映画「探偵なふたり:リターンズ」クォン・サンウ“俳優として、いつかどこからも声がかからない時が来ても…”

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14年前、映画「マルチュク青春通り」で引き締まった腹筋を披露した青春スター、クォン・サンウ。最近は肩の力を抜いた自然体の演技がしっくりくるようになった。

6月13日公開の主演映画「探偵なふたり:リターンズ」(原題)では、慣れた手つきで子どものおむつを替え、鬼のように怒る妻に何も言い返せない、甲斐性なしの夫を好演した。

映画出演は3年ぶり。同作品は「探偵なふたり」(2015年)の続編だ。クォン・サンウ扮するカン・デマンは、前編では漫画喫茶を営む傍ら国内最大級の未解決殺人事件を解決したが、続編では漫画喫茶をたたみ、探偵事務所を開いて本格的に探偵の仕事に取り掛かる。

最近、ソウル鍾路(チョンノ)のカフェでインタビューに応じたクォン・サンウは作品について、「前編が大きくヒットしたわけでもないのに続編が作られ感慨無量だ。前編より笑いや探偵としてのストーリーがはるかに豊富になった」と紹介した。

前編と同様、ベテラン俳優ソン・ドンイルとコンビを組み、コミカルな演技を自然にこなした。探偵になるという夢を叶えながらも家族を養うために奮闘する平凡な男の姿をリアルに表現した。

2008年に女優ソン・テヨンと結婚したクォン・サンウは2児の父だ。寝ていたデマンが子どもを抱いて出てくる劇中のシーンについて「まるで自分の日常のようだ。育児は本当に大変だ」と語った。

40歳を過ぎてからは俳優として、一家の主として多くの悩みを抱えているようだ。「年をとるにつれ俳優は孤独な職業だと思うことが多い。妻も子どももいるので仕事をするとき、成熟したなと感じる。誰かに好かれたり、仕事ができる環境が整うと感謝の気持ちが沸く。いつか、どこからも声がかからない時が来るかもしれないが、その時まで時間を無駄にせずにベストを尽くしたい」

「探偵なふたり:リターンズ」に続き、映画2作品への出演も決まっている。今後の目標については、「コメディー、アクション、ロマンスなど、どんなジャンルにも相応しい俳優になりたい」と意気込みを語った。ソン・ガンホやファン・ジョンミンのような「演技の神」にはなれないとしながらも、さまざまなジャンルの作品に出演できる柔軟性を備え、スクリーンで縦横無尽に活躍する俳優を目指すという。

記者 : 聯合ニュース