「MBC歌謡大祭典」特別さと平凡さの間…長い長い音楽の祭典

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写真=MBC 放送画面キャプチャー
「2013 MBC歌謡大祭典」を最後に、2013年の韓国の歌謡授賞式が全て終わった。一週間で3つの授賞式に参加したアーティストたちは、より特別で華やかなパフォーマンスを披露するために様々なステージを準備した。特に、違うグループ同士のコラボステージが視線を引いた。

しかし、いくつかのコラボステージを除いては、毎週の音楽番組で見たような平凡なステージも多かった。280分間行われた長い長い祭典を充分に満たしたと言うには特別さが少し足りないように見えた。

昨年12月31日午後8時50分から生放送で行われた「2013 MBC歌謡大祭典」は、コラボステージを含め、計47組のアーティストが参加した。様々なコラボステージやヒット曲を一度に聞ける祭典の場だった。

「MBC歌謡大祭典」で最も視線を引いたのは、多彩なコラボステージだった。第1部のApinkとB1A4のラブソングメドレーでは、1990年代の人気K-POPを続けて歌い、レトロな雰囲気を活かした。TEENTOPのNIELとAileeは、イ・ヒョリやTrouble Makerをも凌駕するキスパフォーマンスで特別なステージを仕上げ、T-ARAのステージにはケーブルチャンネルtvNドラマ「応答せよ1994」のソン・ホジュンがサプライズ登場し、視線を引いた。

第1部のハイライトは、トロット(韓国の演歌)歌手ソル・ウンドとテ・ジナ、パク・ヒョンビン、そしてホン・ジニョンが共演したトロットコラボステージだった。彼らは楽しく軽快な歌を歌いながらステージと客席を一つにし、MCや後輩歌手たちも皆一緒に踊りながらステージを楽しんだ。第1部のエンディングを飾ったインスニとチョPDの「友よ」のステージも印象的だった。久しぶりに一緒にステージに立ったインスニとチョPDは、情熱的なパフォーマンスでファンたちの歓声を導き出した。これまでの音楽番組ではあまり見られなかったアーティストたちが一つのステージに立ったため、さらに特別だった。

第2部ではSHINeeのキーと少女時代のティファニーがセクシーながらも誘惑的な異色のステージを、EXOのクリスとチャンヨル、そしてf(x)のエンバはパワフルなステージを披露し、視線を惹きつけた。イム・チャンジョンとK.willも「お兄さんと呼んでくれ」を一緒に歌い、祭典を盛り上げた。

そしてこの日のコラボステージの中で最も話題になったのは、イ・ヒョリの公演だった。イ・ヒョリはタイガーJK、T(ユン・ミレ)、Bizzyと一緒に「ミス・コリア」「You go girl」「遊ぼう」「モンスター」などを歌い、熱いヒップホップのステージを飾った。イ・ヒョリはテレビ局3社の年末授賞式に全て参加したが、それぞれ違うステージを演出し、この日の祭典のラストを飾った。

しかし、このような様々で華やかな特別ステージにもかかわらず、長い放送時間のため退屈になる面もあった。2日に1回のペースで開かれる年末の音楽祭典は、それぞれ違うコンセプトで行われはするが、同じ曲を歌うため、毎回特別に見せることは難しく、それにより退屈さを与えることも事実だ。また、中には普段の音楽番組とあまり変わらず、ステージ演出もほとんど変化のない平凡なステージも多かった。結局、1年の最後を飾った「MBC歌謡大祭典」のコラボステージは、特別ではあったものの、5時間の間視聴者の集中力を掴むには力不足だった。

記者 : ソン・ミギョン