「相続者たち」イ・ミンホからパク・シネまで、7人の俳優が選ぶ最高の名場面は?

OSEN |

SBS水木ドラマ「王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者たち」(以下「相続者たち」)のイ・ミンホ、パク・シネ、キム・ウビン、f(x)のクリスタル、CNBLUEのカン・ミンヒョク、キム・ジウォン、ZE:Aのヒョンシクなど、今最も熱い人気を得ている俳優7人がドラマの最高の名場面を選んだ。

「相続者たち」は韓国で12日の放送終了を控え、状況に溶け込んだ台詞としっかりとしたストーリーで高い視聴率を維持している状況だ。最高視聴率23.9%を記録して、今年下半期の人気ドラマとして位置付けられた。放送終了を控え、制作陣はそれぞれの俳優たちが選んだ「最も記憶に残る名場面」を公開した。

◆イ・ミンホ:「そして僕は、次男であり、庶子です」

イ・ミンホは劇中、キム・タン(イ・ミンホ)が母親のハン・キエ(キム・ソンリョン)の手を握り、ユ・ラヘル(キム・ジウォン)の家族と父親の前で自分が庶子(正式な婚姻関係にない両親から生まれた子供のうち、父親に認知された者)であることを明かすシーンが最も記憶に残ると語った。イ・ミンホは「台本を手に取った時から胸騒ぎがした。キム・タンの感情と、これから直面する状況を考えるととても胸が痛く、撮影の間ずっと胸が苦しかった。これからもこのシーンを忘れられないだろう」と回想した。

また、イ・ミンホはキム・ウビンと街で殴り合ったシーンも選んだ。彼は「キム・タンの感情が限りなくどん底に落ちるシーンだった。スタッフと夜中まで苦労しながら撮影をしたが、今考えてみるととても記憶に残るシーンだ」と説明した。続いて、「『相続者たち』を撮影する間、全てのエネルギーを集中して注いだ。撮影が終わると寂しくなりそうだ。最後まで最善を尽くす」と覚悟を決めた。

◆パク・シネ:「話しかけないで。来ないで。しないで」

パク・シネは劇中、チャ・ウンサン(パク・シネ)がアメリカに向かう前に母親パク・ヒナム(キム・ミギョン)の筆談ノートをめくって見た時、そしてアメリカから戻って母親と抱き合って「お母さんを一人残して行ってしまってごめんなさい」と嗚咽したシーンを名場面として選んだ。続いて、チャ・ウンサンを抱きしめて「僕は手放さない。どうする?」と聞くキム・タンに「話しかけないで。来ないで。しないで」と泣きながらキム・タンを振り払って離れるしかなかったシーンも記憶に残ると伝えた。

パク・シネは「ドラマで母親と抱き合って泣くシーンとキム・タンに背を向け離れるシーンを準備する時に、初めて台本を読んだ時から涙が流れた。撮影が終わってからも、切ない感情のためにしばらく大変だったほどだ。これからもこのシーンを忘れることができないと思う」と説明した。

◆キム・ウビン:「ありがとうございました。本当に美味しかったです」

キム・ウビンは数多くのシーンの中でも、チャ・ウンサンの母親パク・ヒナムが作ってくれた食事を、黙々と食べたシーンを選んだ。キム・ウビンは「僕の演じるチェ・ヨンドが持つ痛みと悲しみを間接的ではあるが、最も上手く表現できたシーンだったと思う」とこのシーンを選択した理由を説明した。


◆クリスタル:「キム・タン、お母さんが来ている。行ってみろ!早く!」

可愛い魅力でお茶の間を魅了したイ・ボナ役のクリスタルは、キム・タンの母親のハン・キエが家を出て行く時、チェ・ヨンドが昔の自分の状況を回想しながら、キム・タンを探してハン・キエのもとに連れて行くシーンが最も印象に残ったと伝えた。キム・タンに対する憎しみのために母親との最後の機会を逃した痛切な痛みを持っているチェ・ヨンドが、キム・タンには自分のように後悔して欲しくないと願いながら、彼を探し回るシーンが最も心に残ったという。クリスタルは「チェ・ヨンドの冷たい見た目とは違い、暖かな気持ちを感じることが出来てとても良かった」と伝えた。

◆カン・ミンヒョク:「反省していること、ユン・チャニョンに伝えて」

穏やかな魅力の知性の相続者ユン・チャニョン役を演じたカン・ミンヒョクは、彼女であるイ・ボナが校内放送中にアクシデントでユン・チャニョンに対する気持ちを告白してしまうシーンを選んだ。事故を起こしてから自分と顔を合わせるとイ・ボナが全力で逃げて行ったシーンをカン・ミンヒョクは思い浮かべながら「イ・ボナといちゃいちゃするシーンは、撮影する時も楽しかったが、テレビで見ても笑いがこみ上げてくる。忘れられないシーンだ」と告白した。

◆キム・ジウォン:「先ほど私を見て笑いましたよね?何で笑ったの?」

キム・タンの婚約者ユ・ラヘル役を演じて強烈な存在感をアピールしたキム・ジウォンは、「空港でチャ・ウンサンと初めて出会ったシーンが記憶に残っている。チャ・ウンサンに日本語で言い返すスマートで、迷いのないユ・ラヘルの姿が印象的だった」と説明した。

◆ヒョンシク:「何を言っているの、変な奴。テヘ」

個性的な脇役でお茶の間を笑わせたヒョンシクは、ドラマで自身の演じたチョ・ミョンスならではのユニークな台詞である「テヘ」で、キム・ウビンと共演した初めての撮影が最も記憶に残ると伝えた。ヒョンシクは「チョ・ミョンスを“天然岩盤水”のチョ・ミョンスにして、“テヘミョンス”として愛されるようにしてくれた作家と監督、そしてスタッフ全員に感謝を申し上げる」と格別な気持ちを表現した。

制作会社のファ&ダムピクチャーズ側は、「『相続者たち』の俳優たちは、ドラマのキャラクターの成長記を通じて一段と成長した姿で最高の作品に仕上げている」とし「最終回まであと2話しか残っていない『相続者たち』がどのような結末を迎えるのか、最後まで見守っていただきたい」と伝えた。「相続者たち」第19話は11日午後10時に韓国で放送される。

記者 : イム・ヨンジン、写真 : ファ&ダムピクチャーズ、「相続者たち」放送画面キャプチャー