思わず納得!韓国ドラマ「あるある」7つを徹底分析

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写真=KBS、MBC
間違いなく新ドラマなのに第1話を見ただけで結末まで全部見たような感じがする。tvN「シグナル」のようにストーリーがどのように展開されるか予測するのが難しいケースもたまにあるが、ほとんどは「私が書いてもあれぐらいは書けるだろう」という批判が絶えないほどありふれた展開のドラマが多い。普遍的で幅広い視聴者を確保することが重要なドラマの構造的特徴上、このように興味を刺激する要素が重なるしかないとはいえ、視聴者を囲い込むための旧態依然のデバイスは毎回繰り返されている。

ヒット作には韓国ドラマの人気要素であり、弊害とも言われるクリーシェ(陳腐な表現)が必ずひとつ以上は存在する。出生の秘密から不倫、シンデレラ、記憶喪失、財閥、余命宣告、そして悪い姑まで7つの興行不変の原則あるいはベストセラーを作り出すデバイスがある。

出生の秘密

実は家族だったという設定はマクチャン(複雑な人間関係の中で、無理やりなストーリー展開が特徴であるドラマ)に登場する定番の題材だ。KBS 2TV毎日ドラマ(月~金まで放送されるドラマ)「天上の約束」は双子の姉妹の復讐を描く。それだけでなく、とことん復讐していく途中で実は父、あるいは母であることが分かったという設定は、ドラマの定番となっている。これは主人公の痛快な復讐を妨げる要素になるため、出生の秘密が登場する度に視聴者の憤りを誘っている。

シンデレラ

恋愛ドラマの必須要素。王子様から愛され、苦しい人生から抜け出す童話の中のシンデレラがたくさん出現する。ドラマの中に登場する白馬に乗った王子様は財閥2世か、能力の高い“王子様”である可能性もある。最近ではシンデレラキャラクターへの女性視聴者の反発が強くなり、主体的な女性が登場することもあるが、いまだにドラマの中の女性キャラクターは凛々しいキャンディ(漫画キャンディ・キャンディの主人公。おてんばで、元気に困難を乗り越えるキャラクター)か、あるいはキャンディがシンデレラになるケースが多い。

余命宣告

本当に癌にかかる人が多い。1990年代は白血病患者がたくさん登場したが、最近では癌患者が多い。余命を宣告された主人公が自身の過ちを改めて再出発したり、最後の恋愛をして奇跡的に命が救われるストーリーがよく登場する。MBC週末ドラマ「結婚契約」は劇中でAFTERSCHOOLのユイがシンデレラで、余命を宣告される。

財閥

金持ちと貧しい女の愛、あるいはお金と名誉に目がくらんで悪行をやり尽くす金持ち。社会における金持ちの指導層はドラマに必ず登場する人物だ。特に最近では傍若無人な財閥が悪役として登場することが多い。罪を犯しても法の網をくぐり抜ける人への憤りがドラマによく登場する。韓国のドラマは財閥がなければ成り立たないという冗談はただの笑い話ではない。

悪い姑

家族ドラマになくてはならない存在であるようだ。姑と嫁の対立を描く場合、必ず姑が悪い設定だ。特に嫁の髪の毛をつかんだり、仲を悪くさせるする恐ろしい姑たちは非難の的になる。姑への韓国の主婦の不平不満は、とても恐ろしい姑キャラクターを作り出している。

記憶喪失

記憶喪失も欠かせない。悲しい愛、あるいは復讐劇に必ず出てくると言われる記憶喪失は最近アルツハイマー患者に変貌した。記憶をなくして復讐が進まなくなったり、大変な恋愛をする話が描かれる。SBS「リメンバー」とtvN「記憶」の題材がアルツハイマーだ。

不倫

不倫はそれこそ必ず登場する題材だ。厚かましい不倫男女をののしりながら見ることが多い。従順な妻、あるいは一途な夫が配偶者の不倫を経験し、新しい人生を生きるようになるというストーリーだ。今この瞬間にもお茶の間にこのようなシーンは繰り返し登場している。MBC「ハッピー・レストラン~家和萬事成~」のキム・ソヨンとキム・ジホが不倫の被害者だ。

記者 : ピョ・ジェミン