イ・ジフン「ブレイクすれば変わる?僕は今の僕そのまま」

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ドラマ・バラエティで活躍する“売れっ子”イ・ジフン

これほどならば、最も熱い俳優だと言ってもいいだろう。今年の初めに韓国で最終回を迎えたKBS 2TVドラマ「ゆれながら咲く花」(原題「学校2013」)でデビューし、週末ドラマ「最高です!スンシンちゃん」、バラエティ番組「ハッピーサンデー-マンマミーア」(以下「マンマミーア」)、「ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王~芸体能」(以下「芸・体・能」)、SBS「ワールドチャレンジ-私たちが行く」にまで出演し、恐ろしいスピードで浮上してきた。イ・ジフンがここまで早く成長するとは誰も予想していなかった。

「ゆれながら咲く花」が韓国で放送されていた当時、彼は不良生徒3人組(オ・ジョンホ、イ・ジフン、イ・イギョン)の一人にすぎなかった。しかし、今では状況が変わった。イ・ジフンはドラマやバラエティ番組で精力的に活動し、大活躍している。イ・ジフンは「最近は朝4時に寝て、2時間ほどしか寝られません。とても疲れてはいますが、この生活が好きです」と眠そうな目をこすった。

顔も身体も、かなり痩せてしまった。6ヶ月前と比べ、7kgも痩せたという。全ては「芸・体・能」で無我夢中にバドミントンのラケットを振ったせいだとか。

「『芸・体・能』への出演が決まってから、毎晩9時から深夜1時まで練習をしました。序盤で毎回負けていたので負けず嫌いになったようです。だから、釜山(プサン)杜邱洞(トゥグドン)チームとの対決ではすべてをかけて最善を尽くしました。だから勝てたんだと思います。体育を専攻していたからか、スポーツの試合で負けるのが大嫌いです。イ・マンギ教授との息はぴったりでしたが、プレッシャーもたくさんかけられました(笑) シャトルをきちんと飛ばすことができなければ、自分の心臓の鼓動が聞こえるほど緊張をしました。緊張をした状態で勝ったので、足の力が抜けて倒れそうでした」今も冷めない彼の高揚した気持ちが伝わってきた。


「30歳で結婚したい」

イ・ジフンは「芸・体・能」を通じて得たものが多いという。「話し上手な方ではありませんが、国民のMCカン・ホドン、イ・スグン兄さんに出会い、バラエティ番組での行動や発言をどのようにすればいいのかを見て学ぶことができました。二人のトークを見ながら『どうすればあんなコメントができるんだろう』と感嘆したりもしました。スグン兄さんがよく配慮してくださったのでありがたかったです。とても温かい方です」

「マンマミーア」では母親と友人のように過ごす姿を公開し、素朴な魅力を見せた。先月11日に韓国で放送された「母が紹介してくれる異性に会う」編では、誠信女子大学の3大クイーンと呼ばれるCMモデルミン・ジウォンと出会った。この日は完全に“イ・ジフン編”として放送されたと言っても過言ではなかった。当時イ・ジフンは出会って10分でミン・ジウォンに対する敬語を止め、状況をリードして妙な雰囲気を演出した。それによって二人が付き合っているのではないかという噂も広まった。

イ・ジフンは「ミン・ジウォンさんとは付き合っていません。その日から一度も会っていませんし、連絡先も知りません」と伝えた。また「今、恋人はいませんが、結婚は早くしたいです」とし、「30歳に結婚したいと思っています。もう4年しか残っていませんね(笑) クールな女性よりも一緒にいると友達のようにリラックスできる人が良いです」と理想のタイプを明かした。

ここまで活発に活動していると、周りからは嫉妬の声も多数あった。世間では「クラブによく通っている」「他人の悪口を言っていた」などの根も葉もない噂が出回り、傷ついたという。イ・ジフンは「やってもないことをやったと誤解され、とても傷つきました。毎週金曜日にクラブに行くというようなこともないし、他人を悪く言ったこともないのに、どうしてそのような噂が出回ったのか分かりません」と打ち明けた。

「今より人気を博したとしても僕は変わらない…演技に対する恐怖はない」

人々は言う。芸能人はブレイクすると変わってしまうと。もちろん、人は変わるものでもある。昔も今も何一つ変わっていないとすれば、それは人としてどうだろうか。しかし、世間はスターにだけは別の基準で計ろうとする。松の木のようにいつまでも変わらないでいて欲しいと。新人時代のように礼儀正しく、傲慢にならないで欲しいと望んでいる。残念ながらほとんどの芸能人は変わっていく。

イ・ジフンは「芸能人はブレイクすると突然変わってしまうという話があります。『もし僕がトップスターになったら変わるのだろうか?』と考えてみました。結論は、今よりもっと多くの方の声援を受けることになるとしても変わらないということです。常に同じ姿勢で人々に感動を届ける俳優になりたいです」と強調した。デビューして1年にも満たない新人俳優の溢れる情熱と思い、笑い飛ばすこともできるだろう。

しかし、イ・ジフンはあまりにも率直だった。「黄金漁場-ラジオスター」「マンマミーア」「芸・体・能」などで見せてくれた大胆な行動や発言のように、実際に出会った彼は偽善や演出など全くなかった。撮影現場で黙々と演技をする彼の姿が自然と頭の中に浮かんだ。

デビュー後、立て続けに2本のドラマを終えたイ・ジフンは「ますます演技の楽しさを感じます」と語った。「実は『ゆれながら咲く花』の時は、カメラの前で緊張する傾向がありました。そんな中、全50話の『最高です!スンシンちゃん』を撮影しながら緊張しなくなりました。台本が出るのを待つようになり、現場を楽しめるようになりました」と話し、明るく笑った。

「忙しく過ごすことができ感謝していますし、今の生活が本当に幸せです。一度仲良くなったら尽くすタイプですが(笑) 僕を信じてくれる気の合う良い人々と出会い、演技を続けたいです」

記者 : キム・ボラ、写真 : チョ・ソンジン