NCT テヨン、初のソロコンサートで熱い涙…2階客席からサプライズ登場も「皆さんの幸せが僕の幸せ」

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写真=SMエンターテインメント
NCTのテヨンが、これまで積み上げてきた音楽の実力をアピールし、“ソロ歌手”としての存在感を表した。

テヨンは2月24~25日の2日間、ソウル・オリンピック公園オリンピックホールにて「2024 TAEYONG CONCERT “TY TRACK”」を開催した。テヨンの初のソロコンサートであり、軍入隊前最後のコンサートと予想されるだけに、爆発的な関心を集め、2日間とも視野制限席まで全席完売を記録し、驚異の影響力を証明した。

今回の公演は“アーティスト・テヨン”が歩んできた音楽の道をそのまま見せるため、セットリストの全てを、テヨンが作詞・作曲に参加した楽曲で構成。アーティスト、愛、別れ、傷、治癒、自伝的な話などのテーマに沿って、圧倒的なパフォーマンスと華やかな演出が調和した一本の映画のような公演が完成した。

オープニングは“アーティスト”としてのテヨンが光った。巨大なT字型のセットの下に登場した彼は、未発表の新曲である「Concrete」で幕を開けた。続いて、テヨンが眺めた都市と資本主義に対する考えの変化を爆発的なラップとパワフルなパフォーマンスで表現し、観客を圧倒した。

“愛”と“別れ”のテーマでは、彼の感性を感じることができた。まるでミュージカルを見るようなステージを披露し、特にステージに設置されたランウェイ「ムーンライト」は、以前とは違うステージ構成で大きな反応を引き出した。月明かりの上を歩くワイヤーパフォーマンスは、幻想的な経験を与え、深い余韻を残した。

“傷”と“治癒”につながるステージでは、テヨンの表現力が発揮された。ロープを利用したパフォーマンスで官能的な雰囲気を醸し出し、彼ならではの感情表現で新しい一面をアピールした。特に自由奔放な魅力が感じられる2ndミニアルバムのタイトル曲「TAP」と収録曲「Run Away」の多彩なステージは反響を呼んだ。

初の単独コンサートであるだけに、ファンサービスも格別だった。テヨンはアンコールで、2階の客席からサプライズ登場。観客たちと直接目を合わせながらステージを続け、過去の自伝的な話を盛り込んだ楽曲を通じて心を込めたメッセージを表現し、初の単独コンサートを成功裏に終えた。

彼は「このようにコメントのないコンサートは初めてではないか。今回の公演はシナリオが自然に流れるように構成されているため、ステージだけに集中させたかった」として、没入が重要な公演であることを強調した。

続けて「SMエンターテインメントに入社してデビューするまで、僕を見守ってくれた方々が来てくれた。素敵な大人たちが周りにいてくれたので、僕はここまで来られた」とSMエンターテインメントの関係者たちに感謝の気持ちを表した。また「皆さんがいたからこのように大きくなれたし、メンバーたちもやはり一緒だったので、より一層強くなれたようだ」とし、ファンとメンバーに対する真心も伝えた。

テヨンは公演を終えながら「皆さんの幸せが僕の幸せだ。僕がいなくても皆が幸せにいてほしい」と挨拶した。

また「このような公演を披露するのに10年かかった。皆さんのおかげでもっと良い自分、安定した自分になれたので、僕を信じていただければ、このようなステージはいくらでもお見せできる」という言葉と共に熱い涙を流し、ファンと切ない感情を分かち合った。

テヨンは26日、2ndミニアルバム「TAP」を発売し、本格的なカムバック活動に乗り出した。

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記者 : シン・ユリム