“YG初のコメディアン”ユ・ビョンジェ「BIGBANGのMVを任されたら?それだけで迷惑でしょう」

OSEN |

タレント兼放送作家であるユ・ビョンジェは非常にユニークなキャラクターだ。彼を見ると今もtvNのコメディ番組「SNL KOREA」の「極限職業」コーナーで、弱者の悲しみをリアルに再現したマネージャーが先に頭に浮ぶが、少し時間が過ぎると彼をとりまく色々なバッググラウンド(西江(ソガン)大学・新聞放送学科、バラエティ・ドラマ脚本家)が思い浮かぶ。

最近では韓国の芸能界を代表する大型企画会社YG ENTERTAINMENT(YG)と専属契約を締結(6月4日)して、YG初のコメディアンになり、大勢の人から関心と羨みを一身に受けた。MBCのバラエティ番組「無限に挑戦」の新メンバー候補からの脱落という苦杯を喫して間もない頃に訪れた幸運だった。

「車で移動中でした。BIGBANGの歌を聞いていましたが、不思議なことにちょうどそのときYGから電話がかかってきたんです。『YGに入りたい』と冗談のように言ったことはありましたが、それが現実になるとは思いませんでした」

それからYGからの支援は破格だった。ヤン・ヒョンソク代表プロデューサーはユ・ビョンジェがもう少し居心地のよい環境で創作活動に専念できるよう、気楽に過ごせる広い家を用意してあげた。一緒に過ごしていた知り合いのユ・ギュソンもマネージャーとしてYGに入社した。

「(YGが)大きいマンションを用意してくれました。今月末頃には引越しする計画です。実はまだ引越し前で実感はありません。仕事の部分も同じです。昨日初めて会議をしました。『コンテンツを作る』という大きいもの以外に具体的なことは何もありません。この頃は会社に行っても挨拶ばかりしています」

ユ・ビョンジェのYGへの入社に人々がこれほど関心を見せている理由は明らかだ。音楽界を代表するグループBIGBANG、2NE1など、個性の強い実力派アーティストと“B級感性”ユ・ビョンジェの出会いが一体どのような相乗効果を発揮するのかが気になるためだ。“BIGBANGのファン”と言った彼の言葉を思い出し、「もしBIGBANGのミュージックビデオを担当することになれば、どうなると思う?」と質問した。

「それだけで迷惑じゃないでしょうか?BIGBANGはすでに十分に完成されたチームです。余計に変になると、ファンとしても本当に嫌になると思います。そんなことはないでしょうが、もし担当することになれば迷惑をかけないようにしなきゃいけないと思います。YGへの悩みもほぼ同じです。BIGBANGも、YGもすでに作られています。僕がここで何をすべきか、僕に何ができるかを悩んで、回答を見出さなければなりません」

YGに入社すれば持ち前の“B級情緒”をなくすのではないかという周りの心配に対しては、肯定も否定もしなかった。“B級”かどうかを決めるのは自分ではないという説明を付け加えた。

「YGに来てから一番たくさん聞かれる質問です。でも、僕の考えにはどうせ意味がありません。人々が『そうだ』と言ったら、僕が『違う』と言ってもしょうがないし、僕が『そうだ』と言っても人々が『違う』と言ったらそれは違うものになってしまいますので。YGは誰も否定できないメインストリームです。今のトーンを維持したい気持ちはありますが、そこに嘘が混ざってくるのは僕の望むところではありません。100万ウォン(約10万円)あるのに10万ウォン(約1万円)しかないふりをしたり、幸せなのに幸せではないと嘘をつくのは結局マイナスになると思います」

それなら、ユ・ビョンジェは人々にどのように見られたいと思っているのだろうか。しばらく悩んでいた彼は「公人、芸能人、知られた人」といくつかの言葉を選んだ後、「ファンがいる職業」と修正した。

「ファンがいる職業、好いてくれる人がいる職業なら、何というか……僕のファンであることを恥ずかしく思わないでほしいです。それを守ってあげたいです。いつまでも二番煎じだったり、大きな失望を抱かせたりすれば、その方々が恥ずかしいと思うかもしれないので、そうならないために努力しなければならないと思います。僕がYGが好きな理由も『好きだ』と言っても、全く恥ずかしくないところだからです」

記者 : パク・ヒョンミン、写真 : ミン・ギョンフン