SEKAI NO OWARI、念願のコラボ「EPIK HIGHのMVを始めて見た時は戦慄を覚えた」

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写真=YG ENTERTAINMENT

日本の人気バンド SEKAI NO OWARI(Fukase・Nakajin・Saori・DJ LOVE)のチームの名はその名の通り「世界の終わり」という意味だ。ボーカルFukaseの不幸な過去を投影した名前だという。小学生の頃から注意欠陥多動性障害(ADHD)を患っていた彼は、精神病院に入院するなどの苦労も経験してきた。だが、Fukaseがチーム名に込めた想いは絶望でなく希望だ。彼は「世界が終わってしまったと思った瞬間、全てが始まった」という意味でチーム名を「SEKAI NO OWARI」にしたのだという。今月29日に韓国で公演を行うSEKAI NO OWARIを代表して、Fukaseが書面でのインタビューを行った。

「バンドを初めて結成した時から名前は『SEKAI NO OWARI』でした。本当に世界が終わるのではないかと感じるくらいの困難を経験した後だったため、そうつけました。僕は全てを失った状態で再び立ち上がらなければならなかったんです。そして、当時ずっと僕を応援してくれていた友人らと音楽を始めることになりました。僕たちがどこで、どのような状況で始まったのかを思い出させてくれるという、重要な意味を持っている名前です」

チーム名に込められた意味と同じくらいSEKAI NO OWARIの歌詞は美しい。叙情的な雰囲気で韓国国内のファンからも大きな人気を得た「花鳥風月」では「忘れないで。いつか涙が枯れる日が来ても夜空の光を」というメッセージを伝えている。更に、独特な世界観やメロディの「RPG」では「怖くても大丈夫。僕らはもう一人じゃない」という歌詞が印象的だ。

曲の主題となっている対象も多様だ。2枚のEPアルバムと2枚のフルアルバムでSEKAI NO OWARIは平和、死、生命、絶望、宇宙など、人生の中で体験したり観察する多様な現象と感情を曲の歌詞としている。Fukaseは「僕らの歌が何かを代表しているとは思っていないです。僕たちの平凡な人生で感じるものなどについて歌を書いています」と説明した。ジャンル面でもロックやポップ、エレクトロ、さらにはヒップホップにまで領域を広げてきた。

SEKAI NO OWARIはチームが結成された2006年には、自ら作ったクラブで三十人余りの観客の前で公演していた。だが、2010年にデビューアルバムを出した3ヶ月後にメジャーレコード会社と契約を結び“夢の舞台”と呼ばれる武道館で公演も行っている。

写真=Sony Music
今では韓国国内にもファンがかなり多い。2016年の野外音楽イベント「芝山(チサン)バレーロックフェスティバル」と、2017年のソウル単独コンサートで韓国国内のファンにも会っている。Fukaseは「ますます多くの人々が僕らの音楽を知り、楽しむ姿を見るのは本当に素晴らしいことです.一番最近開かれた韓国の公演(2017年の単独公演)で、観客の皆さんが僕らの応援スティックを持ってくれていた場面を思い出します。本当に美しい場面でした。公演中どれだけエネルギーが溢れていたか、鮮明に覚えています」と話した。

SEKAI NO OWARIは自ら曲を書きアルバムを作るだけでなく公演も自ら演出している。童話を連想させる幻想的な舞台演出は、SEKAI NO OWARIの音楽をより一層輝かせる。音楽とミュージックビデオにもメンバーの手が加えられているという。

「衣装、舞台演出、ミュージックビデオなどの全てのものはお互いに繋がっていて、もっと大きな絵を作るためにはとても重要です。可能な限り全てのことに神経を使っています。人生の中のある一つの場面を取り出してみれば、その中には喜び、悲しみ、楽しみなど様々なものが含まれているんです。私たちの歌とミュージックビデオでも、同じように色々な面を込めようと努力しています」

SEKAI NO OWARIは29日に再び韓国を訪れる。27日からソウルのオリンピック公園内で開催される音楽フェスティバル「サウンドシティ」に出演するためだ。公演に先立ち、先月29日には韓国のHIP HOPレジェンドと称されるEPIK HIGHと「Sleeping Beauty」を発表した。これまで色々なインタビューで EPIK HIGHとのコラボを希望してきたFukaseは「EPIK HIGHの『BORN HATER』のミュージックビデオを初めて見た時には戦慄を覚えたくらい、彼らの音楽スタイルが好きです」と明らかにした。

「韓国は僕たちが最も好きな国の中の一つなので、韓国にまた行くことができるという期待感で心がワクワクしています。ぜひ公演の時まで待っていてください。一緒に楽しい時間を過ごしたいです」

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写真=Live Nation Korea

記者 : イ・ウンホ、翻訳 : 安裕美