BTS(防弾少年団)、熱い反応に感動…ファンと一緒に作り上げたラスベガス公演が盛況(総合)

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写真=BIGHIT MUSIC
BTS(防弾少年団)とARMY(ファンクラブ名)が、“砂漠の都市”と呼ばれるラスベガスにかつてない清涼感を与えた。 

BTSは本日(9日、以下現地時間)午後、ラスベガスのアレジアント・スタジアムでコンサート「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - LASVEGAS」を開催した。これは先月、ソウル蚕室(チャムシル)総合運動場のメインスタジアムで開かれた「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - SEOUL」以来、約1ヶ月ぶりに行われた対面コンサートだ。

この日BTSは、オープニング曲として2020年2月にリリースした4枚目のフルアルバム「MAPOFTHESOUL:7」のタイトル曲「ON」を選択した。強烈なレッドとホワイトがマッチした衣装で、BTS特有のカリスマ性を強調した。 

続いてBTSは「FIRE」と「DOPE」を歌い、久しぶりに会ったファンを喜ばせた。アレジアント・スタジアムに集まったARMYたちは声の限りに「BTS」と叫び、アミボム(ペンライト)を振りながら会場の熱気を高めた。BTSはこれに支えられ、激しい振り付けと共に見事な歌を披露し、唯一無二のステージをファンと一緒に楽しんだ。 

BTSは、昨年の10月に新しいツアーシリーズ「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE」をスタートさせ、アメリカのロサンゼルスとソウル、そして今回のラスベガスへと続いた。絶えず進化と成長を繰り返すBTSのコンサートであるだけに、今回はどのような姿で全世界のファンに感動を与えるのか、関心が集まった。 

BTSは今回もファンとの出会いそのものに集中し、満足度の高い公演を繰り広げるために万全の準備を終えた。7人のメンバーは、ロサンゼルス、ソウルコンサートのようにユニット曲やソロ曲なしで、すべての瞬間を共にできる歌でセットリストを構成し、皆が“心配なく、楽しく平和に踊れる公演”を完成させた。

オープニングステージを終えたメンバーたちは、「BTSの2回目のコンサートへようこそ」と呼びかけた後、「ここに来たARMY、大声で叫んで」「ライブビューイングで見ているARMYにも会えて嬉しいです」と挨拶した。

続いてBTSは「DNA」を熱唱し、コンサートの雰囲気を一層盛り上げた。続いて、シルバーのポイントが入ったブラックスーツで個々の魅力を強調。「Blue & Grey」と「Black Swan」を披露し、まるでミュージカルを見ているようなステージを披露した。 

いつにも増して情熱的な会場の雰囲気に感動したBTSは、アレジアント・スタジアムの屋根が壊れるのではないかというほどのホットなARMYたちの声に「砂漠の都市だからかホットですね」「砂漠だけのことはありますね」と冗談交じりに語った。特にBTSは中央のステージから本ステージに移動しながらファンとトークし、ARMYとのコミュニケーションも忘れなかった。 

SUGAは「次の曲を楽しむ準備はできましたか? 僕たちの準備だけ済めばよさそうですね」とときめき溢れる眼差しを見せた。ジミンは「僕はまだ準備ができていません。ARMYの歓声をもっと聞きたいです」と笑みを浮かべ、ARMYたちはさらに大きな歓声で応えた。すると彼は、「もう準備ができました」と特有のキュートな微笑みを見せた。BTSは「Blood Sweat & Tears」と「FAKE LOVE」で男性美を誇示した。ジョングクは、「FAKE LOVE」のポイントダンスで腹筋も公開し、ファンの心を奪った。

BTSは、2020年11月に発売された「BE」のタイトル曲「Life Goes On」で会場を訪れたARMYたちの心を温めた。「BE」は、コロナ禍を生きている人たちに伝えるBTSの慰めのメッセージが込められたアルバムだっただけに、7人のメンバーは「それでも乗り越えなければならない」という複雑な感情を隠さずに歌った。

コンサートの雰囲気をさらに盛り上げた次の曲は「Boy With Luv(Feat. Halsey)」。メンバーはもとより、ARMYたちも楽しい雰囲気に酔ったように、アミボムをさらに激しく振り、アレジアント・スタジアムの床はアミボムの動きとともに揺れた。 

メガヒット曲のパレードも続いた。BTSは「Dynamite」と「Butter」を選曲。全世界を魅了したヒット曲らしく、ARMYたちは声をそろえて歌った。一つになったARMYにマイクは必要なかった。会場を埋め尽くしたARMYたちの声は、BTSを驚かせるのに十分だった。

暗かったアレジアント・スタジアムに照明がともり、BTSは「今会いに行きます」とトロッコに乗り込み、ARMYたちへさらに近づいた。BTSは、自分たちに向かって熱い歓声を送ってくれるARMYたちを愛おしそうに見つめた。 

それだけでなくBTSは、ARMYたち一人ひとりと目を合わせながら手を振った。また「Telepathy」と「Outro:Wings」を披露、狭いトロッコでも完璧に歌った。BTSは、「拍手して」と両手を頭の上で振り、RMとSUGAはパワフルなラップを披露した。 

BTSの英語力も欠かせない。BTSは、最近開催された2021年11月のLAのSoFiスタジアムでの公演よりも、英語をより多く使った。メンバーたちは韓国語をほとんど使わず、英語だけで会話を交わした。全世界のファンと英語でコミュニケーションするためのメンバーたちの努力を垣間見ることができる部分だった。 

いつの間にか「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - LASVEGAS」が、大詰めを迎えた。BTSは、「Stay」「So What」「IDOL」を相次いで歌い、アレジアント・スタジアムを揺らした。ARMYたちは、メンバーたちの名前と「BTS」を繰り返し叫んだ。

アンコール曲の準備のためにBTSがしばらくステージを離れると、アレジアント・スタジアムは完全にARMYのものだった。ステージ上の大型LED画面には、個人の特色が盛り込まれたプラカードを持っている観客席が映った。 

ARMYたちは、「あなたたちの幸せが、私の幸せです。愛してる」「BTSの存在に感謝します。永遠に覚えていてください」「私の人生に一度きりのBTS」「愛してる♥ ありがとうございます」「BTSは、ARMYに勇気を与えます」などと書かれたプラカードを振りながらBTSを待った。

再びステージに上がったBTSは「HOME」と「Anpanman」「Go Go」を披露。相変わらず甘い声色、一糸乱れぬダンスから目が離せなかった。

BTSは最後のステージであるだけに、全体を十分活用してARMYたちを魅了した。カメラに向かってウィンクをするなど、聞く楽しさと見る楽しさを同時に与えた。

エンディングステージである「Permission to Dance」だけを残し、ジョングクは「とても楽しい」と終了を惜しみ、ジミンは「楽しいの?」とジョングクの発言に反応した。

8日を皮切りに、9日、15日、16日とラスベガス・アレジアント・スタジアムでコンサートは続いていく。

「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - LAS VEGAS」は、コンサートのタイトルに盛り込まれた曲名「Permission to Dance」の中の歌詞のように、「ダンスは心のままに、誰かの許可なしに思いっきり踊ってもいい」というメッセージを中心に、コンサートとラスベガスを繋げ、皆が心を一つにして楽しめるお祭りだ。ラスベガスではコンサートと関連した様々なイベントが開かれ、都市のあちこちが紫色に染まるなど、まさに“BTS CITY”となった。

記者 : イ・スンフン