【REPORT】日韓で勢いのあるグループが大集合!初日はプデュ2参加者も勢揃い ― 「KCON 2022 JAPAN」1日目

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LE SSERAFIM/提供 : CJ ENM
今年で10年目を迎える世界最大級のKカルチャーフェスティバル「KCON」。2020、2021年の2年間、「KCON:TACT」としてのオンライン開催を経て、3年ぶりに再びオフラインイベントとして戻ってきた。「KCON 2022 JAPAN」は、今年5月に韓国・ソウル、日本・幕張、アメリカ・シカゴ及びLAでプレミアイベント「KCON 2022 Premiere」を開催したのに続き、10月14日、15日、16日の3日間にわたり有明アリーナで開催され、久しぶりに日本のファンとKカルチャーで心を1つにする時間を過ごした。

夜には恒例のWorld No1. Chart Show「M COUNTDOWN」のライブ「KCON 2022 JAPAN × M COUNTDOWN」が行われ、14日の初日には2022年デビューのフレッシュな新人グループや、「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」を経て結成されたグループ、新たな姿を見せてくれたベテラン勢まで日韓で人気のグループが集結し、華やかなステージで満員の観客を魅了した。今回は残念ながら声援や歓声を上げることができない環境の中での開催ではあったが、素晴らしいパフォーマンスを見せるアーティストに温かく大きな拍手を笑顔で送るファンたちの姿が多く見られた公演となった。
 

記念すべきオープニングはシグネチャーソング「POPPIA」

TO1✕INIスペシャルステージ/提供 : CJ ENM
期待と興奮で一杯の観客の前にトップバッターとして現れたのは、日本国内で絶大な人気を誇るINIとグローバルライジング・ボーイズグループTO1。TO1に今年新たに加入したレンタとダイゴが、INI誕生のきっかけとなった「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」に参加していたこともあり、今回の初コラボステージを楽しみにしていたファンも多かったようだ。そんな2組は、TO1のチャンとINIの田島将吾が作詞に参加した韓国語でのラップと、それぞれのチームの特徴を活かしたダンスブレイクを盛り込んだ、KCONシグネチャーソング「POPPIA」を披露しオープニングから会場を盛り上げた。

このKCONシグネチャーソング「POPPIA」は、K-POPとユートピアの合成語で、今年8月に開催された「KCON 2022 LA」でATEEZがラップメイキングも担当して初公開したのを皮切りに、9月30日、10月1日に開催された「KCON 2022 SAUDI ARABIA」ではPENTAGONがロックバージョンを披露し、毎回異なるアレンジで披露されてきた楽曲。改めて3回分の「POPPIA」を聴き比べてみるのも面白いだろう。

NU'EST ミンヒョン/提供 : CJ ENM
「POPPIA」のステージが終わると10月14日、15日、16日の3日間にわたりMCを務めるNU'ESTのミンヒョンが登場。14日は日本人の出演者が多かったこともあり、LE SSERAFIMのカズハとの日本語でのトークをはじめ、会場のファンとINIがトークするスペシャルコーナーでファンにインタビューをするなど、得意の日本語を活かし、2018年以来4年ぶり2回目となるMCとして大活躍した。そんなミンヒョンによる「Let's KCON」の合図で、3年ぶりのオフライン公演「KCON 2022 JAPAN × M COUNTDOWN」が本格スタートした。
 

力強さと爽やかさを兼ね備えたTNX

TNX/提供 : CJ ENM
「KCON 2022 JAPAN × M COUNTDOWN」のステージに登場したのは、オーディション番組「LOUD」から選出され、2022年5月に1stミニアルバム「WAY UP」で韓国デビューしたTNX。ウ・ギョンジュン、チェ・テフン、ウ・ギョンジュン、チャン・ヒョンス、チョン・ジュンヒョク、ウンフィ、オ・ソンジュンの6人組グループで、グループ名は“パワフルな感性で同世代たちと共に挑戦と克服して成長していく6人=The New Six”という意味が込められており、既にその爆発的なパフォーマンスで“完成型アイドル”との評価も得ている実力派だ。

TNX/提供 : CJ ENM
壮大でパワフルな世界観のデビュー曲「MOVE -D.B VER-」ではダイナミックなパフォーマンスで力強く、メンバーのウンフィが作詞に参加した「Your Favorite Melody」では、高原にいるような爽やかさを伸びやかな歌声で披露。「KCONに初めて参加するので一生懸命準備をしてきた」と話した通り、新人らしいフレッシュな姿を見せてくれた。
 

OCTPATHの気合いが伝わるステージ

OCTPATH/提供 : CJ ENM
「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」に参加していた太田駿静、海帆、栗田航兵、古瀬直輝、小堀柊、高橋わたる、冬馬、四谷真佑の8名で構成され2022年2月に日本デビューしたOCTPATHは、5月に幕張メッセで開催された「KCON 2022 Premiere in Tokyo」以来のKCONステージ。

OCTPATH/提供 : CJ ENM
今回のステージにかける気合いが伝わってきたデビュー曲「IT'S A BOP-ENG VER-」のパフォーマンスでは、息のあったキレのある群舞と華麗なアクロバットを披露。11月に発売する3rdシングルで、多くのK-POP楽曲も担当しているLyle Benigaが振付を担当した「Like -JPN VER-」の初公開ステージでは、サビのキャッチーな振付とポップな魅力で会場を沸かせた。メンバーの挨拶では、ボイスパーカッションや、英語など個性豊かなメンバーの特技も見せ、自分達のステージを多くの人の見てほしい! そんな強い思いが伝わる時間だった。
 

LE SSERAFIMは世界初披露のサプライズステージも

LE SSERAFIM/提供 : CJ ENM
2022年5月にデビューするとすぐにスターの仲間入りを果たした超大型新人LE SSERAFIMは、真っ暗なステージの中央に1人立つカズハが、一筋のスポットライトに照らされるオープニングが印象的な「The World Is My Oyster」からスタート。タイトルはシェイクスピアの小説に出てくる「世界はあなたのもの」「あなたの可能性は無限大」という意味を持つ「世界が牡蠣のようなものならば、この剣で世界をこじ開けてみせよう」という台詞が由来。2分未満の短い曲ながら、キム・チェヨン、ホン・ウンチェの韓国語、宮脇咲良、カズハの日本語、ホ・ユンジンの英語で綴られた「私は強くなりたい」という歌詞の通り、静かながら強い意志を感じさせるパフォーマンスで、一気にLE SSERAFIMの世界に引き込む。

続いては、メンバーがオープニングの位置についただけで歓声が上がった、世界に衝撃を与えたデビュー曲「FEARLESS」のステージへ。一度聴いたら耳から離れないオルタナティブポップジャンルのサビと、大胆な振付のステージで会場はヒートアップ。

さらにこの日は、日本のファンのために用意してきたという、10月17日に発表の2ndミニアルバム「ANTIFRAGILE」の収録曲「Good Parts」を、世界初披露する嬉しいサプライズステージも。前の2曲から一転、等身大の歌詞とポップなメロディの楽曲で、ステージを自由に動き回りながら楽しそうな笑顔を見せた。

キム・チェヨン&ホン・ウンチェのキュートな魅力が爆発した顔文字を真似するチャレンジ映像を挟んだあとは、キム・チェヨンとホ・ユンジンが作詞に参加した楽曲で、激しく入れ替わるフォーメンションも見どころの「Blue Flame」。全曲とも新人らしからぬ貫禄も感じさせる完璧なステージで、デビュー以降初となるカムバックへの期待がさらに高まる時間となった。
 

チームワークと明るいエナジー溢れるKCON常連のTO1

TO1/提供 : CJ ENM
今年6月に、ジェユン、チャン、ドンゴン、J.YOU、ジス、ギョンホに加え、新メンバーとしてヨジョン、西島蓮汰、小林大悟を迎え9人組に再編成されたTO1。結成のきっかけとなったMnetのオーディション番組で、練習生として「KCON 2019 NY」のステージに立って以来KCONと縁の深い常連グループであり、今年も既にLA、サウジアラビアのKCONに出演している。そんなTO1も日本でのオフラインのKCONは初、さらに西島蓮汰と小林大悟にとっては、デビュー後初の凱旋公演ということで思い入れも強かったようだ。

そんなTO1の1曲目は、6月に発表した「Drummin' -D.B Ver-」。カラフルでパワフルな明るいエナジーに溢れるファンを笑顔にさせる楽曲で、TO1のダンス巧者ツートップのチャン、ギョンホに加え西島蓮汰が参加し、キレのあるパフォーマンスで魅せたダンスブレイクでは、会場からも大きな拍手が上がった。

TO1/提供 : CJ ENM
挨拶ではJ.YOUの綺麗な日本語の発音に驚かされると、西島蓮汰がK-POPアイドルとして韓国でデビューし、ステージの上で輝く姿を日本で見せられたことが嬉しいと話す。また、小林大悟のヘッドセットマイクの調子が悪いとわかると、すかさずリーダーのジェユンが自分のヘッドセットマイクで話させる姿も。今回の日本での初ステージへの気合いとチームワークの強さを感じる場面が多く見られた。

さらに、ゆったりとしたリズムに幸福度マックスの可愛らしい歌詞と、ミュージカルを見ているような振り付けも見どころの「What a Beautiful Day」、英語バージョンでクールかつ力強さが際立つ「No More X」まで、TO1の今後の活動が楽しみになるステージで会場を魅了した。
 

新人とは思えないNMIXXの洗練されたパフォーマンス

NMIXX/提供 : CJ ENM
続いて登場したのは、今年2月にJYPエンターテイメントからTWICE、ITZYの妹分としてデビューした、リリー、へウォン、ソリュン、ジニ、BAE、ジウ、ギュジンの7人組ガールズグループNMIXX。2つのジャンルを融合したミックスポップの楽曲を披露する。メンバー全員が高い歌唱力とダンススキルを持つ実力派で、今回のKCONが初めての日本でのステージだ。

NMIXX/提供 : CJ ENM
1曲目は、デビュー以降7ヶ月ぶりとなる今年9月に発表したジャズとヒップホップをミックスした新曲「DICE」のステージ。カラフルで華やか&個性的な衣装を纏った7人がステージに登場すると、冒頭の鍵を開けるような振付から、どこか不気味で不思議なホラーファンタジーを彷彿とさせる、NMIXXの冒険をゲームになぞらえた「DICE」の世界に引き込む。

10周年を迎えたKCONに出演できて嬉しいと笑顔で語ると、「COOL(Your rainbow)」では、メンバーそれぞれの個性的かつ高いボーカル力で、そして独特な転調の曲展開が韓国でも話題を呼んだデビュー曲「O.O」では、複雑なフォーメーションと印象的なダンスパフォーマンスで、観客の視線を釘付けに。新人とは思えない洗練されたステージで盛り上げた。
 

KCONならでは!Z世代POPスペシャルステージ

TO1/提供 : CJ ENM
ここで、「Z世代を惹きつけた楽曲を生まれ変わらせる」をコンセプトにした、KCONならではのスペシャルステージコーナーへ。TNXは、2021年に大ヒットした12組ボーイズグループTREASUREの「I LOVE YOU」を学生服の衣装で爽やかに、TO1は、この日ソロアーティストとして登場したKIHYUNが所属するMONSTA Xの2018年の大ヒット曲「Shoot Out」を、本家にも劣らないパワフルかつセクシーなパフォーマンスで披露した。
 

ガールクラッシュ&キュートさを兼ね備えたVIVIZ

VIVIZ/提供 : CJ ENM
続いてステージに登場したVIVIZは、2015年に韓国デビューした大人気グループGFRIENDのメンバーだった、ウナ、シンビ、オムジの3人が再び集まり2022年2月にデビューしたグループ。

VIVIZ/提供 : CJ ENM
ブラックのゴージャスな衣装で、今年7月に発表した大人の雰囲気たっぷりの「Love Love Love」、サビの真似したくなる手の振りが可愛らしい爽やかな「LOVEADE」、VIVIZの記念すべきデビュー曲「BOP BOP!」では、ポップなディスコサウンドに合わせて華やかで楽しいパフォーマンスを披露。ベテランであり新人でもあるVIVIZにしかできない、ガールクラッシュ(女性も憧れる格好いい姿)&キュートさを兼ね備えたステージは流石だった。
 

日本で大人気のINI 世界へ向けて熱いステージを発信

INI/提供 : CJ ENM
大きな拍手を浴びて登場したのは、池﨑理人、尾崎匠海、木村柾哉、後藤威尊、佐野雄大、許豊凡、髙塚大夢、田島将吾、西洸人、藤牧京介、松田迅の11人で構成されたINI。INIとして初の海外公演への参加かつ日本のグループ初出演となった「KCON 2022 LA」で初披露した、今年8月に発表した3rdシングル「Password」の韓国語バージョンのステージからスタート。

INI/提供 : CJ ENM
メンバーの個性が際立つ挨拶に続いては、ファンの願いに応える「KCON Make a Wish」のコーナーへ。ファンからの「自分で自分を褒めてあげてください」「ぎゅっとエアハグしてください」という2つの願いに全力で応え、会場からは悲鳴も上がるほど大盛り上がり。

パワフルなラップと、どこか不安定なピアノのメロディーが印象的な「Shooting Star」では、メンバーの息のあったシンクロダンスで、またエモさ全開の「STRIDE」では、サビの爽やかなメロディーとファンへの感謝のメッセージのような歌詞が胸に響く。現在、日本で大人気のINIの世界に向けた熱い3曲のステージは、多くの人の届いたのではないだろうか。


カッコ良すぎる!LE SSERAFIMのEXOカバーステージ

LE SSERAFIM/提供 : CJ ENM
ここで、LE SSERAFIMが再び登場。歴代のKCONで披露されてきたステージの中で、もう一度見たいステージをカバーする「Relay Performance Challenge」のコーナーで、EXOの「Love Shot」のカバーステージを披露した。

LE SSERAFIMはEXOが同曲のMVでも着用していた色鮮やかなスーツを彷彿とさせる衣装を纏い、世界中を熱狂させた名曲と銃をモチーフにした印象的な振付のパフォーマンスを、完璧にカバーし会場を沸かせた。
 

抜群の表現力と歌声で圧倒したKIHYUN

MONSTA X キヒョン/提供 : CJ ENM
「KCON 2022 JAPAN × M COUNTDOWN」1日目のトリを飾ったのは、2015年にMONSTA Xとしてデビューしてから7年目の今年、2022年3月にソロアーティストとしてデビューしたキヒョン。グループ活動の時のセクシーで力強いイメージの衣装とは異なる、淡いピンク色の皮ジャケットとシンプルなジーンズを纏いスモークと共に登場。中毒性のあるベースとギターサウンドが際立つロックテイストのソロデビュー曲「VOYAGER」からステージをスタートさせた。

MONSTA X キヒョン/提供 : CJ ENM
続く2曲目の「RAIN」で、ドラマチックで印象的なサビのメロディーに、切なさと喪失感を感じさせる歌詞を情感豊かに表現すると、ラストはMONSTA Xとして2021年9月に発表した、全編英語歌詞の「One Day」を披露。大事な人を失った時や、別れを経験した時の感情をテーマにした歌詞が、柔らかく優しいメロディーと調和した曲で、キヒョンの甘い歌声が心地よく会場を満たしていた。
 

全員揃ってのエンディングではアーティスト同士の交流も

[img23:center/提供 : CJ ENM]
MCのミンヒョンの挨拶の後は、この日の出演者全員がステージに登場するエンディングへ。カメラを手にした出演者たちは、会場を埋め尽くした観客に笑顔で手を振りながら、広いステージを隅々まで歩き回り、オープニングパフォーマンスも共にしたINIとTO1、同じオーディション番組出身のOCTPATHが交流するシーンも。3年ぶりのオフライン公演となった「KCON 2022 JAPAN × M COUNTDOWN」の1日目は、日韓で人気を集めるバラエティ豊かなアーティストが出演し、華やかに幕を閉じた。

提供 : CJ ENM

取材:平松道子

【公演概要】
「KCON 2022 JAPAN」
開催日:2022年10月14日(金)~16日(日)
会場:有明アリーナ(東京都江東区有明)

2022年10月14日(金)セットリスト
◯オープニング
01. POPPIA / INI&TO1

◯TNX
02. MOVE -D.B VER-
03. Your Favorite Melody

◯OCTPATH
04. IT'S A BOP -ENG VER-
05. Like -JPN VER-

◯LE SSERAFIM
06. The World Is My Oyster
07. FEARLESS
08. Good Parts
09. Blue Flame

◯TO1
10. Drummin' -D.B ver-
11. What a Beautiful Day
12. No More X -ENG VER-

◯NMIXX
13. DICE
14. COOL
15. O.O

◯Z世代POPスペシャル
16. I LOVE YOU(原曲:TREASURE) / TNX
17. Shoot Out(原曲:MONSTA X) / TO1

◯VIVIZ
18. Love Love Love -D.B ver-
19. LOVEADE
20. BOP BOP!

◯INI
21. Password -KOR ver.-
22. Shooting Star
23. STRIDE

◯Relay Performance Challenge
24. Love Shot(原曲:EXO) / LE SSERAFIM

◯キヒョン
25. VOYAGER
26. RAIN
27. One Day

◯エンディング
28. Signature Song / 全出演者

■関連サイト
「KCON 2022 JAPAN」公式サイト:http://kconjapan.com

記者 : Kstyle編集部