「真犯人」ソン・セビョク“役作りのため1週間で7kg減量…監督に喜ばれた”

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写真=リトルビッグピクチャーズ
ソン・セビョクが、やつれて見えるようにわざわざ体重を減量したと告白した。

映画「真犯人」に出演した俳優ソン・セビョクは、最近Newsenとの取材で映画の裏話を公開した。

7月10日に公開された「真犯人」は、被害者の夫ヨンフン(ソン・セビョク)と容疑者の妻ダヨン(ユソン)が、最終公判を控えてお互いへの“疑い”を隠したまま、あの日の夜の真実を探すための共助を描く追跡スリラーだ。

いつも新しいことをやってみたいという欲求が胸の深いところにあるというソン・セビョクは「『真犯人』のシナリオをもらったとき、心臓がドキドキした。新しいことに対する欲が常にあった。それはすべての俳優にあるものだ」と打ち明けた。

「真犯人」で妻が殺されて、親友のジュンソン(オ・ミンソク)が容疑者として指名され、極めて平凡だった人生が揺るがされるヨンフン役を演じたソン・セビョクは、「自分は普通の人、平凡な印象があるんだと思う。だから僕をキャスティングしたんじゃないかと、僕はそう思っている。最近はハンサムな俳優がすごく多いから」とし、自身のキャスティングについて率直に語った。

何よりもソン・セビョクは、妻を失ったヨンフンが殺害現場を再現するシーンが印象深かったと言う。ソン・セビョクは「ネズミが窮地に追い込まれたら猫に噛み付くように、あれほど大きな事件に直面したとき、事件現場を再現した。自分がまるで刑事になったかのように推理しながら、その中で起きた事件を解明するために脳をフル稼働させて再演するシーンを見て、『ああ、本当にそうかもしれない』と思って、撮影する時もよく共感した」と振り返った。

ヨンフンと、有力な容疑者である妻ダヨン(ユソン)との協力については、「あのような状況であれば、十分にあり得る話だと思う。信じるというか、お互いにそうでないフリをして顔色を伺い合いながら、危険な協力をするふりをする。『十分あり得る話だ、そうなるかもしれない』と思った。それがこの映画の良さだ」と自身の見解を表した。

ソン・セビョクは、主演俳優である自身も予測ができなかったほど、特に興味深かった「真犯人」のシナリオの魅力を語った。

どの映画よりもスポイラー(ネタバレ)を心配しているというソン・セビョクは、「自分も犯人を全く予測できなかった。映画でもそうであるように、後から知った。これは本当に誰も当てられない。僕も紛らわしいなと思った。自分のキャラクターも疑いながら観た」と打ち明けた。

また「僕が自分のキャラクターをも疑うように演技しなくても、台本そのものがしっかりと練り込まれていて、『僕が自らトリックやこんな仕掛けを使おう』と考える暇もなく、書かれているディレクション通りにやった。読みながらもすごく楽しかった。監督がすごく工夫して、たくさん勉強して、悩んで書いたことが分かった」と付け加えた。

「真犯人」の鑑賞ポイントとしては「町で起こりそうなリアルな話」を挙げた。ソン・セビョクは「だからこそ共感できる部分があるんじゃないかと思う。だから隣人とは観れないし、すっきりとした気分にはならないと思う」と予告して期待を高める。

ソン・セビョクは「真犯人」のために、体重を7kg減量して話題を集めた。ソン・セビョクは「監督からは、一度も先にそうするように言われたことはない。ふと鏡を見たら『これは違う』と思って減量した。短い期間だったがかなり痩せて、状況が状況であるだけに少しやつれた。食事調整をして、1週間で7kg減量した。あまりにも体を酷使してしまったので力が出ず、その時は自分の体に申し訳なかった。期間が短かかったので仕方なかった。しかし、後で現場に行ったら監督に喜ばれた」とし、当時の記憶を振り返った。

人に会うのが好きで、飲み会が好きだというソン・セビョクは、飲み会があるたびに大変だったと告白した。ソン・セビョクは「僕がダイエットする時は、食べる番組をわざと見る。目の保養にしようと思って。そうすると(他人が食べているのを見ながら)ストレスが少し解消できる。そのために飲み会に参加するわけではないが、タイとな撮影期間に作品に関する話ができるので参加した。飲み会は本当に好きだ」と話した。

また、ソン・セビョクは格別だった現場の雰囲気と俳優たちとの呼吸についても伝えた。まずソン・セビョクは「会話の8割はソン・セビョクだった」という証言に対して「8割までではない。映画のトーンが軽くはない。現場の雰囲気は申し上げた通り、合宿にも行ってきたし、ただでさえ簡単ではない呼吸だから、普段から暗くなってはいけないと思って、お互いにもっと雰囲気を盛り上げようとした。基本的にユソンさんをすごく尊敬する点が、相手俳優に対する配慮がものすごい部分だ。とても人を楽にする」とユソンについて言及した。

続けてソン・セビョクは「作品では初めてお会いする方だったが、相手をあれほど楽にさせる方は初めてだった。特に、女優なのに“隣のお姉さん”みたいに楽にしてくれた。現場で自分はカメラに映らない部分なのに、同じ位置からカメラ目線に合わせて、自身の感情を合わせてもらって、びっくりした。演技は言うまでもなくすごく良かった。だから予想より出来栄えが良かったと思う。一度もお会いしたことがなかったけど、10本ほど共演した人のようだった。教会のお姉さんのようなお姉さんだ。そんな思いやりが、現場でもたくさん現れていた」とユソンを称賛した。

これと共にソン・セビョクは「僕は良い人に恵まれている。今、3回目の合宿も推進している」と明かした。

記者 : パク・アルム