シン・ハギュン 「ハギュンシン&ガンフンアリ、恥ずかしいですが、嬉しいです」

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写真=クァク・ギョンフン
俳優シン・ハギュンがドラマに復帰した。8年ぶりにスクリーンからドラマへ復帰し、視聴者は彼の演技に期待した。想像以上の素晴らしい演技力で視聴者の期待に応えた。その結果、彼は「2011年KBS演技大賞」に選ばれた。

KBS第2テレビのドラマ「ブレイン 愛と野望」は彼が演じたイ・ガンフン中心の展開だった。彼が演じる姿は視聴者の注目を集め、数多くのファンを生み出して大きな話題となった。結局、「ブレイン 愛と野望」は月火ドラマ1位となった。


難しかったところ?セリフを覚えること

―シン・ハギュンは14年間俳優として生きてきたが、医療ドラマに出演したことはなかった。多くの俳優が医療ドラマは難しいと思う理由が“言い慣れないセリフ”だ。劇中のキャラクターになりきるべき俳優にとって、言い慣れないセリフは感情を伝える上で大きな壁となるからだ。彼も同じだった。

シン・ハギュン:一番難しかったのがセリフでしたね。難しい医療用語を自分のものにして演じなければいけないですよね。覚えるのも大変なのに、言い慣れない医療用語で苦労しました。セリフの量も多かったですね。本当に大変でした。今まで出演してきた作品のうち、セリフ覚えが最も難しかった作品でした。

―彼がドラマに復帰したことで、誰より熱狂したのは視聴者だった。スクリーンでしか見られなかった彼の素晴らしい演技をテレビで見られるからだ。8年間スクリーンで活躍していた彼をドラマに復帰させた「ブレイン 愛と野望」の魅力は何だろうか。

シン・ハギュン:「映画にだけ出演する」と決めていたわけではありません。映画のスケジュールもあったし、演じてみたい作品を見つけられなかっただけです。「ブレイン 愛と野望」への出演は運がよかったと思います。映画のスケジュールもなかったし、面白い作品になるんだろうなと思いました。ドラマであれ、映画であれ、僕自身がその作品にはまってしまえば、出演します。

―彼がはまってしまった「ブレイン 愛と野望」。それでは、彼は「ブレイン 愛と野望」のどこに惹かれたのだろうか。答えは既に出ている。“イ・ガンフン”だ。

シン・ハギュン:もしイ・ガンフンが自分の行動を反省して性格が変わるといったシノプシス(ドラマや舞台など作品のあらすじ)だったら、出演決定を躊躇したはずです。脚本家の先生から「人間の欲望にはきりがない。イ・ガンフンの欲望は止まらない」と言われました。最後まで変わらない人物ということに魅力を感じました。ドラマではあまりない人物だったので、「ブレイン 愛と野望」に出演することにしました。


「ハギュンシン」「ガンフンアリ」恥ずかしいが、嬉しい

―「ブレイン 愛と野望」でイ・ガンフンはシン・ハギュンが作り上げたキャラクターだと言っても過言ではない。ガンフンの電話に出る姿、自動ドアを開ける姿などは視聴者をさらに楽しませた。こういった姿はドラマの各シーンに隠されている。

シン・ハギュン:ガンフンを演じる時に最も重要なのはこの人物がどんな人物なのかを把握することでした。台本をもらってかわいそうな人だと思いました。それを視聴者にどういうふうに伝えるか、悩みましたね。そしてガンフンというキャラクターを見る楽しみがあったらいいなと思いました。電話に出る姿など、面白半分でやったんですが、視聴者の注目を集めましたね。

―彼のこのような努力のおかげだっただろうか。「ブレイン 愛と野望」はドラマの人気だけではなく、“イ・ガンフン”というキャラクターも人気を集めた。「ハギュンシン」(シンは神という意味)、「ハギュンアリ」(ハギュンに夢中になっている現象)などの新語を生み出し、話題となった。しかし、ドラマの撮影現場にいた彼は人気を実感できなかったという。

シン・ハギュン:撮影のスケジュールがきつくて、インターネットを見ることができませんでした。ネット上での熱狂を感じられませんでしたね。周りからそういう話を聞いた時は冗談だと思いました。気持ちいいことですが、恥ずかしいですね。こっぱずかしい。授賞式でネチズン賞(ネットユーザーの投票で選ばれる賞)に選ばれたときにようやく実感できました。本当に嬉しかったです。ファンクラブの皆さんが撮影現場に来て、食事も用意してくれて、いわば朝貢(貢物の意味)って言いますよね。感謝の気持ちでいっぱいでした(笑)

彼はインタビューの最後にファンに感謝の気持ちを伝えた。「感謝の気持ちでいっぱいですが、どうやって気持ちを表現すればいいか分かりません。授賞式の時も緊張のあまり、IU(アイユー)と2PM の話しかできなくて……」と語り、改めて感謝の気持ちを伝えたいということを再三強調した。

記者 : イ・ウンジ、翻訳:チョン・ジュヨン