、多くのスターがいる中で聖火リレー走者に抜擢された。このため彼は、20日にロンドンへ向かう。サッカーが好きな彼は、ロンドンに到着する前にポーランドで開かれる「EURO2012(欧州選手権)」の準々決勝を観覧する予定だ。

「サッカーが本当に好きです。サムスンの配慮で本当に入手困難なチケットを手に入れることができました。スタッフは連れて行かず、一人で競技場に入ります(笑) ポーランドでEURO2012を観てからイギリスに行きます」

全世界の人々が生放送で見るオリンピックの聖火リレー。彼に覚悟を聞いた。イ・スンギは「70億人が見る」と強調した後、「70億人が僕を見るわけではないけど、無難に走ることが重要だと思う」と真剣に答えた。

彼は「韓国の代表として格好良く走らなければならない。聖火を落としたり、倒れたりしたら本当に恥ずかしいと思う。個人的に人を笑わせて終わる問題ではない。でも、速く走っても映像が残らないから無難にゆっくり走る」と覚悟を明らかにした。

イ・スンギの聖火リレー走者への抜擢は、先月24日に放送終了したMBC水木ドラマ「キング~Two Hearts」の撮影現場に大きな笑いを提供した。外国人俳優とのコミュニケーションが円滑でなかったことが問題だった。

劇中キム・ボング(ユン・ジェムン)の恋人役を演じたTara Rushtonにイ・スンギは、自身がオリンピックの聖火リレー走者に抜擢されたことを伝えた。

「英語で聖火リレーという言葉が分からなくて、ランニング(Running)をしに行くと言いました。すると、その方が本当にびっくりしながら『すごい、いつから準備していたの?
』と聞いてきました。本当に驚いたし、見直したと言うほどでした。なぜかというと、僕が本当に陸上競技に出ると思ったようでした。ウサイン・ボルトと対決すると思ったわけです。俳優が副業かと思ったそうです。実は、あまりにも反応が大きかったのでおかしいと思っていましたが、誤解していたわけです(笑)」

イ・スンギはインタビューの間、飾り気のない愉快な返答をした。インタビューの末に恋愛に関する質問を投げた。「キング~Two Hearts」で見せてくれたハ・ジウォンとのキスがあまりにも濃厚だったため、恋愛をしてキスのスキルが向上したのではないかという意地悪な視線もあった。

彼は「(好きな)相手とキスをしてこそスキルも上達するのではないですか?キスのスキルが伸びたように見えたのは、ドラマの設定が良かったためだと思う。好きだけど、まだ正式に付き合っていない中でのキスだからより緊張感を与えられたのかもしれない」と微笑んだ。

記者 : ピョ・ジェミン