JYJ ジュンス、コース料理のような初ソロアルバム「Tarantallegra」

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写真=C-JeSエンターテインメント
パワフルながらもセクシーな腰振りダンスに、ミュージカル「エリザベート」の死(トート)を連想させる白髪。先に公開された「Tarantallegra」のミュージックビデオの中の姿は、ごく一部に過ぎなかった。

15日にベールを脱いだ初のソロアルバム「XIA-Tarantallegra」は、ジュンスの多彩な姿が垣間見えるアルバムだった。ジャケット写真で黒のネイルと花柄のシースルー衣装で不思議な雰囲気を伝えたジュンスは、イントロ曲「Sunset」で幻想的なムードを作り出し、タイトル曲「Tarantallegra」で自分ならではのカラーを顕にした。

ジュンスのソロアルバム発売のニュースが伝えらると、彼特有の張り上げる高音の効果を最大限生かした曲が多くなると予想された。しかし、公開されたアルバムに収録された曲は、その予想から外れたものだった。「Love Means Nothing To Me(愛が嫌いなんだ)」「Reflect Of Love(回り回って)」からも分かるように、感情を込めながらも力は抜き、垢抜けたサウンドはそのまま維持している。

写真=C-JeSエンターテインメント
「Set Me Free」と「Breath」などを作詞・作曲したジュンスは、今回のフルアルバムの共同プロデュースとボーカルディレクティングを担当し、外面はもちろん中身まで充実したアルバムを生み出した。「Tarantallegra」と「Reflect Of Love」の歌詞は、双子の兄JUNOが書き、「Fever」はジュンスとJUNOが一緒に歌詞を書いた曲だ。

ジュンスを応援するためにJYJのジェジュンがプレゼントした「No Gain」は、JYJが過去に発表したワールドワイドアルバムにつながっている。日本でリリースしたソロ曲「Intoxication」の韓国語バージョンもJYJのアルバムを待ち焦がれているファンたちには嬉しい一曲だ。

写真=C-JeSエンターテインメント
「お休み、マイ・ラブ、お休み、夢の中で会おう」と、“君一人だけのための子守唄”を囁く「Lullaby」は、ファンたちの“重宝リスト”入りし、恋人へのセレナーデになると見られる。さらに同曲はDynamic DuoのGAEKOがラップを担当し、曲にスパイスを加えた。ファンたちに感謝する心を歌った叙情的な最後のトラック「A Fairy(露を宿した木)」もまた必聴に値する。

ジュンスのソロアルバムは、まるで丁寧に作りこまれたコース料理を見ているようだ。さっぱりした前菜から、強烈な印象を残すメインディッシュ、甘いデザートまで、どれひとつ外すことのできない構成となっている。見慣れた食材を使っているが、斬新さを発揮しようと取り組んだ痕跡も感じられる。

一方ジュンスは19日と20日の2日間、ソウル・蚕室(チャムシル)室内体育館でソルアルバム発売記念コンサートを開く。

記者 : イ・オンヒョク