クエンティン・タランティーノ監督「ポン・ジュノ監督、70年代のスピルバーグのようだ」

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クエンティン・タランティーノ監督がポン・ジュノ監督を絶賛した。

11日の午後、釜山(プサン)海雲台(ヘウンデ)区佑洞(ウドン)に位置している映画の殿堂ドゥレラウム広場で「タランティーノがポン・ジュノに出会ったとき」オープントークが開かれた。この日のイベントにはクエンティン・タランティーノ監督、そしてチュ・ソンチョルモデレーターが参加した。

クエンティン・タランティーノ監督は「ポン・ジュノ監督に普段から本当に会いたいと思っていた」と伝えた。彼は「ポン・ジュノ監督を知ったのは『グエムル-漢江の怪物-』だ。いい監督で、いい映画を作るという話はたくさん聞いたが、いざ『グエムル-漢江の怪物-』を見て驚きを禁じ得なかった」と絶賛した。

続いて「僕が20年間会ってきた監督の中でもっとも興味深い人だ。まるで70年代のスティーヴン・スピルバーグ監督のようだった。彼が70年代に誇示した才能がポン・ジュノ監督にもあるようだ。ポン・ジュノ監督の映画にはコミカルな要素が与える楽しさがいっぱいだ。スティーヴン・スピルバーグの「ジョーズ」が恐怖と共にコミカルな面を持っているではないか?それと同じだ。特にポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』が『ジョーズ』と同じ脈略を持っている。すばらしい作品だ」と説明した。

クエンティン・タランティーノ監督は1992年「レザボア・ドックス」でデビューし、90年代の映画界にセンセーションを巻き起こした監督だ。彼は「パルプ・フィクション」(94)で第47回カンヌ映画祭パルムドールと第67回アカデミー脚本賞を受賞し、大衆と評団の喝采を一身に受け、その後「キル・ビル」(03)、「イングロリアス・バスターズ」(09)でタランティーノだけの独創的なスタイルを確立した。

特に「ジャンゴ 繋がれざる者」(13)は“クエンティン・タランティーノ映画史上、最高の作品”という好評を得て、第70回ゴールデングローブ脚本賞を受賞し、作品性が認められた。

また、ポン・ジュノ監督は2000年「ほえる犬は噛まない」でデビューし、「殺人の追憶」(03)、「グエムル-漢江の怪物-」(06)、「母なる証明」(09)などで韓国・海外で高い評価を得て韓国を代表する監督となった。最近公開された「スノーピアサー」は韓国で932万人の観客を集め、作品性と大衆性の両方が認められた。

また、彼が演出した「グエムル-漢江の怪物-」はカンヌ映画祭の監督週間、「母なる証明」はある視点に招待され、第64回カンヌ映画祭ではゴールデンカメラの審査委員を務めた。

記者 : チョ・ジヨン 写真 : キム・ジェチャン