人身攻撃、性的羞恥心を感じさせる書き込みから虚偽の動画まで…消えたスターたちの人権

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写真=マイデイリー DB
今度は虚偽の動画が登場した。スターたちに向けられた攻撃的な書き込みは、家族などの知人たちにまで広がり、女性スターたちを狙った合成写真に繋がった。今回は強度が強まった。動画である。

最近、撮りもしていないベッドシーンに女優ムン・ソリの名前が挙がり、問題になった。オンラインコミュニティの掲示板には、別名「ムン・ソリ動画」が流布された。もちろんムン・ソリの動画ではない。ムン・ソリが登場するという動画は、映画「ナタリー ~絡みつく愛の記憶~」を編集した映像で、該当する動画には、映画に出演したイ・ソンジェとキム・ギヨンのベッドシーンが含まれている。

しかしこの動画は、「女優ムン・ソリ&俳優イ・ソンジェ、すぐ削除されると思うので早く見てください。近いうちに公開されるようですが、審議過程でカットされるのではないかと思います」という内容とともに、まるでムン・ソリが登場するかのように説明された。

本当に残念なことだ。ムン・ソリは最近、自身が出演した映画「官能の法則」の試写会で露出シーンに対する負担感を吐露したことがある。彼女は「露出シーンは負担だ。撮ったその時だけでなく、10年経っても負担となる出来事が生じたりする。韓国社会が負担にさせる」と述べた。ムン・ソリに対し、虚偽の動画の波紋はさらに大きな傷を与えた。

今回の虚偽の動画による波紋の前には、有名女性アイドル歌手が合成写真の被害者となった。見るに耐えないヌード写真と女性歌手の顔を巧みに合成し、まるで該当する芸能人たちがヌード写真を撮ったかのような写真を作り出した。

さらに掘り下げると、悪意のこもった書き込みが存在する。人身攻撃はもちろん、性的羞恥心を感じさせるような書き込みで、無差別に攻撃を加える。このような悪意のこもったコメントに限度というものはない。インターネットの匿名性を利用したコメントは、一人の人間をめった切りにして、その人の知人たちにも傷を負わせる。性的羞恥心を感じさせるコメントは、女性スターたちにだけ当てはまることではない。

最近2PMのテギョンは、セクハラ発言を含む中傷の書き込みをした人物を相手取り訴訟を準備中であることを明らかにした。所属事務所のJYPエンターテインメント(以下JYP)によると、この中傷の書き込みをした人物はSNSを通じてテギョンに対するセクハラ発言をし続けてきた。結局、JYP側は「善処はない」という強固な対応を予告した。テギョンだけでなく元Wonder Girlsのソヒもセクハラに苦しまなければならなかったし、miss Aのスジは合成写真の被害者となった。

これらがさらに深刻な理由は、このような無差別攻撃に何の理由もないということだ。悪質な書き込みによって傷つけられた芸能人たちにとって、訴訟が一番強い対応方法である。結局捕まった人々は、「面白半分でやった」「何も考えずにした」「これからはやらない」などの言い訳をした。しかし、この一言で治癒されるには、彼らの人権はあまりにも踏みにじられてしまった。

匿名性を利用した無差別攻撃によって、インターネットを実名制にしなければならないという声が高まっている。しかし、特別な対策はない状況だ。攻撃を受けて告訴をし、これについて法的処罰を受ける。そうだからと言って、中傷する書き込みをする人や合成写真を流布する行為は後を絶たない。虚偽の動画まで登場したため、レベルは次第に高まっていることが分かる。

スターたちの人権は無くなって久しい。公人ではない公人として生きていくスターたち。彼らに忍び寄る理由のない非難は、有名税として処理するにはあまりにも酷だ。今もどこかで彼らの人権が軽視されている。善処を訴える前に自らを振り返り、自身の面白さを探す前に彼らの人権についてもう一度考える時だ。

記者 : イ・ウンジ