苦戦中の「キング~Two Hearts」反撃のチャンスはこれから

OSEN |

水木ドラマの王者になると思われたMBCドラマ「キング~Two Hearts」が、次々とライバル番組に追い越され苦戦している。

初放送で16%台の視聴率を記録した「キング~Two Hearts」は、SBS「屋根部屋のプリンス」、KBS「赤道の男」の視聴率が目立って上昇しているわけでもないが、視聴率が下落して他局に追い抜かれている。

ブラックコメディ、恋愛、ヒューマニズムが混ざった「キング~Two Hearts」は、“お得なギフトセット”になると豪語していた制作スタッフの予想とは裏腹に、複雑すぎるストーリーがむしろ視聴者の集中を妨げているように見える。

その隙を狙い、ラブコメと復讐劇というはっきりした性格を持つ「屋根部屋のプリンス」と「赤道の男」が、若者層と中年層の視聴者をそれぞれ掴み、少しずつ上昇している状況だ。

しかし、がっかりするにはまだ早い。10話を終えた「キング~Two Hearts」が、やっと本格的なストーリーを展開し始めたからだ。

イ・ジェガン(イ・ソンミン)の死後、国王になったイ・ジェハ(イ・スンギ)の話は、やっと足を踏み出し始め、キム・ボング(ユン・ジェムン)との熾烈な頭脳戦もまた、後半の鑑賞ポイントの一つだ。

19日に放送された10話では、イ・ジェハとキム・ボングによる頭脳戦の第1ラウンドが描かれ、視聴者の目を引いた。張り詰めた緊張感の中、二人の名演技が際立った。

また、ドラマのもう一つの筋であるイ・ジェハとキム・ハンア(ハ・ジウォン)のロマンスはやっと芽生え始める段階だ。政略結婚から始まった二人は、まだ衝突しあっており、ロマンスの醍醐味である“ラブラブムード”はまだスタンバイ中だ。

複雑な話のせいでウォーミングアップに多少時間が掛かった「キング~Two Hearts」の物語は、これからが本格的な始まりだ。

記者 : イ・ジヨン