BIGBANGは“アイドル”か…曖昧になる“アイドル”カテゴリー

OSEN |

“アイドルグループ”という概念が曖昧になっている。

韓国で10代ファンたちの偶像であり、芸能企画会社が主導して作った商品、として通用されてきた“アイドル”という言葉が、最近はもう通用できなくなった。アイドルグループを掲げた数多くのグループが20~30代を狙った音楽で勝負をかけたり、直接曲をプロデュースし、企画会社とパートナーとして働くこともしばしばある。

アイドルというカテゴリーを曖昧にさせたのはBIGBANGが代表的だ。デビュー当時から所属事務所YGエンターテインメントが既存のアイドルとは違うと明言しただけでなく、ミュージシャンたちも「アイドルではない」と発言したこともあるBIGBANGは、最近一層明確な“脱アイドル”の姿を見せている。

「LIE」で音楽の才能をアピールしたG-DRAGONは、その後もBIGBANGのヒット曲を持続的に作り、韓国の音楽業界のトレンドをリードする実力ある作曲家に成長した。彼の曲は、20~30代から大きな人気を得ることで、アイドルグループが音楽配信ランキングの上位入りも可能だということを見せつけた、最初の例として位置づけられている。メンバーたちはファッションやスタイリングに自分の意見を多く反映し、アイドル特有の群舞の代わりにナチュラルなステージを披露するために頑張っている。BIGBANGにとってYGの影響力を無視することはできないが、アイドルという単語が持つ企画会社の“商品”というマイナスイメージからは離れている。

最近はプロモーションの方法も大きく変わった。テレビの出演を減らし、新曲「MONSTER」はテレビ出演を一切しないことにした。バラエティを通じてメンバーの個人的な魅力をアピールして新曲をPRする既存のアイドルのプロモーションとも違う。

プロデューサーとアイドルの境界にある歌手も続々と登場している。まだG-DRAGONのように大ブレイクした曲は出ていないが、持続的に曲を作り期待を浴びている。CNBLUEのジョン・ヨンファは「In my head」や「Where you are」を作曲し発表した。次のアルバムにもより積極的に参加する予定だ。BEASTのヨン・ジュンヒョンも自作曲「Living without You」を発表し、作曲家としての地位も確立しつつある。

所属事務所との関係も見直されている。最長寿アイドル、神話(SHINHWA)が代表例だ。神話はアイドルグループとしては初めて、自らグループを管理する「SHINHWAカンパニー」を設立し、より確実な“主体”となった。彼らはJTBC「神話放送」を自ら主導し、アイドルの限界を越えた。

ガールズグループはアイドルより概念が曖昧だ。ガールズグループは特定したファン層の爆発的な人気を受けるアイドルと見なすには、その基盤が薄くて広い。少女時代や2NE1以外は、ガールズグループのアルバムやコンサートの成績がほぼ同じ人気を得ているボーイズグループに負けている。これはガールズグループは厚いファンダムを持つことに限界があるためだ。しかし彼女たちの大衆的な知名度や音楽配信ランキングの成績はボーイズグループよりも上であるケースが多く、アイドル市場とは違う、別の市場を開拓することには成功したと考えられる。

しかしほとんどの新人グループが「アイドル」と称され、それぞれ差別化された魅力を大衆に印象付けることが容易ではないマイナス点もある。アイドルという単語が使われすぎているため、K-POP最盛期の今人々を困らせているという指摘もある。

記者 : イ・ヘリン