「ハナ~奇跡の46日間~」キム・スンウ“興行実績だけではなくメッセージも伝えるべき”

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「ハナ~奇跡の46日間~」の試写会…キム・ウンス“今、この瞬間が感動的”

映画のクライマックスはやっぱり最後か?だが、それだけではない。完成された作品を見て胸が熱くなる瞬間は俳優ごとに異なるに違いない。

俳優のキム・ウンスがそうだった。映画「ハナ~奇跡の46日間~」で北朝鮮チームの監督で、南北合同卓球チームの監督役を演じた彼が打ち明けたクライマックスは別のところにあった。

キム・ウンスは、映画を撮影しながら胸が熱くなった瞬間に対して「今、この瞬間だ」と応えた。キム・ウンスは俳優パク・チョルミンから、この作品について最初説明してもらったことを明かし「反共教育を受けて、分断の現実はよく知っていると思ったが、惰性に陥っていた。そこで、パク・チョルミンからこの作品の話を聞いた時、恥ずかしかった」と話を始めた。「映画を通じて悟ったことは、3つを1つにするのは大変なことだけど、映画の中の台詞のように、大変だからといてやらないわけにはいかない。南北の力を合わせた瞬間、甚だしい感動があった」と話し、「映画を見て、今からできることではないかと思い、だらかこそ今のこの瞬間に感謝する」と話した。

キム・ウンスはドラマ「サラリーマン楚漢志」と「太陽を抱く月」を通じて、視聴者により親しい存在となった。映画界の先輩演技者として自身の感想を述べたキム・ウンスは、「韓国映画はあまりにも興行実績だけを重視してきた。この社会に必要なメッセージも映画を通じて伝えるべきだ」と話し「ハナ~奇跡の46日間~」の持つ意味を強調した。

映画「ハナ~奇跡の46日間~」はスポーツを通じた感動を伝えるだけでなく、初の南北合同チームの物語に触れて、分断の痛みも間接的に表現した作品だ。出演した俳優の殆どが、映画の最後のシーンで別れる際に涙を流したと言うほど、分断の現実からくる感情も見逃せない。

映画のために実際に俳優をコーチングしたヒョン・ジョンファ監督も、人生の最後の願いは、一緒にプレイしていた北朝鮮のリ・ブンヒ選手に会うことだと明かした。このように、この映画が持つ意味合いは様々な角度から見ることができる。

俳優パク・チョルミンの発言も注目に値する。現場で記者の質問を受けたパク・チョルミンは「映画では編集されたが、競技場で韓半島(朝鮮半島)の旗が揚がる時、国歌でなくアリランが流された場面がある。その時、現実なのか、私が演技をしているのか、瞬間的に紛らわしかった」と話し、「胸が痛くなって大粒の涙を流したが、一緒に立ち並んでいることから来る何々ならぬ力に感極まったようだ」と説明した。

映画「ハナ~奇跡の46日間~」は、韓国スポーツ史上初の南北合同卓球チームの話を描いた作品。1991年、日本で開かれた千葉世界卓球選手権大会における優勝の神話を素材にした。ハ・ジウォンやペ・ドゥナを始め、パク・チョルミン・オ・ジョンセ、チェ・ユンヨン、ハン・イェリ、イ・ジョンソクなどが出演した。5月3日に公開される。

記者 : イ・ソンピル