「野王」イ・ヒミョン作家、除名処分した作家協会を相手に名誉毀損で刑事告訴

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写真=ベルディメディア
「野王」のイ・ヒミョン作家が韓国放送作家協会を相手に名誉毀損で刑事告訴した。

SBS月火ドラマ「野王」のイ・ヒミョン作家は最近、自身を盗作判定及び除名処分した韓国放送作家協会のイ・グムリム理事長を4日「出版物による名誉毀損」の疑いでソウル永登浦(ヨンドゥンポ)警察署に刑事告訴した。「野王」の制作会社であるベルディメディアも一緒に告訴人として参加した。

イ・ヒミョン作家は先月15日、韓国放送作家協会を相手に除名処分無効確認及び慰謝料を請求する民事訴訟を提起した。今回の刑事告訴は前回の民事訴訟に続けられたもので、韓国放送作家協会が先月6日イ・ヒミョンに「野王」の脚本がチェ・ラン作家の台本を盗作したものだと判断し下した除名処分に対する強力な法的対応をもう一度明らかにしたことだと思われる。

イ・ヒミョン作家は自身の法定代理人であるベルディメディアの法務チーム所属の社内弁護人を通じて「とんでもない盗作の疑いと、韓国放送作家協会の暴力に相応する一方的な除名処分発表で、私だけではなく私の家族皆が苦しんでいる。法廷で真実と名誉を取り戻し、家族に笑顔を取り戻したい」と明かした。

また「私が韓国放送作家協会に直接出席し、盗作ではないと意見を表明した。裁判所の判決が下されるまで、恣意的な解釈や無責任な盗作事実摘示を留保するように要求したが、韓国放送作家協会の図書『月刊放送作家』を通じて流布し、作家にとって命と言っても過言ではない創作の名誉を深刻に毀損した」と主張した。

ベルディメディアのユン・ヨンハ代表は「パク・イングォン原作のこのドラマは、元々企画段階からチェ・ラン作家が執筆を務めたが、脚本の完成度が不十分であり、これに伴う放送不可などの理由で契約を解除し、イ・ヒミョン作家に交代した。これに恨みを抱いたチェ・ラン作家が自身の作品を盗作したと韓国放送作家協会に訴え、韓国放送作家協会は納得できない理由で盗作判定と除名処分を下した」と語った。

イ・ヒミョン作家が提出した告訴状によると、韓国放送作家協会が盗作だと判断した部分には「大統領夫人に対して史上初めての聴聞会を開催」というシーンが含まれているが、これは原作漫画に元々描かれている部分なので盗作だと言えないという。そして、イ作家の脚本には聴聞会ではなく家宅捜索するシーンが登場する。このため、法曹界の一部では「韓国放送作家協会が盗作かどうかを検討するために必要な事実関係をちゃんと確認したのかも疑問」という反応を見せている。

SBSで当時ドラマ「野王」を指揮したク・ボングン前本部長と演出のチョ・ヨングァン監督も「いったいどういった根拠で韓国放送作家協会が盗作だと判断しているか理解できない。除名処分はなおさら理解できない。イ・ヒミョン作家の名誉回復のために手を貸すつもりだ」という反応を見せた。

“ヒットメーカー”と呼ばれているイ・ヒミョン作家は、2000年を前後に「ミスターQ」「トマト」「明朗少女成功記」など、トレンディドラマブームを巻き起こし、2006年「不良家族」に続き、昨年は「屋根部屋のプリンス」で話題を集めた。イ・ヒミョン作家はオーソドックスな叙事構造に個性のあるトレンディさを融合させたり、完成度の高い推理要素を加え、毎回高い視聴率でヒットを記録した。

記者 : ホ・ソルヒ