カン・ジファンに聞きたい10のキーワード

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俳優のカン・ジファン(35)が、映画「チャ刑事」で「7級公務員」以降3年ぶりにスクリーンに戻ってきた。「7級公務員」でも体を張った演技を見せたカン・ジファンが「チャ刑事」ではそれより何倍も熱い情熱を演技に注いだ。

「チャ刑事」の試写会が開催された後、映画に対して様々な意見があったが、カン・ジファンがこの作品のために、いかに努力と情熱を注いだかということに関しては、批判はなかった。ぼってりとした刑事キャラクターから、ファッション界で起きる麻薬捜査をするためのモデルとして潜入捜査をするまで、12キロ太って、15キロ減らした。一つの映画の中で、極めてハードな体重の調整をしたわけだ。

実際、「チャ刑事」を見ると、カン・ジファンがどれほど労苦したのかがすぐに見て取れる。そこでカン・ジファンに、映画と演技、日常生活について気になることを10つに絞って聞いてみた。


1.体重との戦争

カン・ジファン:映画を撮影しながら“体重との戦争”が勃発して、それが作品の鍵にもなったけど、自分を褒めてあげたいところは、まさにその部分だ。体重を12キロ増やし、15キロを減らしながら演技した。増やす時は、食事に鶏むね肉を食べていたけど、食べ過ぎて吐いたこともあった。最終的には、そのまま鶏むね肉を潰して飲んだ。鶏むね肉を30分近く耐えて食べるよりは、つぶして飲んで5秒間耐えるほうがましだった。それくらい大変だった。


2.魔性の魅力

カン・ジファン:ファンたちは、特に僕が台本を読んでいる写真を頻繁にインターネットに掲載してくれる。僕も最初はあまり気づいていなかったけど、よく見ると台本を読んでいる姿がいつも真剣そうだった。「京城スキャンダル」「快刀ホン・ギルドン」「私に嘘をついてみて」などで集中している姿が愛されたようだ。

―コ・ソヨン、ハン・ガインなど、美人のトレードマークである鼻のほくろがカン・ジファンの鼻にもあるので、ビジュアル的に、鼻のほくろが魅力なのではないのか?

今回、僕の演じる人物の子供時代を演じる子役を見た時、鼻にほくろがあった。「お、僕と同じく鼻にほくろがあるね」と言ったら、監督が僕の特性を生かそうと子供の鼻にほくろをつけたとのことだった。


3.香水

カン・ジファン:海外に行った時、新製品があれば買ってくる。香水集めはもともと好きなほう。最近重宝しているのは、ヴェルサーチの香水。ファンがプレゼントしてくれたものだけど、最近ではそれを使っている。


4.自動車の整備

カン・ジファン:車がとても好きだ。車の整備が特に。運転するのは好きじゃないけど、車内のインテリアなどにも興味がある。自分で資料を探してみたり、整備もする。スピードを出すよりは、ボタンが多くて居心地のいいほうが好きなので、車を自分でいじっている。


5.建築学概論

カン・ジファン:インテリアにとても興味がある。結婚する時は自分で家を建てるのが夢だ。一から建築家と一緒に作って、僕だけの家を作りたい。普段外にあまり出ないタイプなので、家の中に自分が必要なスペースを設けたい。“ハリウッドの屋敷”という感じではなく、自分が必要なものを家の中に取り揃えたいと思う。“家ランド”という名前を付けると思う。


6.捨て犬

カン・ジファン:子犬を育てているから、どうしても捨て犬が自然と気になってしまう。ポメラニアンを育てている。イ・ヒョリさんもそうだけど、一緒にドラマをしたチョ・ユニさんも子犬のためのボランティア活動を熱心に行っている。子犬を育てて互いに色々な話をするうちに、捨て犬についても詳しくなり、関心を持つようになった。だけど、一時的なボランティアだけでなく、もっと専門的に、集中的にできる方法について悩んでいる。


7.ソン・ユリ

カン・ジファン:「快刀ホン・ギルドン」が終わってから、メンバーとは頻繁に付き合いがあったわけではない。「快刀ホン・ギルドン」チームは、1年に一回程度、一緒に集まってご飯を食べるくらい。でも、ソン・ユリさんとは同じ皮膚科に通っていたので、しばしば会うことはあった。そして、今回の映画でまた会うことになった。

「快刀ホン・ギルドン」でのソン・ユリは、妖精だった。Fin.K.L(ピンクル)は永遠だから。その時は、アイドル歌手のイメージでドラマを撮っていたけど、今回の映画では女優のソン・ユリと共演した感じがした。感慨深かった。

―「チャ刑事」でソン・ユリさんは歳月が流れても変わらない美貌で光を放つ。

“防腐剤入りの美貌”という言葉も好きだが、僕は、きれいに年を重ねている人のほうがいい。今回の映画でソン・ユリさんは、30代の人形だった。映画を撮りながら彼女に「あなたはこの映画がヒットしなくてもCMはたくさん入ってくるだろう」と伝えた(笑) 人としては、あまりにも優しくて、女性そのものだ。


8.ファン

カン・ジファン:僕にとってものすごく心強い存在だ。嬉しくないことがあっても、掲示板の文章を見て力を得ることができる。朝から必ずファンカフェの掲示板に入る。ご飯を食べるように、それが一日のスタートになっている。この頃は時々Twitterに文章を残してファンとコミュニケーションをとったりもする。

―途中で他のスターに心変わりをするファンはいないのか?

途中で“浮気”をしたり、離れたりも……仕方ないと思う。だけど、普段は離れられても大丈夫だけど、作品に出演している時は戻ってきてほしい。それまで浮気をしたって、何をしたって構わないけど、今のような活動をしている期間には帰ってきてほしいと思う。今は一人でも離れてしまったら残念だから、当分はファンカフェに加入したままでいて頂けると嬉しい(笑)


9.スランプ

カン・ジファン:作品が終わった時が一番大変だ。終われば、すべてを注ぎ込んだ後の虚しさが訪れる。実際に「チャ刑事」が終わってからダイエットでのストレスがすごくて、10日くらいはずっと食べて寝て休んでいた。そして、その後には虚しさに苛まれて、事務所の社長に電話してすぐ次回作を決めてほしいと言った。社長も驚いていた。終わったばかりなのに次回作の話をするのかと。

この作品は頭より体のほうがきつかった。以前は、何か寂しくてそれを酒で解消していたけど、酒も答えにならなかった。作品が終わってからの虚しい気持ちを解消するために、次回作を探したり、ミーティングや準備もしたけど、急いだせいか上手くはいかなかった。そうして、「チャ刑事」の広報期間まで時間が流れた。


10.夢

「チャ刑事」で今年の映画祭の主演男優賞にノミネートされるのが夢だ。コメディ映画だと俳優への評価が低くなるように感じる。一般的に主演男優賞は、スリラーや正劇(シリアスで深みのある内容を扱った作品)中心のジャンルに出演した俳優に与える傾向があるようだ。

ところで、今回の「チャ刑事」に出演して感じたのは、本当に体を張ってコミカルな演技をしてみると、既存の正劇よりもさらにエネルギーを消費するということ。かなり努力した作品なのに“コメディアクション”として見られるため、どんなに努力したのかがまともに伝わらなかったようだ。「チャ刑事」を演じながら正劇での演技に劣らない、むしろそれよりもっと尽力し、渾身の力を注いだのに。

記者 : イ・ジョンミン、チョ・ギョンイ