「感激時代」チュ・ダヨン“憧れはハ・ジウォン姉さん!多彩な魅力のある女優になりたい”

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子役女優が初々しい顔から成長し、大人の女優顔負けの美貌とボディラインを披露し人々の前に立つ時、よく「嵐のような成長ぶり」と表現する。この言葉は、子供時代から活動してきた子役スターの近況を伝える時に必ず付けられる修飾語でもある。多くの子役スターが幼い頃から演技活動を続けてきているが、その中でもチュ・ダヨンは代表的な子役スターとして挙げられている。

チュ・ダヨンはこれまで映画祭やドラマの授賞式でスリムなボディラインと一段と磨かれた美貌で注目を集めてきた。5歳の頃から母親の勧めで演技を始めたチュ・ダヨンはMBCドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」でチャンイの幼い頃を演じ、その名を知らせた。続いて「大王世宗(テワンセジョン)」「キム・マンドク~美しき伝説の商人~」「神々の晩餐」を通じて着実に演技活動を行ってきた。最近はKBSドラマ「感激時代:闘神の誕生」(脚本:チェ・スンデ、演出:キム・ジョンギュ、以下「感激時代」)で成熟した魅力を持つ女性としての姿を披露した。今年で20歳になった彼女にはもう誰かの“幼少期”ではなく劇の最初から最後までをリードする時が来たのだ。

「2014年1月1日になったら、ものすごい変化があるだろうと思っていましたが…(笑) 成人になったというのが、まだ実感できません。少し違和感もありますし。次回作の選択は慎重になると思います。もっと良い姿をお見せできるように努力しています」

チュ・ダヨンは「感激時代」でデグチ・カヤの幼い頃を演じ、クァク・ドンヨン、ジウとともに第1話から第4話まで劇をリードした。ワイルドなアクションシーンを披露するために剣術を学び、男装の演技や着物を着用しての演技でこれまでとは違った一面を披露した。特に父親に対する悲しみやシン・ジョンテ(クァク・ドンヨン)への愛、怒りを表す演技はまさに勢いに乗っていると言える。

「実は演技が本当に難しかったのですが、監督がカヤの感情を上手く表現できるようにサポートしてくださいました。配慮してくださいましたし、現場の雰囲気もとても良かったです。撮影そのものが癒やしだったんですね。撮影が終わると監督のそばについて撮れたものをチェックし、足りないものは補完していきました。今回のドラマで監督や脚本家さんから多くのものを学びました」


「カヤとジョンテの汽車のシーンは忘れられません」

「感激時代」でジョンテは危機に陥ったカヤを助け、二人には恋の感情が芽生えた。しかし、ジョンテの父親が自身の父親を殺したと誤解したカヤは日本のヤクザ組織である一国(イルグク)会に入団することを決め、彼のそばから離れた。チュ・ダヨンはクァク・ドンヨンとロマンチックなラブストーリーを演じ、視聴者の視線を独占した。実際にはチュ・ダヨンよりクァク・ドンヨンが2歳年下である。

「いつも撮影現場では末っ子だったのですが、今回初めて年下の役者たちと共演しました。私のほうが年上なのでリードするべきでしたが、逆にドンヨンくんがリードしてくれました。キスシーンも上手くリードしてくれて、プレッシャーを和らげることができました。特にジョンテとカヤが別れる汽車のシーンは本当に忘れられません。悲しいシーンなのに現場では笑いが止まりませんでした。刀を振るう角度を考え、一方では感情に集中するため頭の中が混乱していまい、刀でドンヨンくんの頭を打ってしまったんです。結局頭にこぶができ、本当に申し訳ありませんでした。ドンヨンくんからは演技についてたくさん学びました」

大人になったカヤはイム・スヒャンが演じる。チュ・ダヨンは劇の流れを壊さないようにイム・スヒャンと連絡を取り合い、キャラクターの完成度を高めるために努力した。

「スヒャン姉さんとは声のトーンを合わせるためにとても気を遣いました。幼い頃は私に合わせ、日本に行くシーンからはスヒャン姉さんに合わせようとしました。私は気付いていませんでしたが、見た方が二人は似ているとおっしゃいました(笑) 同じ大学の先輩と後輩としてこれからも頻繁に会って、親しくなりたいと思います」


「ハ・ジウォン姉さんが憧れです」

チュ・ダヨンはデビュー15年目を迎えた女優だ。5歳の頃から着実に演技活動を行ってきたためである。実際のところ、ドラマの徹夜での撮影は成長期の子役スターには大きな負担となる。現在ドラマの制作環境が少しずつよくなってきてはいるが、大人の俳優にとっても大変な撮影が子役俳優にとって辛くないわけがない。幼い年齢でデビューし、耐え切れないプレッシャーはなかっただろうか。

「今まで一度もストレスを感じたことはありません。幼い頃は、逆に私が母を起こして現場に向かうこともありました。青少年期には父が芸能活動に反対し、演技活動ができなかったのですが、そんな父も私の思いを理解し、結局許してくださいました」

チュ・ダヨンはインタビュー中終始真剣で大人っぽい一面を見せた。憧れの女優を聞くと「ハ・ジウォン姉さん」というストレートな答えが返ってきた。チュ・ダヨンは「ハ・ジウォン姉さんが女優の型を破ってくれたと思います。外見はか弱い女性そのものなのに、ラブストーリーもアクションも全部こなしてしまうじゃないですか。ハ・ジウォン姉さんのように多彩な色の女優になりたいです」とハ・ジウォンを絶賛した。

「これまでは重い内面を演じていたのですが、これからは私の年齢に相応しいハツラツとした役を演じたいです。『10人の泥棒たち』のイェニコールのようなキャラクターがいいです。『のだめカンタービレ』が韓国でドラマとして制作されるみたいですが、上野樹里さんが演じた野田恵役を演じてみたいです。これから嵐のような演技で注目されたいです(笑)」

記者 : キム・ボラ、写真 : チョ・ソンジン