【REPORT】ASTRO ユンサナ、初の日本ソロコンサートでファン魅了…メンバーとの珍エピソードも「14回もチューされた」

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ASTROのユンサナが3月23日~24日の2日間、東京・豊洲PITにて、初のソロコンサート「YOON SAN-HA : SANiGHT Project #1 - 願い」計3公演を開催した。

同公演はユンサナによる自主制作音楽コンテンツ「SANiGHT」のライブ版で、これまでYouTubeで披露してきた日韓のカバー曲や自身のソロ曲、そして同公演で初披露となった新曲「Losing My Mind」や「Rain Down on me」など11曲をトークを交えながら披露した。

家のようなセットをバックに、生バンドを率いて彼は、自身のソロ曲「風(パラム)」でライブをスタートさせた。スポットライトに照らされた彼の優しい歌声が、ゆったりとしたリズムに乗って会場に響き渡る。

「YOON SAN-HA:SANiGHT Project #1 - 願い」は、日本公演に先駆け20日、21日にソウルでも開催されており、小劇場公演を謳っている。ASTROとしてはアリーナ会場でライブを行っているため、「ライブハウスで公演するのが夢だった」と彼は話した。そして、「でも日本の会場は、僕が考えていたよりも広いですね」と笑顔を見せ、「タイトルの『願い』は、僕が付けました。何も考えずに楽しんで、盛り上がってほしいという願いからです。『SANiGHT』で歌った曲を皆さんの前で歌って、感情を共有したかったんです」と想いを語った。続けて「『願い』という言葉は、日本の曲の歌詞によく出てくる美しい言葉ですよね。機会があったら、僕も日本語のアルバムを出したいです」と言うと会場から大きな歓声が上がった。

また、初ソロライブということに関して「いつもそばにいるお兄さんたちがいない1人での公演なので、緊張します。(ASTROメンバーの)チャウヌ兄さんもこんな気持ちだったのかな?」と言ってファンを笑わせる場面も見られた。彼は、日本語が堪能であるため、トークは基本的に日本語で進行した。曲を歌うごとに、その曲への想いやエピソードを語る構成となっていた。

そして、EXOのディオの「That's okay」、ロイ・キムの「Let's Stay Well (My love)」をアコースティックを基調としたシンプルなアレンジで披露した。続けて「こういうバンドサウンドの曲をやってみたかった」と話し、ドラマ「二十五、二十一」のOST(挿入歌)を自身に当てはめるように「二十六、二十四」に変えて歌い、「心がスッキリする曲です。よくやった、お疲れ様と自分に言っている気がします。昔の自分がいたから、今の自分がいる。自分も成長したなと感じられるんですよね」と語った。

その後「願い」というタイトルだけに、会場のファンからの願いに応えるコーナーも開かれた。ひらがなで書かれたファンからの願いを読み上げながら、会場のファンとの会話を楽しんだ。「ASTROの曲を歌ってください!」という願いには、アカペラで日本オリジナル曲「1番好きな人にサヨナラを言おう」を披露し、「番組でキョンソさんの『夜空の星を(2020)』を歌っているのを見ました。生で聴きたいです」という願いには、バンドバージョンで同曲を披露し「願いが叶いましたか?」とファンに問いかけた。また、「娘が憧れの警察官になるために、警察学校に入学します。エールを送ってください」という願いには「悪い人を捕まえてくださいね! うちのメンバーのMJ兄さんも悪い人で、チュー怪人なんです。SNSにも上げましたが、14回もチューされました」というエピソードで会場を沸かせた。

さらに、「辛かったときに癒された曲。歌詞が僕の状況と同じだったんです」とDISH//の「猫」を日本語でカバーした。SG WANNABEのイ・ソクフンの「君を愛する10個の理由」は、歌詞の「君」を「AROHA(ASTROファンの総称)」に変えて歌いあげ、自身のソロ曲「24時間」では「一緒に歌ってください!」と、ファンとのシングアロングで会場を盛り上げた。

今回の公演では、新曲も初披露された。英語曲の「Losing My Mind」について彼は、「愛する人を失い、自分自身も失いそうになるという歌詞と歌に集中して聴いてください」と話した。ピアノだけの伴奏で切々と歌うバラードは、徐々にバンドの音が重なっていき、ドラマチックな盛り上がりを見せた。「AROHAに聴かせたかった。“願い”という歌詞もあるので、絶対に歌いたかったんです」と、この曲に対する熱い想いも語った。本編最後では、新曲「Rain Down on me」を披露し、熱唱する姿を見せた。

そしてアンコールでは、「SANiGHT」の原点ともいえるポール・キムのカバー曲「Hey」を披露し、会場を楽しく盛り上げた。リズムに合わせて揺れるペンライトを見ながら「キレイ」とつぶやいた後、「AROHAのおかげで、本当に幸せです!」と大きな声で感謝を伝え、全方向に手を振り、笑顔でステージを降りて行った。

ユンサナの甘く澄んだ歌声と意外性に富んだアレンジで高く評価されている映像コンテンツ「SANiGHT」をライブという形で昇華させ、小さな会場でファンと一緒に会話と音楽を楽しめるウェルメイドな公演となった。来場者には彼からのメッセージカードのプレゼントと、サプライズでお見送り会も行われ、彼の家を訪れたような心地よさがあった。

記者 : Kstyle編集部