カン・ミヨン、キム・スロ演出の舞台で演技に挑戦!「私の性格はスジそのもの」

OhmyStar |

写真=アジアブリッジコンテンツ(株)

ユン・ウネ、シム・ウンジン、イ・ヒジン。数多くのBaby V.O.X(ベイビーボックス)の元メンバーが役者になったが、今度は歌手カン・ミヨンが演劇「ふらちなロマンス」で演技に挑戦する。カン・ミヨンは自身の運が良いと思っている。演技を勉強したいと思っていたとき、ちょうど演劇に出演することになり、さらには性格の良い俳優たちと円満に共演することができて良かったと話しながらにっこり笑う。「ふらちなロマンス」での演技のために映画「グレート・ギャツビー」を何度も見たというカン・ミヨンと、16日に成均館(ソンギュングァン)大学付近でインタビューを行った。

―これまで歌手として経験を積んできて、今回初めて演技に挑戦する。それも演劇の舞台だ。

カン・ミヨン:以前から演技に挑戦したかった(笑) 他の芸能人と比べると注目されたいと思う気持ちが足りないと思うので、それを少し変えたかった。作品出演のオファーを受けた後で「引き受けたのは間違いだったかな、どうしよう」と心配になった。胸の高鳴りが落ち着くと、小劇場でのリアルな観客の息や表情一つ一つを感じたくなった。

今では練習に向かう足取りは軽く、とても楽しい。練習中、共演者たちのチームワークが良すぎるので驚いた。普通は演劇をするとき、これほどチームワークの良いケースはないそうだ。楽しく練習しているので、大変だとはまったく思わない(笑)

共演する方々が皆さんベテランなので、リモコンでコントロールしているかのように、演技が自然にできている。ラブコメなのでスキンシップやキスシーンがあるが、まだ気恥ずかしい。前回のシーズンと今シーズンの動線が変わったので、前回の公演をご覧になった方が今回の公演をご覧になれば、こんな風に変わったんだなと思うはず。

―音楽のステージでは見られなかったカン・ミヨンさんの新たな一面を見られることになり、楽しみだ。

カン・ミヨン:昔はインタビューを受けるたびに「演技はできません」と答えていた。しかし、インタビューとは裏腹に、今回私が舞台で演じる役はとてもずる賢く、猫をかぶったキャラクター。そして既婚の初恋相手役だ。私と似ている部分が多く「君はスジ(演劇でカン・ミヨンが演じる役)にぴったりだ」と言ってくれる。私の性格より少しオーバーだが本当にスジそのものだ。キム・スロ演出家に「君はスジの役にぴったりだ。自由にしなさい」と言われた。

―キム・スロ演出家から直接演技指導を受けたそうだが。

カン・ミヨン:キム・スロ先輩といえば、役ごとに異なる演技ができる多彩な映画俳優としてのイメージが強い。バラエティに出演したときもトークが上手で面白く、演技もうまいので、マルチエンターテイナーだなと思っていた。そんな中、演出家としてお会いし、とても人間味あふれる方ということが分かった。俳優一人一人に心から接することができ、本人が俳優なので俳優が悩みを感じるような部分もよく分かっている。

―コンサートのステージに立つ緊張感と、今回演劇の初舞台に立つ緊張感は違うと思うが。

カン・ミヨン:大劇場なら(コンサート経験のおかげで)何百万人来てもかまわない。しかし、小劇場となれば話が違う。小劇場で歌を歌うことなら問題ないが、演じなければならないので。カン・ミヨンといえばソロ歌手としては認められたが、舞台には初めて立つのでどんな評価を受けるか心配。演劇が成功するか失敗するかはさて置き、しっかりとしたチームワークの共演者たちと一緒に舞台に立つためには、とにかく練習することが大事だと思う。

―第1世代ガールズグループのイ・ヒョリをはじめ、Baby V.O.Xのリーダー、キム・イジも結婚した。

カン・ミヨン:結婚はしたいが急ぐ必要はないと思う。この男なら私の人生を託しても良いと思える人がいたらとっくに結婚していると思う。

―偶然にも同じBaby V.O.Xの元メンバー、シム・ウンジンも10月から舞台に立つ。

カン・ミヨン:ふふ、実はウンジン姉さんのおかげで演劇にめぐり合えたのでとても感謝している。ウンジン姉さんと私が立つ舞台は違うジャンルなので、姉さんの公演を見てから私の公演を見るウィンウィン(win-win)戦略でいけたら良いと思う。Baby V.O.Xのファンが分散されるとは思っていない。

実はウンジン姉さんが立つ舞台にも出演してみたい(笑) 私は演技のすべてを分かっているわけではないが、毎日私自身を演劇の中のスジだと思うようにしている。そうしていると、劇中のスジのように私自身も実際に変わっていくのが分かる。次は切ない恋愛を演じてみたい。

―中華圏にファンが多いそうだが。

カン・ミヨン:ありがたいことに、毎回私がコンサートを開催するたびに韓国まで来てくださるファンがいる。中国でデビューした時、中国語が分からずに中国のファンとは目と目で話していた。中国デビュー初期の頃、言葉は通じなかったが目を見るとお互いの心が通じ合っていることが分かった。私が中国を好きな理由は(私のような)外国人でも感じることのできる愛を、中華圏のファンの皆様がくださったから。

―みんな体重を落とすために必死になっているが、カン・ミヨンさんは反対に太りたくても太らない。

カン・ミヨン:細い方に会えば私の気持ちを理解してくださる。私のように考え事が多く、いろいろ気にしていると、じっと座っているだけでもカロリー消費が多いそうだ。だから太らないのだと思う。

―以前、街で歌手としてスカウトされたそうだが。

カン・ミヨン:当時はスカウトされたことが信じられなかった。最初は「何だろう、これ」と思い好奇心で連絡をして、オーディションを受けて歌手になった。音楽ランキングで1位になったことで「Baby V.O.Xは当時(人気)の頂点に立っていた」と言われたが、当のBaby V.O.Xは渇いていた。

当時Fin.K.L(ピンクル)とS.E.S.はライバル関係で、Baby V.O.Xは女戦士のようなイメージが強いガールズグループだった。チームワークが良く、アイドルから次第に落ち目になるときも大きな傷は受けなかった。アイドルからどんどん転落していく苦痛は、第1世代のアイドルなら誰もが感じたはず。

―第1世代アイドルから下降曲線を描くときのむなしさはどう克服したのか?

カン・ミヨン:Baby V.O.Xが解散してから、学校に通う時、芸能人を辞めようかとも思った。しかし、ネットのファン掲示板でファンの皆様が「お姉さん、まさか辞めるわけではないですよね?いつまでも待っています」と応援してくださっていることに大きな感動を覚えた。だから私自身のためではなく、ファンの皆様のためにもステージに立たなければならないという強い意思をもって、当時ソロアルバムの準備をした。

記者 : パク・ジョンファン