パク・ウンビン、映画「THE WITCH/魔女 ―増殖―」に出演を決めた理由を明かす“監督が私を必要としてくれた”

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写真=NAMOO ACTORS
女優のパク・ウンビンが、映画「THE WITCH/魔女 ―増殖―」に出演した理由やシリーズに向けた期待まで、様々な話を伝えた。

最近、ソウル三清洞(サムチョンドン)のあるカフェで、映画「THE WITCH/魔女 ―増殖―」に出演したパク・ウンビンのインタビューが行われた。

「THE WITCH/魔女 ―増殖―」(監督:パク・フンジョン)は焦土化された秘密の研究所で一人生き残り、外へ出るようになった少女の前に、それぞれ異なる目的で彼女を追う勢力が集まって繰り広げられるストーリーを描く。2018年に公開された「THE WITCH/魔女」の続編で、企画の段階から大きな関心を集めた。

パク・ウンビンは劇中、絶対的な力を持つ少女(シン・シア)を守るギョンヒ役を演じた。亡くなった父が残した農場で弟デギル(ソン・ユビン)と一緒に過ごすギョンヒは偶然出会った少女の助けを借りて危機から抜け出し、行く場所のない少女を農場に連れてきて世話をする。非凡な能力を持つ少女をそのまま受け入れ、優しく接する温かい心の持ち主だ。

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出演映画の公開は「シークレット・ミッション」以来となるパク・ウンビンは「9年ぶりの復帰作と言うのが少し恥ずかしいくらい、これまで映画には大きな役で参加したことがなかったんです」とし「昨日映画を観ながら、ただ一緒にできて楽しかったと思いました。他の俳優たちが本当に苦労しましたが、素晴らしかったです。また会ったら褒めてあげたいと思いました」と話した。

続いて「昨夜インタビューを控えて映画を観ました。みんな広報を頑張っているのを見たのですが、私はドラマのスケジュールと重なってしまい、一緒にできなかったんです」とし「私が出演したにもかかわらず、どのような作品ができるのか気になっていました。『何を撮影しているのだろうか?』『どのように作品になっていくのだろうか?』と気になる瞬間も多く、期待もしていました(笑)。本当に久しぶりに劇場に行きましたが、観客がすごく多くてとてもありがたかったです。私も観客として楽しく鑑賞しました」と明かした。

「THE WITCH/魔女 ―増殖―」は済州島(チェジュド)で撮影を行ったが、パク・ウンビンは「撮影のために済州島を行きましたが、水が合わなくて肌にトラブルが起きました。大きなスクリーンに映ったら絶対ばれるのにと思いました(笑)。この映画が与える特有の荒々しい質感が感じられました。スクリーンで大きく私の顔を久しぶりに見たら面白かったです」と伝えた。さらに「実を言うとギョンヒというキャラクターは、大きな野心を持って始めたキャラクターではなく、パク・フンジョン監督に会って、その世界観の中で息をすることに大きな意味があると思いました」と説明した。

彼女は「THE WITCH/魔女 ―増殖―」で悪役や能力者ではない、平凡なキャラクターを引き受けた。「初めて監督に会った時、なぜギョンヒ役として私が浮かんだのかと聞いてみました」とし「普通「THE WITCH/魔女 ―増殖―」のキャスティングの提案が来たら、ファンの方々も同じだと思いますが、何か強い感じの悪役ではないかと思いました。私も『魔女1』を楽しく見た立場として、何か能力を持っている新しい人物だろうかと期待しましたが、あまりにも現実的で、能力は一つもありませんでした」と当時を振り返った。

パク・ウンビンは「監督に会って聞いてみると、映画に超現実的な部分もあってギョンヒというキャラクターがより重要だと言われました。超現実的な能力者たちがいる中で最も人間的で、安定した演技が必要だと話してくださいました」とし、「この映画が現実に寄りかかっているためには、現実味のあるキャラクターが必要で、その役を私にやってほしいと、素敵な言葉をくださいました。その繊細なお誘いで合流しようかと思うようになり、喜んで参加しました」と背景を語った。

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ギョンヒの登場シーンは多いとは言えない。これに対して「監督はいつも最善の編集をしていますし、どれほど力を注いでいらしゃったでしょうか。例えば、ギョンヒは少女に大人として母性や愛情を感じさせるようにする存在だと思いました。何も知らない存在に選択権を与え、あれこれと人生というものを教えてあげます。そのような穏やかなシーンがありましたが、そういった点をきちんと編集され、それでよかったと思いました。劇の全体的な流れが重要ですから。叙事は推測できる程度にうまく編集されていたと思います」と答えた。

パク・ウンビンは知人も「THE WITCH/魔女 ―増殖―」をたくさん観てくれたとし、「この映画に出たことは正解だったなと思いますし、私に対する感想や評価も言ってくれました。話を聞いてみると友人たちも私が出てくると安定感があったと言っていました。私が知り合いだから観たということもあるかもしれませんが、私のシーンに反転がないということが反転なのかもしれません。反転を期待すること自体が反転だというのが感想でした(笑)。私に対して期待しているものがあったんだなと感じられて新しかったです」と話した。

パク・フンジョン監督との映画制作については「監督には制作報告会の後、会っていません。今日、舞台挨拶を初めてであり、そしてこれが最後になるのですができることになったのですが、特別な言葉は残さないようにします。監督を信じています。人間的に信頼できるようになった部分があるんです」と「(今後の出演は)どうなるか分かりません。確信を持てる状態ではないので、確実になるまで観客として待って見守ります。監督が想像するものがあれば私も召喚されるでしょうし、そうでなければどこかへ行ってしまうでしょう」とし、次のシリーズに対する期待を高めた。

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パク・ウンビンはSBS「ストーブリーグ」「ブラームスは好きですか?」、「恋慕」「恋慕」などのドラマで視聴者から愛された。SBS、KBS演技大賞で最優秀賞のトロフィーをもらい、“興行クイーン”になった。

「興行クイーン」という修飾語に関する質問に「そのような修飾語がついたのは最近だと思います。新型コロナウイルスの感染拡大により、これまで全く実感することができなかったんです。最優秀賞をもらったと「THE WITCH/魔女 ―増殖―」の現場でお祝いをしてくれました。パク・フンジョン監督も『普段こういうことはしないけれど、おめでとう』と言ってくれました」と当時を回想した。

それと共にパク・ウンビンは「私は賞をもらうと、昨日まで私が頑張ったことに対するご褒美として、ピリオドを打ってくれる感じが強いんです。だから賞をもらっても翌日までは喜びませんでした。翌日は異なる現場に異なるキャラクターで、新たに生きるという人生が、課題としてありました。だからすごく浮かれたこともなかったんです。その日1日を生きる、かげろうのような人生を送っています」と語った。

記者 : ハ・スジョン