Nine Muses“セクシー路線”を捨てた理由

OSEN |

ガールズグループNine Musesが、デビュー当初からのセクシー路線を強調することをやめた。

10月14日、デビュー4年目にして初めてフルアルバム「PRIMA DONNA」をリリースしたNine Musesは、以前のセクシー路線とはかけ離れた姿でカムバックして注目を浴びた。美脚をアピールしたこと以外はこれといった露出もない。

2010年にデビューしたNine Musesは、平均身長172cmでモデル出身のメンバーで構成されたガールズグループだ。見る人の目まで爽やかにさせるような細くて長い手足と、無駄のないSラインのスタイルでデビュー当初から“セクシー”と称されてきた。

Nine Musesにとって今回のアルバムは、岐路に立ったメンバーたちの思いが込められた結果だ。セクシーな歌手としてのイメージを保つにはこの先限界があると判断した彼女たちは、ガールズグループにありきたりなセクシー路線を捨てて別の女性的な魅力を強調できるポイントを“実力”で探し出した。

タイトル曲はもちろん、収録曲まで様々なジャンルの曲を収録してボーカルとコーラスラインを以前よりも強調した。今までパフォーマンスに重点を置いてきたとすれば、これからはボーカルに力を入れようという計算だ。

しかし露出を最小限に抑えたからと言って、女性らしい魅力を完全に捨てることはできない。Nine Musesはエレガントに見える1970~90年代の上流階級の間で流行ったスタイルを取り入れた。簡単に言えばクラウディア・シファー、ブリジット・バルドーをアイコンとして掲げる洗練された美しさである。

表面的なセクシーさは歌の中に盛り込んだ。意味深な雰囲気が伝わるタイトル曲「GUN」は、「純粋なふりをするんじゃない、可愛い子ぶるんじゃない」「仕上げはしっかりするべき、運命のように向かって来て心に火をつけてくれる」「焦るあなたの心と態度を私に見せて」「馬鹿な真似をするわね、正直になってよ、ほら」など、ストレートな歌詞で男心を刺激している。

Nine Musesはカムバック戦争と言われる中でも最大の激戦区である10月にフルアルバムを発表した。目立ちはしなかったが、これまでアルバムを発表するたびにファンの規模が大きくなり音源の成績も上昇傾向にあった点がチャンスの要因として働いたと思われる。

Nine Musesのメンバーたちは「私たちは“全てにおいて勝てる”という自信ではなく、“可能かも知れない”という私たち自身に対する確信を持ってフルアルバムを企画した」と語った。彼女たちは「今回作業をしている間、とても幸せだった。自分のパートのレコーディングを終えた後も他のメンバーが終わるのを待ち、一緒に練習して終わったら一緒に話し合う。そんな時間がとても貴重だった」と真剣な姿勢を見せた。

音源の成績は悪くなかった。SHINee、IU、Busker Buskerなどのカムバックラッシュの中Nine Musesはトップ20圏内のチャートに入り、一日の間に着実にランキングが上昇し、現在はトップ10入り目前だ。Soribadaなど一部の音楽配信サイトでは2位まで上昇したこともある。

記者 : イム・ヨンジン