JYJ、ファンに贈る涙と感動のラブレター…「有難くて、申し訳なくて、愛している」

OSEN |

まるで一通のラブレターのようだった。長い月日を待っていた分ファンたち、そしてJYJもお互いへの最高のプレゼントになるように心から声を張り上げた。長々とした説明はなかったが、JYJとファンたちのお互いに対する深い愛情がたっぶり感じられた2時間だった。

JYJは9日午後、ソウル蚕室(チャムシル)メインスタジアムでアジアツアー「THE RETURN OF THE KING」のソウルコンサートを開催した。今回のコンサートは、2010年11月以来、約4年ぶりにJYJの3人が揃って蚕室メインスタジアムに立ったステージだった。先日、2ndフルアルバム「JUST US」をリリースしてショーケースを開催するなど、コンサート開催前からJYJとして活動を再開していたが、コンサートに臨む彼らを見るのは4年ぶりだっただけに、さらに格別なステージだった。

この日、会場にはJYJのコンサートを見るために約3万人のファンが殺到した。赤いペンライトを手にして客席を埋め尽くしたファンたちは3時間近いコンサートにも疲れた様子を見せずに熱い歓声を送り続けた。一緒に歌を歌ったり、休まずに声援を送りながらJYJのステージを存分に楽しみ、また一緒にコンサートに臨んだ。

1階や2階、3階にまで溢れていた赤いペンライトの波は美しく特別で、お互いに元気を与える魔法のような光だった。JYJは久しぶりのコンサートに来てくれた観客に感謝の挨拶をして、エネルギー溢れるステージを披露した。また、ファンたちも熱狂しながら、彼らの努力に答えた。特に、JYJのメンバーたちは観客に何度も感謝の気持ちを伝えて、視線を引いた。

ソロステージを終えたユチョンは「まだ真夏なのに、まるで秋のような天気ですね。涼しくて、気持ちいい天気です。ステージの裏でジュンスのステージを見ました。久しぶりにJYJのコンサートに臨み、会うことができて本当に嬉しいです。JYJのことを忘れずに来てくれて、本当にありがとうございます」とファンに感謝の気持ちを伝えた。

ジュンスも「毎回思うことですが、この会場は本当に広いです。こんなに多くの方々に来てもらえるとは思わなかったです。実は、昨日眠れませんでした。こんなに広い会場が埋まるのだろうかと心配でした。ありがとうございます」と話した。最初から何度もファンに感謝するメンバーたちの姿はファンを感動させた。

また、JYJはビデオレターを通じてファンたちに愛情を伝えた。ユチョンは「10年間、僕たちと一緒にいて、ついてきてくれたファンの皆さん、見えないところで笑ったり泣いたりしてくれたこと、分かっています。感謝の気持ちよりも申し訳ない気持ちの方が大きいです」と語った。ジュンスは「僕たちと一緒に作ってきた思い出、そしてこれから一緒に作っていく時間が、より大きな大きな幸せで、喜びになってほしいです」と言った。ジェジュンも「僕たちにとっていつも一番大切なのはこのビデオを見ているファンの皆さんです。有難くて、申し訳なくて、愛しています」と打ち明けて、ファンたちへの深い愛情を伝えた。

ビデオレターの告白のように、ありがたい気持ちよりも申し訳ない気持ちの方が大きかったためだろうか。JYJのために時間を作って客席を埋め尽くしたファンの気持ちに応えるために、最善を尽くしてステージを作ったことがひしひしと伝わってきた。広い会場だが、できるだけファンたちと身近に触れ合うために、突出したステージや2階客席前に簡易ステージを設けたり、移動車を利用したり、メンバー1人ずつ3~4曲のソロステージを披露するなど、色々と工夫した痕跡が見えた。

デビュー11年目のベテラン歌手だけに、ファンたちとのコミュニケーションの取り方やその深さも違った。ファンの心を動かす技術も秀逸だった。上半身に露出のある衣装で登場したジェジュンは、ファンたちが「脱いで!」と叫ぶと、そのまま衣装を脱ぎ捨てるなど大胆なファンサービスが続いた。熱いと言ったジュンスにも「脱いで!」という声がかかったが、「未成年者がいるから」とうまくその場を切り抜けるなど、センス抜群のコメントでファンを楽しませた。

メンバー同士で冗談を交わす姿も、10年以上一緒に過ごしてきた家族のような彼らだからこそ、違和感なく自然に感じられた。ジェジュンとユチョンがジュンスをからかって、ジュンスはいつものことだという表情をしている姿から、彼らを結びつける深い友情が伝わってきた。ファンたちも全てを知っているような視線で彼らを見守り、まるでJYJとファンの暗号交換のような雰囲気だった。

約20曲を披露したJYJはコンサートの終盤、「あっという間にコンサートが終わりますね。改めて感情がこみ上げます。3年ぶりのJYJコンサートなのに、こんなに多くの方々に来てもらって、本当にありがとうございます」と、ファンへの感謝の気持ちを伝えた。最後の最後までファンへの気持ちが伝わる挨拶だった。「新曲をテレビでお見せできなくて、コンサートでしか披露できません」と淡々とした様子で言いながらもその特別さを強調したように、ファンたちにもそしてJYJにとっても格別な時間だった。

JYJは、先月29日に2ndフルアルバム「JUST US」をリリースした。今回のアルバムは2011年にリリースされた「IN HEAEN」以来3年ぶりのニューアルバムで、メンバーたち自らが作詞や作曲を手掛けた。このアルバムはリリース直後に各種音楽配信サイトを総なめにしたことはもちろん、アルバムの先行注文12万枚を記録し、JYJの高い人気を証明した。

JYJは9日のソウルコンサートを皮切りに香港、北京、ベトナムなどアジア8都市でアジアツアー「THE RETURN OF THE KING」を続ける予定だ。

記者 : ソン・ミギョン