ペク・ジョンウォン“「あなたを注文します」励まし合いながら出演者同士が親しくなったような気がします”

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SBS Plusのウェブドラマ「あなたを注文します」で、東方神起 ユンホ演じるグクデを支えるハン・ビリョン役を好演しているペク・ジョンウォン。
モデル出身であり、身長190cmの抜群のスタイルを誇る彼は、日本で活動していた経験も少しあり、「ずっといつかは俳優になってまた日本に行きたいという気持ちを持っていた」と語った。
熱い思いを持つ演技について、そして現在出演中の「あなたを注文します」の撮影エピソードについて聞いた。

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―「あなたを注文します」に出演されましたが、近況を教えてください。

ペク・ジョンウォン:6月29日に「あなたを注文します」の制作発表会を終え、7月5日の日曜日に監督や出演俳優が集まって1話から8話まで完成版をチェックしました。その後、7月7日、8日は海外で放送されるCM撮影をしてスケジュールを過ごしています。早く次の作品でお目にかかりたいですね。
また、以前ガールズアワードをはじめ、日本で少し活動していた経験があるんですが、ずっといつかは俳優になってまた日本に行きたいという気持ちを持っていたんですが、今回「あなたを注文します」への出演が伝えられる中で日本の方々がすごく興味を持ってくださり応援してくださるので、感謝の気持ちからオフの時間にこまめにInstagramのようなSNSでコメントや応援をチェックしたり、最近はアメブロも頑張ってコメントを読んで皆さんにたくさんお会いできるよう努力しています。よろしくお願いします。

―今注目されているドラマ「あなたを注文します」に出演されていますが、出演を決めたポイントは?

ペク・ジョンウォン:何といっても、全体的なストーリーが良かったのと、僕が演じるハン・ビリョンという役が単なる周辺人物というだけではなく、主演のヨ・グクデ(東方神起 ユンホ) がFl-adaのオーナーとして存在する為に必要な人物でしたし、色んな人物との関係の中で全体的に溶け込まなければならない人物だと聞き、キャラクターを僕ならではのスタイルで作って演じてみたいという意欲がわきました。それに、監督からハン・ビリョンについてだけでなく、俳優ペク・ジョンウォン、そして人間ペク・ジョンウォンについて色んなことを話そうとおっしゃってくださり、監督が僕を見て感じたことや俳優として期待する姿に関して色んな話とアドバイスをしてくださったんですが、そういう面で個人的にすごく力をもらい出演を決めることになりました。

―作品に対する第一印象はどうでしたか?

ペク・ジョンウォン:作品の第一印象は、やはりミニドラマということもあり間延びして終わるということはなかったです。展開がスピーディーで集中度があると思いましたし、登場人物の役割がはっきりしていて、人物構成がすごく良さそうに見えました。それに、内容的にも“ロマンティックコメディ”として面白い要素がたくさんあったので、最初に全体的な内容を見てすごく期待できました。

―今回演じるハン・ビリョンはどのようなキャラクターですか?

ペク・ジョンウォン:まだドラマが全て放送された状態ではないので、100%話すことはできない部分がありますが、全般的なキャラクターを言うと、僕が演じるハン・ビリョンはグクデと同い年として登場する原作とは違い、グクデの気のおけない友人みたいな兄貴で、頼りになる助っ人として登場するんです。
年は上だけど何事にも真剣で限りなく純粋で、どことなくボンヤリしていて不思議な魅力があるけれど、いつもよく笑い、周りの人たちの雰囲気をほのぼのとしようと努力し、でしゃばるよりも後ろでグクデを見守り心配し、時にはグクデがもたれることができるような広い肩を貸してあげ、時には背の高さのように頼りになる兄貴になって真剣にグクデにアドバイスをしてあげたりする、優しい兄貴です。


「優しくて間抜けな姿と頼りになる兄貴…180度違った姿を表現した」

―今回演じるハン・ビリョンについて気を遣った部分はありますか?

ペク・ジョンウォン:このドラマでのハン・ビリョンという人物は、僕が思うに原作とは一番違っている人物です。僕がキャスティングされたことにより修正された部分がすごく多くて、監督と何度もミーティングや会議をした上でキャラクターを何度も修正し完成した人物です。
ヨ・グクデの助っ人であり、頼りになる兄貴としてのハン・ビリョンはどんな人物だろうかという部分について悩んだんですが、この台本を初めて見たほとんどの人がジェントルでステキなキャラクターを連想したんですが、僕は積極的に前に出る助っ人というよりも、一歩下がって黙々と見守りながら心配し、力になってあげる“ピュアで優しくてバカっぽい兄貴”になることが、むしろFl-adaのグクデにとって力になる、頼りがいがあって気さくな“ビリョン兄貴”の姿ではないかと思いました。なので、普段の優しくて間抜けなハン・ビリョンとしての姿と、グクデの頼りになる兄貴としての180度違った姿を想像し、その違いを表現することに一番気を遣いました。

―キャラクターと自分が似ている部分、違う部分はありますか?

ペク・ジョンウォン:偶然にも「あなたを注文します」のハン・ビリョンは僕と似ているところがすごくあります。ドラマの中の設定でも、有名な“料理王ビリョン”と同じ名前という設定になっていて、Fl-adaのスタッフとしてヨ・グクデがハン・ビリョンを抜擢した理由も冗談だけど「名前が同じだから料理も上手そうだから……」というものでしたが、実際に僕も最近バラエティで引っ張りだこの“ペク・ジョンウォンシェフ”と同姓同名で、それも100%偶然ですが面白い事実だと思いますし、その中でハン・ビリョンの性格と実際の性格もある程度似ている部分があると思います。
モデル活動をやっていた時、モデルの後輩や年下の子たちとよく一緒に過ごしていた時期があったんですが、後輩たちが“スーパーマン”というあだ名で呼んだりしていました。僕もそのあだ名が気に入って、自ら“SuperJongwon”という単語を作り、色んなところでIDとして使ったりもしていました。
スーパーマンというキャラクターは、スーパーマンだという正体を隠して生活しているクラークはバカっぽくて気が良くて純粋だけど実際はスーパーマンだったというように、普段は後輩たちにとっては先輩だというよりは、すごく気のおけない友達みたいな兄貴になるけど、アドバイスをしたり前に立たなければいけない時は頼りになって信頼のおける先輩やリーダーの役回りをしていました。今も仲良く付き合っている後輩や年下の子が多いんですが、そういう部分で彼らが“スーパーマン”というあだ名をつけてくれたんですが、ハン・ビリョンもヨ・グクデにとってそんな兄貴として似ている部分があるんじゃないかと思います。
また、僕が考える実際の性格はハン・ビリョンの性格と似ている部分もあります。色んな集まりでリーダー的な役割をやっていたりするんですが、ヨ・グクデやケビンの姿を見ていても僕と似ていると感じる部分もたくさんありました。それ位このドラマのキャラクターが現実でも見ることができるような20~30代の男たちの色んな姿じゃないかと思います。

―今回、料理をテーマに展開するラブストーリーですが、実際の料理の腕前はいかがですか? 食事で特に気にする部分があれば教えてください。

ペク・ジョンウォン:僕にとって料理というのは繊細じゃなくてはいけなくて、正確じゃなければならないというイメージがあったので、昔からあまり挑戦できませんでした。しかも高校生の時はガスの火をつけることすら怖かったです。
だけど日本での活動で独り暮らしをしている時や最近は料理の必要性をすごく感じたりもして、バイト中にコーヒーを淹れたり簡単なおつまみや揚げ物を作ることもやってみましたが、思っていたよりも実際にやってみるとそんなに難しくはないと感じました。
また、最近は僕と同姓同名のシェフの方の放送を見ていると、料理ってそんなに複雑で難しいっていう訳ではないなと思いましたし、他のジャンルもそうでしょうけど、料理もやってみようと決意することが一番重要だと思いますし、僕も僕の生活パターンや好みに合わせながら比較的簡単に作ることができるレシピを習ってみたいと思います。


「東方神起 ユンホさんの絵文字を他の出演者たちが真似したり…」

―撮影期間がすごく短かったと聞きましたが、撮影はいかがでしたか? 共演した方たちとはどんな風に過ごしましたか?

ペク・ジョンウォン:短いといえば短かったし、長いといえば長かったといえます。予想されていた期間の2倍以上になったので、ミニドラマではありますが、僕たちはいつも大作を撮影するんだという気持ちで撮影に臨みました。出演者全員がこの作品に特別な思い入れを持っていましたし、特別な愛情を持って参加していました。特に作品の大部分の場面が展開されるFl-adaのシーンでは営業中のお店を借りて撮影をしたので、限られた期間の中でたくさんの撮影をこなさなければいけなかったので、この期間はほぼ毎日徹夜状態でした。その時、お互いにイライラをぶつけることも一度もなく、励まし合いながら出演者同士が親しくなったような気がします。

―主演の東方神起 ユンホさんとは一緒に演技をしながら具体的な話を交わしたり相談したりしましたか?

ペク・ジョンウォン:演技については相談したりすることは特にありませんでした。出演者全員それぞれが作った部分を尊重する為、演技面で深く話を交わした出演者はいませんでした。でも、キャラクターの特性上、お互いのことが楽じゃなければいけなかったですし、ユンホさんに対しては格別な思い入れを持たなければならないキャラクターだったので、個人的にいつもユンホさんに注目して、どんな演技をしても彼に合った面白いリアクションをずっと考えていました。
また、出演者の方たちと徐々に親しくなっていく中で、セリフが無くBGMが流れる中で料理している様子や片付けている様子のシーンでは、自由にアドリブをしたんですが、そこで楽しい冗談を言ったりして、自然と笑い合うシーンや楽しそうな雰囲気をカメラにおさめることができたと思います。

―何か具体的なエピソードがあれば教えてください。

ペク・ジョンウォン:エピソードといえば、ユンホさんを含む出演者たちのグループカカオトークで、カカオトークに慣れていないユンホさんの絵文字を他の出演者たちが真似したり、僕のセリフの中で「煮込み中」というセリフが流行語みたいになって、自撮りをする時に「煮込もう」と言いながらおどけた表情で撮るのが流行みたいになって、最後には僕らの携帯のアルバムには全部変な表情の写真ばかりになってしまいました。結局、SNSにアップできるようなまともな写真はあんまりなかったというエピソードがありますね。

―日本でも期待の高い作品ですが、ペク・ジョンウォンさんが考える見どころを教えてください。

ペク・ジョンウォン:ヨ・グクデとパク・ソンアを中心に進むストーリーなので、ヨ・グクデとパク・ソンアが回が進むごとに見せる色んな魅力を中心に視聴いただき、周りの人物たちのリアクションや行動、そしてちょっとしたエピソードを一緒に見ていただくと面白いと思います。また、ロマンティックコメディの要素を最大化しているので、時には漫画みたいにオーバーだったりコミカルな表現や演出、パロディを見逃さないようチェックしてご覧いただくと更に楽しめると思います。また、ボンヤリしていて気の良いハン・ビリョンと、真剣で頼りになる兄貴としてのハン・ビリョンの違いや変化も一緒にチェックしてくださいね。


「座右の銘は“欠乏を埋める俳優になろう“」

―モデルから俳優に転向し、これまでに「親愛なる者へ」「7級公務員」「あなたを注文します」等、演技のキャリアを積み重ねていらっしゃいますが、演技をするのはいかがですか?

ペク・ジョンウォン:役割の大きさに関係なく、カメラの前で自分が作ったキャラクターと演技を見せるというのはすごくわくわくすることだと思います。今回「あなたを注文します」では、これまでのモデル出身の人たちがあまり見せることができなかったキャラクターを演じることができて楽しかったです。実を言うと、真剣な演技と重みがあるトーンの演技にいつも自信があったんですが、今回は視聴者を笑わて笑顔にさせるキャラクターに挑戦するというのがすごく面白かったですし、長身とカリスマをどうやれば逆に親近感を持ってもらえるかということにポイントを置いて、いつも親しい友達といる時のリラックスした僕の姿をすごく参考にしたんですが、そんな僕だけがやれるキャラクターを作るのはすごく楽しかったです。これからもっと色んな姿を見せたいと思います。

―モデルの仕事とは違い難しい部分、楽しい部分はありますか?

ペク・ジョンウォン:モデルの仕事は演技に比べて先天的に与えられたものに大きな影響を受けるというのは事実です。でも演技という職業は、例えば、動いて声を出して感情を見せて性格を作って、相手とお互いにコミュニケーションをして反応する等、非常にたくさんの要素をもっているのでその分難しくもあるけれど、それだけ努力と準備のプロセスを楽しむことができると思います。
また、大切なことは、僕の俳優としての座右の銘は「欠乏を埋める俳優になろう」なんですが、人々の笑いや感動、渇いた感情等、色々な欠乏の部分を僕の演技を見せることによって少しでも埋めることができる俳優になりたいと思っています。
そんな意味でモデルの仕事よりは演技で更に様々な欠乏を埋めることができると思います。

―現在モデル出身の俳優たちが活躍し話題になっていますが、その中で仲が良い俳優はいますか?

ペク・ジョンウォン:たくさんのモデル出身俳優が演技をしているので、誰か一人を挙げるというのが難しいですね。仲良くしている仲間の中にまだ注目を集めていない人もたくさんいます。


「大学新入生の時のあだ名が“190cmのイ・ビョンホン”」

―モデル出身で活躍している俳優の中で目標にしていたり尊敬している俳優はいますか?

ペク・ジョンウォン:大部分のモデル出身の俳優たちはたぶんチャ・スンウォン先輩を目標にしていると思います。僕もチャ・スンウォン先輩のようにモデル出身俳優のお手本として後輩の鑑になりたいです。単に外的な面やキャラクターというのではなく、僕だけの魅力で認められて「僕は俳優 ペク・ジョンウォン先輩のようになりたい」と後輩から言われる日を目標に頑張っていきたいと思います。

―今後、挑戦してみたい役や作品はありますか?

ペク・ジョンウォン:今後演じてみたい役はいっぱいあります。「パダムパダム」「私の頭の中の消しゴム」でのチョン・ウソン先輩の役、「夏物語」のイ・ビョンホン先輩の役、「ソル薬局の息子たち」のソン・ヒョンジュ先輩の役、「できちゃった結婚」の竹野内豊先輩の役などなど……これ以外にも数え切れない作品のキャラクターをやってみたいです。

―最後に目標にしている俳優像があれば教えてください。

ペク・ジョンウォン:目標とする俳優像は、格好良くてシリアスだけど、子供みたいにピュアな笑顔を持っているシン・ハギュン先輩とイ・ビョンホン先輩のように誰からも認められる俳優になりたいです。大学の新入生の時のあだ名が“190cmのイ・ビョンホン”だったのですが、韓国を代表する長身俳優になりたいですね。
背が高い分、ひざまずいて皆さんに近づいていける俳優になりたいと思います。背は高いけど他の人よりも謙虚に頭を下げることができる謙虚な人間になりたいです。そんな俳優で一人の人間としてペク・ジョンウォンを覚えてもらえるよう、未熟なところはありますが、その時その時を、どのシーンにも最善を尽くす俳優だったと記憶してもらいたいと思います。

ペク・ジョンウォン公式ブログ:http://ameblo.jp/superjongwon/

記者 : Kstyle編集部