“6年ぶりのカンヌ”ソン・ヘギョ「金城武さんは思ったより面白かった」

OSEN |

女優ソン・ヘギョが久しぶりにカンヌを訪れた。6年ぶりに訪れたカンヌ国際映画祭だが、暖かい日差しや穏やかさを存分に楽しむ暇はない。忙しいスケジュールのせいである。

カンヌ映画祭での多忙なスケジュールのようにソン・ヘギョも休まず着実に自身のフィルモグラフィーを増やしている。最近、映画「世界で一番いとしい君へ」の撮影を終えた彼女は、ジョン・ウー監督がメガホンを取った中国映画「太平輪」(英題:THE CROSSING)の公開を控えている。

忙しい日々だが、ソン・ヘギョは存分に楽しんでいるように見える。働く面白さが分かったためだ。やっとその面白さが分かったような気がすると話した彼女は、休まず作品をしたいという希望をほのめかした。韓国であれ、中国であれ、どこにいてもカメラの前であれば何でもして、女優としての実力を身につけることを求めていた。

―「太平輪」以降、一緒に仕事をしたいと思う中国の監督がいるか?

ソン・ヘギョ:これからも良い機会があって良い監督とご縁があればやりたいと思っている。だが、ファンは私が中国の映画に出演すると、韓国を疎かにしていると残念がる。でも、韓国でも一つの作品が終わったら長いブランクになる時があるじゃないか。そのブランクを虚しく過ごすより、中国で良い作品があれば新たな挑戦をするのも悪くないと思う。そしてカメラから離れているよりは、どこにいてもカメラの前で沢山演技すれば女優として役に立つと思っているので、韓国でも一生懸命やるし、中国でも良い作品が入ってくれば引き続き頑張るつもりだ。

―中国語の台詞が大変だったのではないか?

ソン・ヘギョ:「グランド・マスター」を撮影する時はそれほど台詞が多くなかった。だから負担もなかったけれど、今回は本当に台詞が多くて、それで欲が出た。韓国語でやっても良かったけれど、素晴らしい監督そして俳優たちと息を合わせたいと思って欲張った。ストレスも溜まった。韓国語でも感情を入れて台詞を語ることが難しいのに、中国語も考えながら、演技もしなければならなかったので。でも何回かやってみたら慣れて自然になった。最初は何だか自信がなくて声も小さくなったけれど、仲良くなって一緒に生活するうちに自信がついた。今は図々しくなっていると思う(笑) 声調が全部合っているわけではない。それでも周りの俳優たちが励ましてくれるから、あまり大きく考えずにしている。今はとても楽になった。

―「太平輪」で共演したホヮン・シャオミン(黄暁明)とはどうだったのか?

ソン・ヘギョ:今回初めて息を合わせることになったけれど、ジェントルマンで本当に礼儀正しい。現場では気楽に接してくれた。なじみのないことも多かったけれど、一つ一つ説明してくれたし、とても気楽な相手俳優だ。金城武さんは、会う前までは口数が少ないと聞いたけれど、そう思っていたせいか思ったより面白かった。チャン・ツィイー(章子怡)さんは以前一緒だったことがあるし、そのずっと前から知り合いだ。お姉さんと呼んでいるけれど、よく面倒を見てくれるし、ご飯もごちそうしてくれたり、とても面白い。俳優たちは皆、仲がいい。

―次回作の計画は?

ソン・ヘギョ:まだ計画はない。働くことの面白さが分かったので、休まずに作品に出演し続けたい。

―「世界で一番いとしい君へ」の撮影も終えた。

ソン・ヘギョ:カン・ドンウォンさんとは以前共演したことがある。その時友達になって仲良く過ごしたので、彼との共演はとても良かった。イ・ジェヨン監督とも知り合って10年近く経ったので、現場で皆楽しく撮影した。

―中国で寂しい時はなかったか?

ソン・ヘギョ:寂しかったのは「グランド・マスター」を撮影していた時だった。スケジュールも不明で、中国映画への出演は初めてなのに完全な田舎で、外に出ても何もなくてすることがなかった。だから感情の変化が激しくなって一人でああしたりこうしたりして頭がおかしくなるかもしれない状況まで行った(笑) その時はすごく寂しかったけれど「太平輪」の撮影現場は市内から遠くなかったので、大変なことはなかった。慣れない環境だったのでなおさらそうだったと思う。

記者 : キム・ギョンジュ