ガールズグループのために家賃の安い家に引越し…死活をかけた男

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チェ・ビョンミン代表 (C)Top Classエンターテインメント

STELLAR、今度は音楽業界の“星”になれるだろうか?

S.E.S.のマネージャーとして業界に入り、2年間妖精たちのマネージャーとして活動、2002年から11年間は神話(SHINHWA)のマネージャーとして活動、そして今は芸能事務所の代表として仕事をしながら音楽業界に精通した人がいる。神話のエリックが所属するTop Classエンターテインメントのチェ・ビョンミン代表だ。

13年間歌手のマネージャーとして生活して来た彼が、死活をかけて披露したガールズグループがいる。2008年から2年以上の練習生時代を経て、2011年にデビューした4人組のガールズグループSTELLAR(カヨン、チョンユル、ヒョウン、ミンヒ)だ。

毎年数多くのガールズグループが誕生し、消えていく。S.E.S.やFin.K.Lのように歴史に残るグループを誕生させることは不可能に近いことになってしまった。ガールズグループもボーイズグループも、激しく競争する“銃声のない戦争”を繰り広げている。

「ミニアルバムをリリースするたびに3億…今年までに10億を投資」

チェ・ビョンミン代表は「今回、STELLARの3rdシングルがリリースされる」とし、「練習生時代からデビュー後の今に至るまでの5年の歳月を共にした。今年までにかかったお金は、およそ10億ウォン(約8835万円)に上る」と話し始めた。

「今回リリースされる3rdシングルに死活をかけました。2011年にデビューしてから、ほとんど収益がないと言っても良いでしょう。個人で借りられるローンも全部使ってしまい、STELLARのために家賃の安い家に引っ越しました。今度こそ『本当に最後だ』という覚悟で臨んでいます」

5年間で計10億ウォン。デビュー3年目だが収益がない。一体これだけのお金はどこに流れ、今は跡形もなく消えたのだろうか。

「食事代と人件費など、基本的にかかるコストがあります。アルバムを出すとき、1枚当たり2、3億ウォンほどがかかります。そしてガールズグループなので、衣装代が本当にたくさん必要です。また、曲代、振り付け代、振り付け練習室代、レコーディング・スタジオなどのコストがかかります。

またアルバムを出すたびにかかるフォト代、デザイン代、広報用CD代もかかります。練習生の時は合宿をしますが、合宿をする時の賃貸も払わなければなりません。今は合宿はしませんが、忙しくなるときはまた合宿をします。そうすると数ヶ月の賃貸料金を払わなければなりません」

STELLARの新しいデジタルシングルのジャケット (C)Top Classエンターテインメント

「全ての音楽番組に出演しても安心できない…重要なのは『大衆』」

ガールズグループSTELLARは11日に3rdミニアルバムをリリースする。1年ぶりにカムバックし、今夏の音楽市場に参入する。「ミュージックバンク」など、地上波の音楽番組などに出演しなければ、存在感をさらにアピールすることはできない。テレビ局の出演競争はないのだろうか。

「放送に出演できるできないは、その事務所が放送局にどれだけ貢献したかなど、マネジメント貢献度が大いに影響を及ぼすようです。10年以上この業界で働いてきたので、テレビへの出演機会は、同じ新人のガールズグループの場合は優先してチャンスを与えられた部分があります。それでもテレビ局のプロデューサーたちに持続的に電話をして、グループについてアピールして、出演の機会をいただけるようお願いしなければなりません。

その週の月曜日や火曜日に音楽番組の放送作家から電話がかかってきます。キャスティングの電話が来た場合確定で、そうでない場合は確定とは言えません。普通火曜日に電話がかかってきますが、そうすると金曜日の「ミュージックバンク」の準備に入ります。同じように水曜日にMBC music「SHOW CHAMPION」、木曜日「M COUNTDOWN」、金曜日「ミュージックバンク」、土曜日「ショー 音楽中心」日曜日「人気歌謡」などにすべて出演すれば、『この程度なら上出来だな』と思うんです。この出演でマネージャーの能力が分かると思って良いです」

マネージャーの能力で全ての音楽番組に出演させたからといって、安心するわけにはいかない。出演後、それを聞いた視聴者が好きになってくれなければ、チャートの上位にランクインできないためだ。

「新人のアイドルを人気者にすることは、なかなか大変です。実際、最も重要なことは、音楽そのものでしょう。出演したからと言って人気が出るわけでもなく、音楽が好まれ、大衆から聞かれなければ、生き残れません。音楽が良いとその音楽を購入することになり、それが収益につながります」

チェ・ビョンミン代表は今回3rdシングルをリリースするSTELLARのために完璧なドリームチームを構成した。アルバムのプロデュース、振り付け、MVなど、全ての制作過程において、韓国最高のスター演出者で構成されたドリームチームを構成したのだ。

「スター作曲家のSweetuneに今回のミニアルバムを任せました。曲もたくさん書きますが、プロデュースも一緒にしてくれます。またビジュアルと振り付け、MVなどについてもどのようにすれば良いかなどの総合ディレクションもしてくれます。曲を書くだけでなく、大衆にどう見られるのかについても深く関わります。今回のSTELLARの曲の作業において、クオリティ向上に大いに役立ちました」

チェ・ビョンミン代表 (C)Top Classエンターテインメント
スタープロデューサーSweetuneはINFINITEの「Be Mine」「追撃者(The Chaser)」をはじめ、KARAの「ジャンピン」「Lupin」などを作曲した人気作曲家だ。振り付けの演出にはSweetuneと一緒に作業する振り付けチーム ヤマ&ホットチックスが参加した。ヤマ&ホットチックスは、KARAの“お尻ダンス”やGirl's Dayの“サスペンダーダンス”をヒットさせたことがある振り付けチームとして有名だ。

STELLARの意味は星、「星になれ」「スターになれ」という意味を込めて付けられたグループ名だという。

「今年3枚目のミニアルバムを出すだけに、大衆にさらに完成度の高い曲をお見せするため、事務所の職員全員が頑張っています。今回の曲にも多大な声援をお願いします」

チェ・ビョンミン代表は「STELLARは綺麗で音楽も上手だが、何よりも心が綺麗な子たちなので、今後青少年の模範になるガールズグループになってほしい」とし、「人間としてどこに出しても恥ずかしくない、まっすぐな子たち」と紹介した。

「夢のために2008年から諦めずに走って来て、個人的な生活などの部分を犠牲にしながら2013年の“星”になるために熾烈に一生懸命に走っています。普通アイドルは20代に少しだけ人気を集める場合が多いですが、STELLARには、神話のように長くこの業界について真剣に悩みながら、エンターテインメントであれ、ミュージシャンであれ、俳優であれ、自身の才能を長く輝かせるエンターテイナーとして生きて欲しいです」

チェ・ビョンミン代表 (C)Top Classエンターテインメント

記者 : チョ・キョンイ