「オーロラ姫」同性愛者は罪人なのか?不愉快な戯画化

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写真=MBC「オーロラ姫」スクリーンショット
MBC毎日ドラマ(月~金に放送されるドラマ)「オーロラ姫」(脚本:イム・ソンハン、演出:キム・ジョンホ)が、同性愛を戯画化する展開で視聴者を不愉快にさせた。

18日に韓国で放送された「オーロラ姫」第22話では、パク・サゴン(キム・ジョンド)の同性の恋人であるナターシャ(RUN)がサゴンの家族にいじめられるシーンが描かれた。

ナターシャはサゴンの家で暮らしながら家政婦のように働いている状態だ。ナターシャは家族のためにあらゆる家事をこなすも、いじめられるだけだった。サゴンの母親であるワン・ヨオク(イム・イェジン)はナターシャがカルグクス(韓国風手打ち風うどん)を作ると「サゴンがいない時は適当に作るのね」と食事への不満を漏らした。

ナターシャに不親切なのはサゴンの妹であるパク・ジヨン(チョン・ジュヨン)も同じだった。ジヨンはナターシャが兄のために作った弁当をこっそり食べるも、ナターシャが皿洗いをすることを当然だと思った。サゴンの家族はナターシャを酷使してもいい存在としか思っていなかった。

さらに疑問なのは、彼の恋人であるサゴンですら彼に冷たいということだ。ナターシャは漢方病院の仕事を終え、帰ってきたサゴンの足をマッサージしながら「妹があまりにも冷たい」と愚痴をこぼした。しかし、サゴンは慰めず「裏でこそこそ人の悪口を言うなら、家から出て行け」と大きな声を出した。

「オーロラ姫」はこれまでナターシャ&サゴンカップルを通じて同性愛に関する内容を描いてきた。しかし、同性愛に関する真剣な悩みや思考はなく、ただ戯画化されているだけだった。ナターシャは仕事もなく、恋人に執着したり、女性的な存在としか描写されておらず、同性愛への偏見を助長しているのではないかと懸念が残る。

記者 : キム・ジヒョン