最近のイ・ソンギュンを見ると“ロールプレイングゲーム”を思い出す

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イ・ソンギュンは、今もっとも忙しい俳優の一人だと言える。次々に予定が決まり、一つの作品が終われば、休む暇もなくすぐに次の作品に入るというハードなスケジュールをこなしている。3月8日に公開された映画「火車」や、5月17日に公開された映画「僕の妻のすべて」、そして7月に放送される「ゴールデンタイム」がその代表的な例だ。

普通このような場合、多くの俳優が広報のスケジュールを省略し、撮影だけに集中するが、イ・ソンギュンは作品のインタビューもしっかりとスケジュールに組み込んでおり、映画「火車」や「僕の妻のすべて」でも、多くのインタビューに応じている。それもラウンド(様々なメディアが同時に行うインタビュー)ではなく、単独インタビューだ。

一部では「はたして全部こなせるのか」という憂慮があったことも事実だ。確かに、イ・ソンギュンはまるで新人のような態度で仕事に臨んでいる。だがこれは、作品に対する彼の情熱によるもので、成長したい、さらに努力を、という意思の表れではないだろうか。

「僕の妻のすべて」「ゴールデンタイム」共通点は“みっともない男の成長”

イ・ソンギュンと最近演じた作品の中の人物を比較してみると、共通点を見出すことができる。それは、“ある出来事を経験しながら成長する人物”だということだ。“天性の才能”というよりは“成長する才能”と言えるだろうか。

「僕の妻のすべて」でのドゥヒョン(イ・ソンギュン)は、みっともない男だ。愛した妻に嫌気がさし、女たらしのソンギ(リュ・スンリョン)に「どうか自分の妻を誘惑してくれ」と頼む姿は、分別のない少年、いや、幼児と同じだ。そうするうちに自分の妻が動揺する姿を見て、突然嫉妬してその状況に介入するという、何ともみっともない夫なのである。

劇中ドゥヒョンは、本当にみっともない夫だが、ソンギと周囲の人物を通じて考え方が変わり、成長していく。自分の心しか知らなかった人物が、自分に一番近い人の大切さに気づいていく過程が、かなり感動的に描かれている。

MBC「光と影」の後続番組として放送される「ゴールデンタイム」もこれと同じ要素を持っている。医療ドラマで知られているが、ここでイ・ソンギュンが演じるキャラクターは、典型的な医師ではなく、その性格が変化する人物である。

イ・ソンギュンが演じるイ・ミヌという人物は医師としての自覚がない医師だ。その彼が何らかの契機で医師の本分に気づくことになり、変わっていく。

関係者によると「ゴールデンタイム」は、韓国版「グレイズ・アナトミー」だと言う。台本は現在2話まで出ており、ファン・ジョンウム、イ・ソンミン、キム・ギバンが加わることで、斬新な作品になると期待される。

すべて釜山(プサン)で撮影した「ゴールデンタイム」は5月末、または6月初め頃に撮影が開始される予定だという。成長するキャラクターを演じるイ・ソンギュンが、今回のドラマと映画を通じて見せるこれまでとは違う姿に期待しても良いだろう。「oh!my star」とのインタビューでも語ったように、家族と長時間離れるほかないため、家の大掃除をしたり、室内のインテリアを改めるほど家庭的な彼だ。劇中の人物に入り込んでいるからといって、彼を恨まないでほしい。

記者 : イ・ソンピル、写真 : イ・ジョンミン