「太陽を抱く月」大ヒットの要因は“子役たちの熱演!”

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写真提供=MBC
MBC水木ドラマ「太陽を抱く月」(チン・スワン脚本、キム・ドフン演出、ファンエンターテインメント制作)の子役ヨ・ジング、キム・ユジョン、イ・ミノなどは“○○の子役”という修飾語など要らないほど、俳優として立派に成長した。

「太陽を抱く月」の中盤からは子役ではなく成人演技者が登場したが、子役の熱演は幕を下ろした今も多くの視聴者から注目を集めている。

最初は同時間帯に放送された他のドラマでチ・ジニ、ク・ヘソン、イ・ドンウク、イ・シヨンなどの人気俳優を売りにし、高視聴率を獲得するのが難しくなるのではないかという懸念もあった。しかし多くの視聴者は「太陽を抱く月」に熱狂した。それは、しっかりとした原作の魅力をさらに押し上げた子役たちの優れた演技力にあると言えるだろう。

彼らは、子役が見せる瑞々しい演技を越えて劇中のキャラクターになりきった。ずば抜けた演技力で「太陽を抱く月」のブームを巻き起こした。

演技力騒動などはなかった。成人演技者でも出演を控えるほどの難しい時代劇に出演し、良い意味で子役らしくない自然な演技を見せた。そのせいか、ドラマの中盤から登場する成人演技者はプレッシャーを感じざるを得なかった。

視聴者は成人演技者の登場への期待も大きかったが、子役たちの演技がもう見られないという気持ちでいっぱいだった。これは亡くなったヨヌ(キム・ユジョン)を想い「私は君のことが忘れられなかった」と叫ぶイ・フォンの悲しみと同じような気持ちだと言えるだろう。

視聴者がこれほど「太陽を抱く月」に熱狂するのは、子役たちがストーリーの流れを引っ張っていたからだと言える。他の作品のようにただ成人演技者の子役ではなく、成人演技者を凌ぐ切ない恋を見事に演じ、出会いから恋心に気づくまでの過程、別れなど、深みのある演技を見せた。

視聴者は明るく笑うイ・フォン(ヨ・ジング)と共に笑い、ヨヌの死にむせび泣くイ・フォンと共に泣いた。さらに賢く親心の厚いヨヌ(キム・ユジョン)の叶わなかった恋は視聴者の胸を痛めた。

またヨヌに一途な恋をするヤンミョン(イ・ミノ)の切ない恋心はドラマの完成度の高さに繋がった。そして「ホ・ヨムアリ」(ホ・ヨムに夢中になっている)という新語を生み出したイム・シワン(ZE:A)はハンサムな顔立ちで女心を揺さぶり、ドラマの大ヒットに一役買った。

テレビドラマは、ドラマの序盤に視聴者を引き付けられるかどうかによって成功の可否が決まる。子役たちの活躍は「太陽を抱く月」への集中度を高め、期待以上の人気を集めた。

「太陽を抱く月」の最終回にも子役たちの演じた甘酸っぱい回想シーンが登場し、成人演技者と共に素敵なドラマにした。

記者 : ソ・ヒョンジン、翻訳:チョン・ジュヨン