パク・ギウン「軍隊?簡単には得られない大切な経験」

OSEN |

ある晴れた午後。MBC月火ドラマ「モンスター」のスタジオ撮影が行われた日、一山(イルサン) MBCドリームセンターの控え室に突撃し、俳優パク・ギウンに会った。リハーサルを終えたばかりだという知らせを聞いた後のことだった。

控え室というと、言葉通り俳優が自身の撮影の順番を待ちながら準備するところだ。台本を勉強したり、少し休んだりする。机がひとつ、タンスがひとつ、ベッドがひとつ。そして部屋の片隅には小さなシャワールームがひとつあった。3坪ほどの狭い控え室に突撃され、慌てるのではないかと思ったが、むしろ狭くて申し訳なさそうな様子だ。

撮影現場と同じくらい長い時間を過ごす控え室を紹介しながら「皆で一緒に使う控え室も良いけれど、ここにはシャワールムもあっていいじゃないか」と気さくな一面を見せた。控え室で主に何をしながら時間を過ごすのかと聞くと、台本を指しながら「面白くない答えだけど、本当にこれだ」と笑って見せた。

しかし、やはり部屋の片隅に置いてあるゲーム機が目に付いた。聞いてみると、最近ハマッているゲームだとあれこれ説明してくれた。ゾンビゲームだそうだが、エンディングをもう30回も見たという。このゲームが好きな理由は、ストーリーが良いからだという。ゲームでもストーリーにこだわる生まれながらの俳優だと思った。続くゲームの中の世界観についての説明に、記者もなぜか営業されたかのように(?) 夢中になってしまった。

我に返って本格的にインタビューを始めた。パク・ギウンは除隊後すぐに作品を始めただけに、やはり軍隊の話は欠かせなかった。彼は2014年5月8日に入隊して義務警察として服務し、2月7日に除隊した。

パク・ギウンは「入所する前日まで仕事をしていた。気が付いたら訓練所に入っていた。義務警察としてソウルで服務したのでそこまで厳しくはなかったとはいえ、山の中腹にいたので軍警合同訓練も受けたし、軍装を担いで山を走ることもあった。除隊してすぐに作品に出演したので、最初は先輩たちにどうしてそんな口調なのと言われた」と軍服務時代について説明した。

入隊当時、年を取っていて同期たちに申し訳ないと言ったが、いざ行ってみると自身と同じ年頃の友達がいて良かったと振り返った。一般兵を志望した理由については「僕たちが普通に会う人たちがいるじゃないか。その範囲を超えた人たちと兄貴分、弟分として一緒に過ごす機会は、これを逃したらいつあるだろうかと思った。本当に大切な経験だったし、今も連絡を取っている」と説明した。

そんなふうに軍隊の話を並べていた彼は「誰もが苦労する軍隊だけど、どうしても除隊してすぐ仕事をしているわけだから、こういう話しかない」と恥ずかしそうに笑った。

記者 : イ・ソダム、写真 : チェ・ギュハン