ソ・イングク「『ラブレイン』の出演がターニングポイントになった」

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毎回インタビューを行う度に新しい姿で驚かせてくれる歌手ソ・イングクは、今回のインタビューでもそうだった。さらに男らしくなった彼は、20代半ばの男性から感じられる魅力が漂っている。だが、外見だけに気を付けているわけではなかった。音楽的にも成熟しており、速いスピードではないが、ソ・イングクらしい音楽が感じられた。

ソ・イングクの新しいミニアルバム「Perfect Fit」では、デビュー以来もっともフィットした服を着たかのように、彼にふさわしいアルバムで、見事に歌い上げられた曲が収録されている。彼は8ヶ月間このアルバムの準備をし、計5曲が収録された。

彼は「本当に気に入っているアルバムだ。ただタイトル曲を決めるのが遅くなって、曲を準備する期間が短くなってしまったことが残念だった。それを除いてはすべて満足している。アルバムのタイトル『Perfect Fit』からも感じられるように、自信を持っておきかせできるよう頑張った。このアルバムをきっかけに、僕が目指している音楽であるヒップホップ、R&Bに近づいた気がする」と語った。

タイトル曲「Tease Me(押して引いてくれ)」は、ギターの旋律で始まり、ヒップホップ・デュオDynamic Duoのシックな男の気持ちをストレートに書いた歌詞が目立つ。さらに歌手JCジウンがボーカルディレクターを担当し、タイトル曲の2分55秒にソ・イングクから引き出せるすべての魅力が込められた。

彼は「JCジウンさんのボーカルトレーニングを受けて歌唱法を少し変えた。男らしさを外見だけではなく、声からも感じられるように歌った。収録しているうちにだんだん『僕もこんな曲が歌えるんだな』と思うようになり、収録も楽しくなった。初めは本当に僕に歌えるだろうかと心配していた。収録が無事に終わり、新しい自分を見つけた気がして僕の今後の活動に希望をもつようになった」と語った。

続いて「今回リリースしたミニアルバムを通じて音楽に接する姿勢も変わってきたし、じっくりと歌手ソ・イングクだけの音楽を作っていくことに決めた。これまで多様なジャンルの曲を歌ってきたが、これからは僕の望む音楽がしたいし、僕ならではの音楽をしていきたい」と言いつつ「また僕の年齢に合う音楽がしたい。30代になったとしても僕の音楽は変わらないと思うけど、その時は30代の深みを感じさせられる音楽をしたい」と改めて歌手としての目標について語った。

デビュー4年目を迎えたソ・イングクは、もうMnetのオーディション番組「スーパースターK」の優勝者であったことにこだわっていない。余裕ができて仕事を楽しめるようになったと笑った。

彼は「もうデビュー4年目に入った。4年目になり、余裕が出てきた。初めは何かに追われるように活動していたが、今は精神的に強くなった。歌手としての活動以外にも、いろんな人に出会って教わったことが多い。このような経験が僕を強くしてくれた」と語った。人と人とのつながりを大切にしているようだ。

周囲の人とのつながりを大切にしている彼だが、まだ恋人はいない。所属事務所は、所属アーティストの恋愛に反対していないが、彼はまだ仕事に専念したいという。彼は「まだ恋愛する気にはならない。したいことも、すべきこともたくさんある」と言い、演技力を高く評価された話題のドラマ「ラブレイン」について語った。

彼は「こんなに愛してくれるとは思わなかった。歌手として注目された時とは違うので、不思議な気持ちになった。劇中のキム・チャンモを愛してくださって嬉しい。ドラマ『ラブレイン』への出演は僕にとってターニングポイントとなった。撮影前までは心配だったけど、なんとか乗り越えることができた。これからも機会があれば、また演技にチャレンジしてみたい。僕の潜在的な能力をもう一度確かめたい」と多方面での活動を予感させた。

記者 : ペク・ソルミ、写真:ソン・イルソブ、翻訳:チョン・ジュヨン