「サメ」キム・ナムギル&ナム・ボラ、恋人同士より切ない兄妹の再会

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写真=KBS 2TV「サメ ~愛の黙示録~」スクリーンショット
キム・ナムギルとナム・ボラが再会した。ナム・ボラは12年前の交通事故で死んだと思っていた兄が現れると、嬉し涙を流しながら胸が熱くなる再会シーンを演出した。

15日に韓国で放送されたKBS 2TV月火ドラマ「サメ ~愛の黙示録~」(脚本:キム・ジウ、演出:パク・チャンホン、チャ・ヨンフン)第15話では、拉致された妹ハン・イヒョン(ナム・ボラ)を救うため死闘を繰り広げるハン・イス(キム・ナムギル)の姿が緊張感を誘発した。

チョ・サングク(イ・ジョンギル)会長は自身の過去を暴露しようとするイスをやめさせるため、下手人のX(キ・グクソ)にイスの妹イヒョンを拉致するよう指示した。このことを知ったイスがチョ会長に電話をかけてイヒョンの行方と拉致の目的を聞くと、ヨシムラ・ジュンイチロウ(イ・ジェグ)会長が持っている秘密文書に興味があったチョ会長は、イスの電話をそっけなく切った。

彼はハン・イスが自身を脅した文書の原本をジュンイチロウが持っていることを見抜き、最も近い人物であるイスを利用した。イスが自身の命のように思っているイヒョンを拉致し、秘密文書の原本を手に入れようと必死だった。その文書にはチョ・サングクと彼の父チョ・インソク、チョン・ヨンボ父子の真実が書かれている。

チョ会長は自身がチョン・ヨンボだという事実を孫のヘウ(ソン・イェジン)が気付くことを恐れた。ヘウが「お爺ちゃんがチョン・ヨンボという人なの?」と疑ったこともあるため、さらにそうだった。自身がチョン・ヨンボであることが明らかになれば根本が揺るぎ、孫と息子がショックを受けるのは当然だった。彼は自身の利益のためならなりふり構わない破廉恥な人物だが、家族を思う気持ちは誰よりも強かった。

ヘウに自身がチョン・ヨンボを殺したと言い逃れ、イスにヘウが乗り出せば危険なことになると警告した。ヘウは一人でイヒョンを救おうとするイスを助けようとしたが、むしろ邪魔になるとイスに言われ、それ以上彼に付いて行くことはできなかった。そのため、お爺ちゃんの白黒写真のコピーを手に入れ、イヒョンの命が危うくなるのを防ごうとした。

チョウ会長はヘウが自身の秘密をすべて知っているかのように言いながらイヒョンの命を助けてほしいと要求すると、揺れる眼差しで悩む姿を見せた。秘密文書の原本を手に入れるためにジュンイチロウの部屋を訪ねたイスは、彼もチョウ会長に対する復讐を計画していることに気付いた。

また、イヒョンの父ピョン・バンジン(パク・ウォンサン)も娘がバイトをしているカフェの前に設置されている防犯カメラを確認するなど、犯人探しに奮闘した。これと共に、ヘウに助力していた強力部の検察捜査官キム・スヒョン(イ・スヒョク)がイスの友達であることが明らかになり、これまでの疑問が解決された。ベールに包まれたチョ会長の存在を明かそうとする人物たちの関係を繊細に描き、抜け目ない展開を見せた。

自身を救うために来たイスが実の兄であることを知ったイヒョンは「お兄ちゃんだったね。どうして今になって来たの?どうしてこれまで何も言わなかったの?とても会いたかったのに」と涙を流し、イスも「ごめん。お兄ちゃんが悪かった」と答えながらこれまで隠してきた切ない感情を表した。

このシーンで二人が見せてくれた涙の演技は抜群だった。キム・ナムギルは妹に対する感情を抑えてきたイスの感情を表しながら見る人々まで悲しませた。ナム・ボラも兄を恋しがる気持ちと拉致された恐怖を同時に伝えながら、劇の緊張感を高めた。

チョ会長が目の敵であるイスを殺して自身の秘密を暴露することになるのか、それともイスとイヒョンを殺さず自身の秘密を隠すのか、今後の歩みが注目される。

記者 : キム・ボラ