CRUSH「Dynamic Duoを見ながら夢を育てたが、いつの間にか同じステージに…感慨深い」

OSEN |

R&BボーカリストCRUSH(22、シン・ヒョソプ)が1stフルアルバムを発売する。自分の名前が入った楽曲がいずれも音楽配信チャートで1位になり、一気に知名度を高めたCRUSHは、強烈な名前にふさわしい“チャートイーター(Chart Eater)”というニックネームまで得た恐ろしい新人だ。

Leessang ケリの「Shower Later」、LOCOの「Hold Me Tight」、Zion.Tの「Two Melodies」から4月に発売した「Sometimes」まで、どの曲でもリスナーの共感を得ることに成功し、チャート1位を総なめにしたCRUSH。1stフルアルバム「Crush On You」ではどんな話を聞かせてくれるのだろうか?

「初めてのフルアルバム『Crush On You』は、これまで見せてきた僕の音楽のアイデンティティを組み合わせたアルバムだ。ブラックミュージックをベースにしたR&Bの要素が強い。一つ一つの楽曲に面白いストーリーを込めた。タイトル曲『Hug Me』のフィーチャリングはGAEKO兄さん(Dynamic Duo)がしてくれたけれど、この曲はヒップホップR&Bジャンルをベースにした様々なメロディラインが面白い。アルバム全体のプロデュースは僕がしたので、僕の姿をたくさんお見せすることができると思う」

君に惚れたという意味のアルバムタイトルの通り、CRUSHの「Crush On You」には主に恋愛の物語が込められている。「目が合った瞬間」「A little bit」「Hey Baby」「Whatever you do」「大嫌い」「美しい君」「Want U」「Hug me」「Give it to me」「Friday」「たまに」などの収録曲はCRUSH自身の経験をもとにしたものだ。CRUSHはアルバムの総プロデュースを担当し、作詞・作曲から編曲まで手がけ、力を注いだと話す。

特に、CRUSHのアルバムにはDynamic DuoのGAEKOとCHOIZAをはじめ、Zion.T、GRAY、パク・ジェボム、Simon.D、Lydia Paek、KUMA PARK、JINBOなどが参加し、華やかなラインナップを誇る。CRUSHは「有名な方々が沢山助けてくれた。もともと僕は気の合う人と音楽作業をすることが好きだった。オフィシャルな曲がないケースもあるけれど、すでにその方々とは長い間一緒に仕事してきた。皆、快く応じてくれた」と感謝の気持ちを伝えた。

しかし今回はCRUSHのアルバムに参加したアーティストたちの方が礼を言わなければならないようだ。“チャートイーター”としての名声を再び呼び戻す勢いを見せているためだ。ジョンギゴ、BIGBANGのSOLなど、ヒップホップR&Bが人気を得ている韓国の今の流れはCRUSHにも有利に働き、彼のまた違う魅力を見ることのできる機会になる見通しだ。その一方でCRUSHは、周りの期待に振り回されない毅然とした姿を見せた。

「ヒップホップ文化に興味がなかった方も少しずつ好感や関心をお持ちになっているようで何よりだ。かつてヒップホップジャンルの音楽をする方々にとって大変な時期があった。今も容易ではないけれど、環境が良くなってこのようにヒップホップ文化が活気を帯びるのは良いことだと思う。でも僕は音楽配信チャートのランキングは重要だとは思わない。ただ僕がやりたかった音楽を良く聴いて頂きたいだけだ。創作する時は自分のことを書かなければならないと思う。僕が追求し、目標にしたことを満たせるような音楽をしてこそ真心が表現されるんじゃないだろうか。そんな音楽が人々から共感を得る」

チャートにはこだわらないと言うCRUSH。それでもアルバムリリースの前日に会ったCRUSHは、新しい音楽で精力的に活動することを予告し、ときめく気持ち、初のフルアルバムへの愛情を隠さなかった。

「アルバムにある全ての楽曲がタイトル曲だと思っている。それほど愛情を持っている。僕の初めてのフルアルバムの曲を聴いて頂き、こんな音楽をしているCRUSHというミュージシャンがいることを知って頂きたい。自分の曲を作る、特色のあるミュージシャンだと言われたい。幅広い音楽を準備している。寛大な心で見てほしい」

5日正午にアルバムをリリースしたCRUSHは、同日ケーブルチャンネルMnet「M COUNTDOWN」でGAEKOと共にステージを初披露した。

「僕が音楽を始めたのは、Dynamic Duoの影響が大きかった。中学1年生の頃、兄さんたちのラップを聞きながら歌詞を書いた。Dynamic Duoが好きで、同じ事務所でラップをしたくてオーディションも沢山受けたけれど、連絡が来なかった。ところが、ふと気づいてみたら、明日GAEKOと同じステージに立つ。感慨深い」

記者 : クォン・ジヨン