※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
終わらないでほしいと願っていたドラマ「太陽の末裔」がついに最終回を迎えた。誰もが幸せな結末。このドラマは微笑ましい光景を最後に、お茶の間に別れを告げた。ドラマが放送された3ヶ月間、私たちはソン・ジュンギ、ソン・ヘギョ、チン･グ、キム・ジウォンが描く愛と友情、そして人類愛に泣いたり笑ったりした。そして4人の俳優は韓国を越え、アジア全域で愛されるスターになった。

韓国で14日に放送が終了したKBS 2TV水木ドラマ「太陽の末裔」は、4人の主役にとって“俳優人生の中で一番の作品”と言っても良いだろう。2月24日にスタートしてから、話題の中心にあったこのドラマは、出演した俳優たちの人気が急上昇するなど、相乗効果を発揮した。ソン・ジュンギとソン・ヘギョという男女主人公のラブストーリーのみならず、チン･グとキム・ジウォンの切ないラブストーリー、ソン・ジュンギとチン･グの戦友愛まで人気を博し、俳優への関心が高まった。

ソン・ジュンギ、韓国を超えてアジアを席巻する

韓国と中国で同時に放送され、30ヶ国以上に版権が販売された「太陽の末裔」で、最も恩恵を受けた人物はソン・ジュンギだ。ソン・ジュンギは安定した演技力を持つハンサムな俳優だったが、これほど人気を得たことはなかった。今回カッコいい男の魅力を全て備えたユ･シジン大尉を演じ、可愛いけれどセクシーで、カッコいいけれど切ない“極上の魅力”を見せた。

役そのものも素敵だが、ソン・ジュンギの魅力的な声と顔、そしてすばらしい演技が作り出す自然な雰囲気がドラマの人気を高めた。ややもすれば非現実的で鳥肌が立つようなストレートな告白も、ソン・ジュンギだったからカッコよかったという反応が多かった。中国でもトップ韓流スターに成長し、ギャラも跳ね上がっている。現在制作準備中であるドラマや映画の台本が全てソン・ジュンギのところに行っているといっても過言ではないほどラブコールが殺到している。

ソン・ヘギョ、トップ女優のもうひとつの成功

ソン・ヘギョはすでに10年以上韓国と中華圏でトップスターの座を守っている。彼女が出演する恋愛ドラマは全て成功したが、それは男主人公に比べ注目度の低いヒロインの限界を乗り越える実力があったため可能なことだった。ソン･ヘギョの作品は、面白くて恋愛のロマンを極限まで引き上げており、興味深いものばかりだと視聴者に信頼されている。さらに彼女の優れた感情表現や、誰と息を合わせても目立たない自然な組み合わせを見せてくれる女優としての適切なイメージチェンジも一役買っている。

実際「太陽の末裔」は、これまでのキム・ウンスク脚本家の作品がそうだったように、男主人公に目を奪われるしかない作品だった。これまでのキム脚本家の女性キャラクターは作品に迷惑をかける存在に転落することが多かったが、ソン・ヘギョは主体的な性格を強調し、いつも堂々とした姿を際立たせ、女性視聴者たちが愛するカン･モヨン役を作り上げた。特に13日に放送された第15話で見せた切ない涙の演技は、シジンの戦死の通知に混乱する視聴者たちがドラマに引きこまれる理由になった。

チン･グ、デビュー作「オールイン 運命の愛」を上回る作品に出会った

チン･グはソン・ジュンギにすべての女性視聴者の視線を奪われる可能性が高かった状況を逆転させた。落ち着いた一途な男、ソ･デヨンを演じ、第1話からユン・ミョンジュ役のキム・ジウォンと切ないラブストーリを描いた。彼は悲しみに満ちた目で、ソン・ジュンギとソン・ヘギョのストレートなロマンスに集中した視線を自身の方に向かせた。台詞は多くなかったが、目に全ての感情が込められているチン･グの演技は、彼に新たな全盛期がやってくることを予感させた。

初回放送の翌日から、ソン・ジュンギもカッコいいがチン･グも侮れないと言われ、人気が急上昇した。 キム・ジウォンとの恋愛模様だけでなく、ソン・ジュンギとの深い戦友愛がストーリーのもうひとつの軸になり、「太陽の末裔」の人気上昇に大きく貢献した。「オールイン」でイ・ビョンホンの少年時代を演じて注目を浴びた彼のどっしりとした演技はいつも印象的だったが、今作ではリアルで本当に愛したい憧れの男性として浮上した。彼も他の俳優たちと同様に中華圏で人気が高まり、第2の全盛期を迎えた。

キム・ジウォン、ついに輝き始めた

キム・ジウォンはこのドラマで自ら愛を勝ち取るユン・ミョンジュ役を演じた。いつもデヨンにストレートに自身の気持ちを表現する“女ユ･シジン”だった。シジンと愉快ないたずらをしながらデヨンに自身の気持ちをストレートに表現するミョンジュは、女性視聴者から愛されるキャラクターだった。ミョンジュの胸の痛む愛をリアルに表現する涙の演技、実際の軍人を見ているかのような正しい姿勢は、彼女をただ綺麗な女優だと思っていた視聴者に衝撃を与えた。

広告モデルとして注目を浴びた後、キム・ウンスク脚本家の前作「相続者たち」で助演に抜擢されたキム・ジウォン。彼女は制作陣の期待を200%満たす熱演と魅力的な役作りでチン・グとの恋愛模様を見守る面白さを与えた。ソン･ジュンギとソン・ヘギョに劣らず、チン･グとキム・ジウォンの切ない愛が視聴者の胸をときめかせた。