チョン・ジョンミョン「PSYやパク・ジニョン、コ・ス夫妻を見て結婚したくなった」

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写真=ムン・スジ、INVENT D
俳優チョン・ジョンミョン(32)は、いわゆる“飾り気”があると言うには程遠い。自分を飾ったり気取ったりもしない。「素直過ぎて損をするタイプであることを知っている」という意地悪な質問に高笑いする彼こそが、デビュー14年目であっても依然として初々しい魅力を持つチョン・ジョンミョンである。

「『夜の女王』での新婚夫婦の演技は楽しかった」

17日に公開された映画「夜の女王」(監督:キム・ジェヨン、制作:映画社アイビジョン)で小心者の夫ヨンス役を演じ、デビュー以来初の本格ラブコメディに挑戦したチョン・ジョンミョン。彼は完璧な妻ヒジュ(キム・ミンジョン)の黒い過去を知って疑心が爆発してしまうヨンスを、彼特有の“憎めない”魅力を武器に上手く演じきった。彼は「こんなシナリオの映画が僕にも来るなんて、信じられなかった」とシナリオの第一印象を語った。

「ありきたりな題材かもしれないが、それをとても面白く展開させた。面白くて甘い、何をしても憎めない男性役だから欲が出た。最初は魅力がないが後半になるほどとても可愛いらしくなる役だ。シナリオを見るや否やオドレイ・トトゥ主演のフランス映画『Delicacy』を思い出した。男性主人公(フランソワ・ダミアン)は、最初は本当に魅力のない男だが、後半になるほど可愛らしいキャラクターに変わる。この映画を数十回も見ることでヨンスというキャラクターを作る上でイメージを掴んだ」

彼は「夜の女王」でキム・ミンジョンと“新婚夫婦のお決まり”を披露してくれる。妻と言い争いながらも「耳掃除をしてあげる」と言われると子供のように妻の膝を枕にして横になる夫をどうして憎めようか。2人のリアルで甘い演技に熱愛説まで浮上したほどである。「夫婦役の演技は初めてだったが楽しかった。本当の新婚夫婦のようにセットも可愛く飾られていた(笑) これが新婚なのだなと思った」


「PSY、パク・ジニョン、コ・ス夫妻を見て結婚したくなった」

チョン・ジョンミョンは映画の中のヨンスを見て「僕にもこんな一面があったんだ」と思ったという。世情に疎く優し過ぎる男。「だから僕は恋愛に失敗するのか」と反省するようになったという。「今は本当の恋をしたい」という彼は、親友である歌手パク・ジニョン、PSY、俳優コ・スを見て結婚したいと思うようになったと打ち明けた。

「以前、夫婦同伴の集まりに参加したことがある。最初は『何で僕が行かなくてはならないのか』と断ったが結局いつの間にかそこに座っていた(笑) そこにはPSY兄さん、(パク)ジニョン兄さん、コ・ス兄さんがいた。みんなを見ているだけで自然と幸せな気分になった。PSY兄さんは絶対そんなタイプには見えないが、奥様に『君は本当に綺麗だ』とためらわずに言う。しかも皆に聞こえるように(笑) 3人は口を揃えて僕に『結婚が終わりだって?結婚は恋愛の始まりだ』と言った。彼らはとてもかっこ良くて羨ましく思った。だから僕も結婚したいと思うようになった。仕事での成功も大事だが、良い人に巡り合って家庭を築くことも成功の一つだ」

チョン・ジョンミョンは最近、不本意にも“野球場デート説”騒動に巻き込まれた。9月21日、彼は知人と一緒にソウル蚕室(チャムシル)野球場で開かれた起亜タイガース対斗山ベアーズの試合を観戦した。よりによって彼の隣の席には女性が座っており、並んで座っている2人の姿が中継カメラに捉えられ、SNSを介して噂が急速に広がっていったものだ。野球好きで有名な彼にこの騒動について聞くと、その試合の重要性(?)についてしばらく説明し、笑いを誘った。

「本当に野球が見たくて試合を見に行った。斗山が2位になるか、斗山がLGと対戦するかどうかが決まる試合だったので当然見に行ったのだが、知人と一緒に行ったというのに運悪く席の配置がそうなってしまった。実はその時、DMB(日本のワンセグに相当する)で野球の試合を見ながら観戦していたのだが、映像に僕の姿が映っていた(笑) 現場で自分の姿を発見したというわけだ。『あれ、テレビの中の人、僕じゃないか?しまった』と思った。その女性には迷惑をかけてしまい、本当に申し訳なく思う」

相手に応じて交際を公開する意思もあるという。ただ“お互いに厚く信頼出来る時”という前提がある上でだ。相手に対する信頼はいつ生まれるのかと聞くと、彼は「見つめ合うだけで微笑ましく、嬉しい時だ」と語った。つまり、沈黙も共有できる間柄になってこそ信頼が深まるというのだ。

「最近のカップルたちを見ると、向かい合わせに座ってそれぞれの携帯電話をいじっているが、僕はそれがあまり好きではない。僕は彼女に僕といる時だけは携帯電話を触らせないようにする。もちろん僕と離れている時に連絡が取れないのは嫌だが(笑) 男女の間でコミュニケーションほど重要なものはない。携帯電話をいじる必要もなく、お互いに見つめ合うだけで良い関係、それが信頼であり愛なのではないだろうか」


「誠意が歪曲された時は悔しい…悪質な書き込みを見ると心が痛む」

チョン・ジョンミョンは、自身のことを「まだ演技がぎこちない俳優」だと言う。親しくない俳優と顔を向き合わせ体を密着させながら演技をすることは中々容易ではないという。そのため、彼は作品に入る前に相手の俳優とすぐに親しくなれるように努力する。「親しいほど自然な演技が出来る」というのが彼の持論だ。彼は「演技が上手な俳優たちをみると、本当に自分が恥知らずな気持ちになる」と言って俳優リュ・スンボムとのエピソードを語った。

「新人の時、リュ・スンボムさんと一緒にCMのオーディションを受けたことがある。2人とも人見知りなので控え室では目を合わせることもできず、気まずかった。ところがリュ・スンボムさんはオーディション会場に入ると一変した。当然僕は落ちてリュ・スンボムさんが合格した。当時のことは今でも鮮明に覚えている。その俳優の天性の才能をこの目で目撃したのだから」

14年間演技を学んでいるという彼は、最善を尽くしてもその誠意が歪曲されることに疲れると言う。彼は最近、SBS「ニュー!日曜日は楽しい-ランニングマン」に、膝の十字靭帯損傷のためテープまで巻いて出演したが、キム・ジョングクを柔術で攻撃したという理由で悪質な書き込みに苦しんだ。

「僕は前日まで膝にギブスをしていたし、(キム)ジョングク兄さんが腰にテープを巻いていたことを知らなかった。一生懸命だったのに悪質な書き込みを見て悔しかった。Twitterで悪口のメッセージを送ってくる人もいた。しかし、このような経験をすればするほど、もっと懸命に生きようと思うようになる。運動を頑張る理由も雑念を取り除くためだ。悔しい時もあるが、有名人には付き物だと思い、俳優として耐えなければならないことだろう」

記者 : キム・スジョン