「モダン・ファーマー」イ・ホンギ“自分が犠牲を払ってまで守っているものがあります。それは僕のチーム・FTISLAND”

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2015年2月1日(日) より「dビデオ powered by BeeTV」で好評配信中の青春ドタバタラブコメディ「モダン・ファーマー」。FTISLAND イ・ホンギ主演最新作として話題を集め、日本でも、韓国で放送された直後から「イ・ホンギが面白そう!」「早くドラマを見たい!」など、期待を寄せる声が集まった。今回、主演を演じたイ・ホンギが、演じた役や苦労した撮影、見どころなどを語ってくれた。

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―この作品へ出演を決めたきっかけは?

イ・ホンギ:家には常にいくつかの台本が積んであって、母がいつもチェックしてくれているんです。僕が子役として活動していた時からそうだったんですけど、いくつかある作品の中から、「『モダン・ファーマー』が一番面白いから、1回(台本を) 読んでみて」と言われて。それで、自分でも読んでみたら面白かったんですよ。

―どういう部分が面白いと感じましたか?

イ・ホンギ:これって韓国で制作しても大丈夫かな? と思うくらい、これまでの韓国にはない感じの作品だったし、実験的なドラマだと思いました。ストーリー的にも、ドラマの中で起こる事件やセリフも、間違いなく面白いんだけど、これを地上波で放送することができるのかな? と思うような内容だったんです。でも結局、ほとんど全部撮影しましたけどね。

―イ・ミンギというキャラクターについて教えてください。最初に台本を読んだときはどういう印象でしたか?

イ・ホンギ:激しいキャラクターだなーと思いました。とにかく全てのことに関して激しい。喜び、悲しみ、当惑など、感情表現が一般的じゃない。でも、別の見方をすれば、自分に正直で自由な人、周りの視線も気にならない人なんだなと思いました。

―ホンギさん自身とは全く違う性格ですか?

イ・ホンギ:いや、似てるところもあるにはあるけど、僕よりももっと激しいです。ミンギは全ての感情をハッキリと表現する人ですし、基本的にテンションが高いですからね。僕にももちろん感情の起伏はありますよ。でも自分で言うのは変ですが、周りの人への気配りはするタイプなんです。ちゃんとは出来ないときもありますが(笑)

―監督や脚本家からは他にどんなアドバイスがありましたか?

イ・ホンギ:監督は最初にこうおっしゃったんです。「ホンギ、お前が明るい性格なのはよく知っている。だけど、限界を決めてはだめだ」と。それは僕だけでなくて、他の俳優たち(バンドメンバーの3人) にも同じようにおっしゃっていました。4人の性格はそれぞれ違いますが、基本的にミンギたちはいつもハイテンションなんです。おバカキャラっていうか。だから「自分の限界を解き放ってみよう! これまで演技する上で持っていた概念はすべて置いておこう」とおっしゃっていましたね。


「“とにかく自分を開放するしかない”と思って演じた」

―そのハイテンションをキープするために、どういう努力をしましたか?

イ・ホンギ:かなり戸惑いましたね。僕なりに考えていたミンギのキャラクターがあったんですが、監督と脚本家にお会いしたとき、お2人から「今よりももっとテンションを上げてほしい」とリクエストされたので、「うわ~ヤバいなー」と思いました。2度目に台本の読み合わせをしたときは、監督から「自分のリミットは決めて演じてはだめだ、リミットをなくしてしまえ」と言われて。僕のリミットって……、自分で考えたこともなかったのに(笑) それで「あぁ、これはもうとにかく自分を開放するしかない」と思って演じました。他の人から見たらオーバーすぎる表現でも、ミンギにとってはそれが普通なんですよ。ミンギの激しい感情表現は、視聴者の立場から見ると「何だコイツ!」ってなりそうなんですが、本当はすごく情に厚いし、良いヤツなんです。

―撮影しながら、一番大変だったのはどのシーンでしたか?

イ・ホンギ:シカが出てくるシーン(第2話)。すごく怖かったです。実は発情期だったみたいで、飼育係の方が「今はトラよりも力が強い。男が10人でかかっても危険だ」というので、撮影では麻酔を使ったんです。そうしたらしばらくして麻酔が切れて起き上がってきて……パク・ミヌさんがものすごく驚いていました(笑) そのシーンは、撮影にほぼ丸1日かかってるんです! 撮影の序盤もだいぶ余裕があったので、時間をかけて撮影しました。ほかにもワイヤーに吊られるシーンとか、大変だったシーンはすごくたくさんありますよ! ホントに! それに、カット数が基本的に他のドラマと比べて多いんです。だからもう、とにかくたくさん撮りましたよ。アップのシーンもカメラが“ここまで”(と言いながら顔の10センチ前くらいを指す) 来るんですよ。そんなドラマはまずないそうです(笑)

―農村での撮影はいかがでしたか?

イ・ホンギ:村のシーンは主に、尚北道・奉化(ボンファ) というところで撮影しました。ソウルから2時間ぐらいで行けるんですけど、本当に田舎なので、ごはんを食べるのもトイレに行くのも正直なところちょっと大変でした。でもそれもいい経験ができたというか、そういう環境だったから、より自然に演技できたと思います。イノシシを捕まえたといって、外で肉を焼いて食べたりとか、面白いこともたくさんありました。今目を閉じて思いだしても、何か一つを選ぶことができないんですよ。そこに居た、というか生活にもう馴染んでいたので。あ、ボンファから、週に一度だけソウルに戻っていたんですけど、それがまた良かったです(笑)

―農村ファッションも話題になりましたが、ホンギさんがアイデアを出すこともありましたか?

イ・ホンギ:僕からアイデアを出したことはなかったです。よく聞かれるんですけど、僕たち、ファッションだと考えてはなかったんです。ただ、自分が楽に動ける服を市場で買ってきただけで。必需性というか、着ていて温かいとかそういうことだけ考えていました。あ、ポイントといえば長靴です。長靴の中に毛皮(ファー) が貼ってあるのがあったんです……。だけど、これが全然良くなくって!(笑) 温かいと思ってみんなで買ったんですが、足がどうにかなるかと思いました(笑) そういえば、天気にも苦労しました。雪を避けて海南(ヘナム) というところまで行ったのに、突然、前が見えなくなるくらいの雪がワーッと降りだして、それは30年ぶりの大雪だったそうです。僕たちが行った日に限って(笑)


「“バンドメンバー”とは飲みに行ってからグッと仲良くなった」

―バンドメンバーとのシーンで記憶に残っているのは?

イ・ホンギ:それは、ハンチョルと子犬とのシーンでしょう(第5話)。一番話題になったのもこのシーンだし。イ・シオンさんはとにかく楽しそうでした(笑) 現場では、兄さんの表情の演技だけで大騒ぎでした。あの表情は本当に面白かったです(笑) あ~もう、ホントにあの兄さんはクレイジーな俳優ですよ。なんでああいうシーンをうまく演じられるんだろう。僕にはできないので、本当にすごいなと思います。バンドメンバーとはとにかく仲が良かったんです。台本の読み合わせが終わった後、シオン兄さんが「飲みに行こう」と誘ってくれて、それからグッと仲良くなりました。

―共演者の皆さんとは演技についてどんな話をされたのですか。

イ・ホンギ:正直、俳優全員がおろおろしていたんです。なんでかというと、こういったジャンルのドラマを撮ったことがなかったから。だから最初は台本の読み合わせもたくさんやりました。こんなに読み合わせをしたドラマは初めてでした。6回はやったかな。僕たち4人だけでやったこともありました。それぞれ個人的に監督や脚本家に意見を聞きに行ったりもしました。

―共演者とは今でも連絡を取り合っているのですか。

イ・ホンギ:今でも時々会っていますよ。僕は行けなかったんですが、ドラマの撮影が終わってから約束していたキャンプにもみんなで行ったそうです。僕はその時、FTISLANDの活動でヨーロッパツアーがあって行けなかったんですけど。「なんでお前だけ抜けるんだ」ってヨーロッパまでメールがきました。サンドゥク兄さん(ソ・ドンウォン) がキャンプ王なんです(笑) ものすごい装備のキャンプ用品を持っているそうなんです!

―クァク・ドンヨンさん、AOAのミナさん、キム・ジェヒョンさんは同じ事務所の後輩ですね。俳優の先輩としてアドバイスはされましたか?

イ・ホンギ:僕、そういうのをできないんです。正直、先輩後輩とかはよく分からなくて。歌手活動をしながら、「音楽に先輩後輩っていうのはない」と思っていたんですが、俳優にはそういうこともあるみたいです。だから同じ事務所の後輩が何人もいる中で、最初はかなりプレッシャーを感じていました。僕が頑張らずにただ適当に演じていたら、後輩たちにも影響するだろうし、逆に後輩たちがちゃんとやらなかったら僕に影響があるかもしれないでしょう? あぁ、もう冗談じゃない。すごく気を遣いましたよ!(笑)

―イ・ハニさんとのもどかしい恋愛も見どころの一つですね。

イ・ホンギ:ハニさんはセクシーでラグジュアリーなイメージがあるので、そういう方かと思ってたんですけど、実際はとてもクールな方でした。ハニさんのおかげで、リラックスして演じることができたので本当に感謝しています。2人のシーンの見どころは、息子がいじめられているのを知ったハニさんがこっそり隠れて泣くシーン(第10話) じゃないでしょうか。それを見ていて僕も涙が出ました。あのシーンは本当に悲しかったです。

―ドラマのサウンドトラックにも参加されていますね。

イ・ホンギ:「Do or Die」「愛が来る時」はどちらもパワフルで良い曲ですよね。「愛が来る時」という曲は、もともとINFINITEのウヒョンさんが歌っているんですけど、監督から「アコースティックバージョンが必要みたいだ」と言われて。最初は、僕は歌わない予定だったんです。自分が出ているドラマで自分の歌声が流れてくるのはちょっと変じゃないですか? だけど監督が「ホンギが出ているドラマなのに、お前の歌がないほうが変じゃないか。歌ってもいいんだ」と誘ってくださったんです。


「自分の犠牲を払って守っているものは、僕のチームFTISLAND」

―ミンギは逆境にもめげず夢を追い続けますが、ホンギさんご自身が自分を犠牲にしてでも守りたいものはありますか?

イ・ホンギ:自分の犠牲を払ってでも守っているものがありますよ。それは僕のチーム(FTISLAND) を守っています。

―俳優として「モダン・ファーマー」はどんな意義のある作品になりましたか?

イ・ホンギ:このミンギという役をやってから、テンションを一気に上げる方法を学びました。自分はテンションをここまで上げられるんだなーと。だから最近のコンサートは限界なく、クレイジーにやっています。だから最近やったワールドツアーは大騒ぎになりました(笑)

―これから挑戦してみたい役柄、作品などはありますか?

イ・ホンギ:魅力的で、他の人が簡単には演じられないような、現実味のないような役? 例えば……悪魔、バカ、天才、サイコパスとか。そういう役があったらいつかやってみたいですね!

―FTISLANDとしては、今後どんな活動予定がありますか?

イ・ホンギ:今年の上半期はFTISLANDとしての活動が中心になりますが、下半期はまだ特に決まったものがないので、良い作品があればドラマにも出演したいと思っています。

―「モダン・ファーマー」を楽しみにしている日本のファンにメッセージを。

イ・ホンギ:とても面白くて愉快だし、何も考えずに見ても楽しめるドラマです。かなり笑えるポイントが多いので、とにかく見て、笑ってください!

取材:さいきいずみ 撮影:金多賱(STUDIO ZIP)

「モダン・ファーマー」
dビデオで「モダン・ファーマー」全20話を配信中!

出演:イ・ホンギ(FTISLAND)、イ・シオン、パク・ミヌ、クァク・ドンヨン、イ・ハニ、ミナ(AOA)、ハン・ボルム
演出:オ・ジンソク 脚本:キム・ギホ


(C)SBS
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記者 : Kstyle編集部