Vol.2 ― クォン・サンウ「ジャッキー・チェンを尊敬しているが“後継者”ではない」

TVREPORT |

俳優のクォン・サンウが世界的なスター、ジャッキー・チェンの後継者として取り上げられているという噂に「違う」とはっきりと否定した。ジャッキー・チェンのおかげで中国での活動ができるようになり、物理的・精神的に助けてもらっているのは事実だが、後継者のような関係ではないと話した。

最近カンヌ国際映画祭で、TVレポーターからインタビューを受けたクォン・サンウは、記者からの「引退を考えているジャッキー・チェンが、あなたを後継者として考えているという噂がある」という質問に「後継者だなんて。ありがたいし、光栄だけど事実とはまったく異なる。誰か小説でも書いているのでは」と笑った。

彼は「正直、今回のカンヌ国際映画祭に来られたのも大哥(中国語で年上の兄貴という意)のおかげだ。ジャッキー・チェンと僕が出演した『ライジング・ドラゴン』は、ジャッキー・チェンが大事にしているシリーズの最後を飾る作品で、僕がその作品で2番目に大きな役を演じるため、そのような噂があるようだ」と話した。

クォン・サンウは続いて「世界のあらゆるところで撮影をしたが、ジャッキー・チェンが僕を見るたびに自分の若いころと似ていると言ってくれてすごく嬉しかった」とし、「カンヌであったジャッキー・チェンは、ワールドスターそのものだった。どこに行っても道が人で溢れ、ヨーロッパの老若男女が彼を知っていた。同じ東洋圏の俳優として、自分まで嬉しくなるぐらいだった」と説明した。

興味深いのは、ジャッキー・チェンがクォン・サンウを“オッパ(女性が年上の男性を呼ぶときに使う言葉)”と呼ぶということ。クォン・サンウは「コミュニケーションに不便がないほど、韓国語が上手なのに、僕ならびに韓国の男性をオッパと呼ぶ。おじさんと呼ばれるよりは、オッパと呼ばれたい韓国人男性の心理をよく知っているためだと思う。相手のことを想ってるということだ。とても配慮のできる方」と紹介した。

「中国で映画を撮影するとき、母が大根のキムチを国際宅配便で送ってくれたが、僕よりジャッキー・チェンの方が喜んだ。現場で、少しでも多くのセリフがあるようにと気を使ってくれる姿にも感動した」と話していた。

クォン・サンウは「映画のタイトルにちなんで、今年の12月12日、中国の北京で盛大な前夜祭を通して映画が封切られる予定だが、正式な公開は12月末になる予定。韓国でも同じ時期に公開されると思う」と説明した。

クォン・サンウは今年の下半期、パク・イングォンの同名漫画をドラマ化した「野王」に女優スエとの出演を検討している。「レディプレジデント~大物」に続き、2年ぶりにパク・イングォン脚本での復帰を考えている。地上波への出演はSBSが有力だが、MBCもクォン・サンウ&スエの組み合わせに注目している。

記者 : キム・ボムソク