キム・ヒウォン、映画「ジャンルだけロマンス」でリュ・スンリョン&オ・ナラと初共演“以前から知り合いだったような…”

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「ジャンルだけロマンス」に出演したキム・ヒウォンが、変わらない演技への情熱をアピールした。

キム・ヒウォンは最近、オンラインインタビューで、11月17日に韓国で公開された映画「ジャンルだけロマンス」について語った。

「ジャンルだけロマンス」は、平凡ではないロマンスで絡んだ人々と出会い、仕事も人生も順調ではないベストセラー作家のキム・ヒョン(リュ・スンリョン)のバラエティに富んだ私生活を描いた作品だ。リュ・スンリョンを中心にオ・ナラ、キム・ヒウォン、イ・ユヨン、ソン・ユビン、ム・ジンソンなど、魅力的な俳優たちが出演した。監督兼俳優のチョ・ウンジの初長編演出作でもある。

キム・ヒウォンは、親友のヒョンの元妻であるミエ(オ・ナラ)と秘密裏に恋愛している、出版社の代表スンモに変身した。長年の親友とのティキタカ(相性が良く、ポンポンとやり取りする様子)はもちろん、可愛いロマンチストの姿まで、これまで見せたことがない魅力をアピールした。

彼は、映画「鬼手」「国際捜査!」「担保」「偽りの隣人」「声/姿なき犯罪者」などの作品で“シーンスティラー(scene stealer:映画やドラマで素晴らしい演技力や独特の個性でシーンを圧倒する役者を意味する)”として活躍、信じられる演技力の俳優として浮上した。最近では、ケーブルチャンネルtvN「車輪のついた家」シリーズでバラエティ番組でも活躍している。

この日、キム・ヒウォンは「『ジャンルだけロマンス』は、芸術映画のようなユニークなコメディメッセージがありました。最初に台本をもらった時、ちょっと複雑だなと感じる一方で、久しぶりに面白いコメディ映画が誕生するかもと思いました。真剣なメッセージを込めている上に、面白いから斬新でした。各キャラクターたちも残念な部分は一つもありませんでした。このようにすべてのキャラクターが生きている作品に出会うのは難しいけれど、『ジャンルだけロマンス』は昨今、珍しい映画です。本質に関して語りながらも、ウイットもあります」と作品性をアピールした。

俳優ではなく、監督としてチョ・ウンジと再会した感想はどうだっただろう。2人は2015年、ドラマ「ゴハン行こうよ2」で呼吸を合わせたことがある。これについてキム・ヒウォンは「相手役としてチョ・ウンジさんに初めて会った時、彼女が僕に『セリフ、終わったんですか』と聞きました。『セリフを言ったかどうか気づけない感じで終わって良かったです』と、初撮影でこう言ってくれました。ですが、僕は『僕の声が小さすぎたのか』と思いました。そのシーン自体が、相手に言っているけれど、聞こえなかったらという気持ちを込めたシーンでした。それでそう言ったので、チョ・ウンジさんも僕に合わせてくれました。その時、僕たちは演技に関しては気が合うんだなと思ったこともありました。その作品以来、会えませんでした」と述べた。

続いて彼は「ある日、チョ・ウンジさんが、監督としていきなり『ジャンルだけロマンス』への出演を誘ってくれて驚きました。よく知らなかったので、周りに彼女は監督だったのかと聞きました。元々自主制作映画、短編映画を演出して、受賞経験も多いそうです。『すごいね、僕よりも素晴らしい』と思い、新しく感じられました。『ジャンルだけロマンス』を見てユニークさを感じたし、頑張って準備したんだと思いました。『いいね』と思いました。感心しました」と語った。

キム・ヒウォンは「彼女が最初にスンモというキャラクターについて説明してくれる時、僕からとても繊細で柔らかく、温かい姿を見つけたと言いました。それで僕がスンモ役にぴったりだと言ってくれました。僕は『僕についてよく知らないんだね』と思いました」と冗談めかして言って「もちろん、そんな部分もあったけれど、短い会話だけでキャッチするなんて、びっくりしました。またそんな姿を見せるのもいいと思って出演を決心したんです」と答えた。

スンモについては「たくさん泣くから、かっこ悪いとも思いました。人は実際に泣きたいとき、恥ずかしくて泣かないじゃないですか。僕より正直なキャラクターだと思いました。スンモは勇気があります。愛のために勇気を出す様子は、羨ましかったです。スンモは純粋で優しい人です。今は、このように優しい人は珍しいです。優しさが少ない社会だなと思いました」と述べた。

続いて「スンモは幸せになるため、楽しいことを頑張ってします。その点が気に入りました。親友の元妻と秘密恋愛をしていますが、自分の幸せのために勇気を出したと思います。そして仕事も頑張って、恋愛も頑張ってして。旅行のために前日から計画を立てて、またウキウキして計画を守ろうとします。僕は長い間、そんな楽しさを感じたことがありません。どこに行っても、何を食べてもそんなに興味がありません」と付け加えた。

そしてキム・ヒウォンは「ただ、スンモの選択は絶対納得できないし、僕に起こらない出来事です。もし、実際にそんなことが起きたら、親友に先に許可をもらってから会うでしょう。その事実を言うのにもすごい勇気が必要なのに、僕にはそんな勇気はありません」と伝えた。

また彼は「『ジャンルだけロマンス』は、主に我々の周りの人々について語ります。すべてのキャラクターを見ていると、私も同じだ、と共感して笑ったりする映画です。新型コロナウイルスを乗り越える映画になればと思います」と自信を示した。

リュ・スンリョン、オ・ナラと初めて共演した感想も伝えた。まずリュ・スンリョンについては「実際に純粋で、心が広く、とても良い人です。そしてポジティブで愉快な性格です。本人だけの演技を構築しているので、たくさんの人を包容する余裕もあります」と賛辞を送った。

続いて「別に言わなくても通じるんです。初めて共演しましたが呼吸は完璧だったし、以前から知り合いだった感じです」とケミ(ケミストリー、相手との相性)をアピールした。

オ・ナラについても「とても明るくて、初めて共演したにもかかわらず、知り合いのような感じでした。まるで20年、30年前から知り合いだったような」とし「オ・ナラさんも僕のように長年、演劇をしたので共感できる部分もありました」と愛情を表した。

またキム・ヒウォンは「『車輪のついた家』シーズン1から3まで出演していますがどうですか?」という質問には、「平地、風除けの幸せを知りました。キャンプは誰でもできるもんじゃないとも思いました」と答えて笑いを誘った。

そして彼は「自然の中で過ごすのが、僕にとってはとても新しい経験でした」とキャンプの魅力を語った。

続けて「バラエティ番組を通じて僕に好感をもっていただき、親しみやすいキャラとして見ていただけてよかったと思います。少しプレッシャーは感じますが」と明かした。

さらにキム・ヒウォンは「スンモは幸せになるための努力をするけれど、僕はしません。僕は寝るとき、布団の中に入るその瞬間が一番幸せです。個人的な願いがあるとすれば、地道に演技をして観客の皆さんと作品を通じて会うことです」と明かした。

彼は「『ジャンルだけロマンス』に出演した俳優たちも同じだと思いますが、俳優の夢は“(同僚と)一緒に映画に出演すること”だと思います。同僚俳優からある日、電話がかかってきて『この作品、一緒に出演しよう』と言われる。誰かが僕を誘ってくれて、相手の期待に応えられるだろうか心配もするけれど、これからも誘ってほしいです。そして悪役であれ、ラブコメであれ、“人間くさい”演技がしたいです」と伝えた。

キム・ヒウォンは「もちろん、演技をするにおいて腹立つこともあります。怒ってしまったら『この俳優はだめだな』と言われそうで怯えたり、演技が下手で出演オファーが来なくなるのが怖いし。毎日こんな心配をしているから、みんな心配しないでと誘ってくれるようです」とし、「本当に感謝しているし、謙遜した態度が長く(役者)活動を続けるノウハウだと思います」と伝えた。

記者 : キム・ナラ