「26年」ナム・ギュリ vs チョン・リョウォン、ヒロイン役巡ってジレンマ?

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映画「26年」(Chungeoram制作)のヒロインを巡って、映画界内外から熱い関心が寄せられている。劇中でソウル延禧洞(ヨンヒドン)の自宅に住んでいる元大統領の頭に銃口を向けるヒロインに、誰が選ばれるのか映画界の視線が集中している。

「26年」は1980年5月の光州(クァンジュ)虐殺で家族を亡くした遺族たちが当時鎮圧軍として光州に出動した空輸部隊出身の大企業社長の提案で集まり、発砲命令をした最高責任者を懲らしめるという内容の問題作。彼らが集まったときが光州民主化運動が勃発してから26年が過ぎた2006年であるため、「26年」というタイトルがついたという。

この暗殺劇を主動するヤクザ役としてチン・グの名前が挙がっていると言われており、イ・キョンヨン、ピョン・ヒボンなどが参加の意思を明らかにした状態だ。重要なのはこのドラマの中心軸である、問題の人物に銃を向けるヒロインのキャスティングだ。劇中では元射撃選手出身で、バイクの運転も上手な人物として描かれる予定だ。

イ・ヘヨン監督の演出の下、リュ・スンボム、チョン・ホジン、ハン・サンジンが出演することになった2008年にはキム・アジュンがヒロインとして選ばれた。しかし釈然としない理由で撮影が白紙に戻り、キム・ミンジョンが新しいヒロインに選ばれた。彼女はバイクの練習まで始めたが足首に怪我をし、泣き面に蜂のように制作も無期限延期された。

「26年」の関係者は7日、「キャスティングが難しいが、現在ナム・ギュリ、チョン・リョウォンなどの女優を説得している」とし、「二人のほかにもこの作品に関心を持っている女優に多方面で会っている。近いうちに最終決定を発表する予定だ」と話した。また「2ヶ月間撮影して今年の大統領選挙の前に公開する予定なので、スケージュールが厳しい状況だ」と付け加えた。

ナム・ギュリとチョン・リョウォン側は「あまりにも敏感な内容の映画なので、引き続き意見を交換している状態だ。シナリオを送ってもらっただけで、ミーティングの日程もまだ決まっていない」と言葉を惜しんだ。

制作会社のチェ・ヨンベ代表との特別な縁でPR会社ALL THAT CINEMAのチェ・ユンヒ代表が全面的ににサポートしている「26年」は、俳優のキャスティングだけでなく、監督もイ・ヘヨン、クォン・チリンに続いて「チャンファ、ホンリョン」「マイウェイ 12,000キロの真実」「後宮の秘密」の美術監督チョ・グニョンに交替されるなど、紆余曲折を経ている。

記者 : キム・ボムソク