ユ・インナ「両親が反対する恋愛はしたくありません」

OSEN |

KBS 2TV週末ドラマ「最高です!スンシンちゃん」に出演している女優ユ・インナは、ドラマの中のイ・ユシンより優しく落ち着いていた。一緒に出演している歌手で女優のIU(アイユー)がユ・インナのことを「最も美しい生命体」と表現したことに大きく頷けるほど、言葉ひとつ仕草ひとつから愛らしさがにじみ出ている。

現在ユ・インナが演じるユシンは、ドラマでパク・チャヌ(コ・ジュウォン)と秘密の恋愛中だ。韓国で26日に放送された第24話では、彼らの恋愛が発覚する危機に置かれてしまった。チャヌの母のチャン・ギルジャ(キム・ドンジュ)が、息子の車から降りるユシンを目撃したためだ。普段からユシンのことが気に入ならいギルジャは、彼らの恋にとって大きな障害となる。今後どのようにしてこのカップルが“親の反対”という難関を乗り越えていくかも、ドラマの大きな鑑賞ポイントになりそうだ。

この状況を、現実に当てはめてみた。「本当に好きな人のことを、親が反対したらどうする?」という質問に、ユ・インナは少し考えて「家族に秘密にするのは難しいと思います。そこまでして秘密の恋愛をする必要があるのでしょうか? 親に嫌われる恋愛は、したくありません」と言い切った。

先日、ドラマで絶大なる愛嬌を披露し、大きな関心を集めた彼女だ。怒った恋人チャヌをなだめるために、ユシンがキスをする可愛らしいシーンだった。しかし、絶大なる愛嬌という表現は、思ってもみなかった反応だったという。「誰もそうは思いませんでした。男女関係ではいつも『怒った?機嫌を直して』というものがあるじゃないですか」というユ・インナに「ユ・インナがやったからそう見えたのでは?」と話すと、「ユシンが普段気難しい姿だけを見せているからだと思います。そんなふうに思っていただけてありがたいです」と笑ってみせた。

実際にも愛嬌があることで有名な彼女だ。ユ・インナの愛嬌は、その自然さと愛らしさで女性たちから“学びたい愛嬌”として挙げられることもある。これについて彼女は「私は反対に、落ち着いていてクールな方を見ると、非常に魅力的だと思います」と話した。本人だけの愛嬌の秘策については「私はおしゃべりでよく表現もする方です。何でもよく感じやすいんです」と少し恥ずかしがった。反対に愛嬌がなく気さくな性格で有名なIU(アイユー)のことに触れると、「(IUは愛嬌が)ありませんでしたが、少しずつ出てきています」と喜んだ。

実際は、本人とユシンの間に共通点はないそうだ。ソン・テヨンまで含め、3姉妹の中で実際の自分と似ている人はいないという彼女は、ドラマtvN「イニョン王妃の男」のキャラクターを本人にもっとも似ている人物として挙げた。本人と似ても似つかないキャラクター、あまりにも違うので演技しづらくはないだろうか。

「台本を読んで、その状況を受け入れるまでが難しいです。『私だったらこうするのに、この子はこうするんだ』と思ったりして、それを受け入れるまでが難しいと思います。でも、いざ受け入れてからは大丈夫です。世の中には色んな人がいるわけですし。少しずつ納得して、私がユシンの味方になって理解するようになります。自分の性格や口調がキャラクターに似ていればいいですが、私は家族に強く当たらないほうなので、台詞の練習を頑張ります。違和感がないように」

面白いこともあるという。「大きな声を出して悪口を言う演技をした後は、現場でみんな笑います。『本当にユシンは性格破綻者だね。お仕置きが必要だよ』『ここまで意地悪なの』とも言われますし。ドゥシムママは『こっぴどく叱られるべきだね』と言いますし。キム・ヨンリム先生もユシンのことを『本当に最近の子だね』と話してくださいます。でも、年配の方って、ズバズバと物を言うキャラクターが好きみたいです。そこが非常に力になります。先生たちの褒め言葉が」

またユシンの“すまして食べるシーン”が話題になったりもした。家族との食事のシーンで、バラ肉一切れをすました顔でもぐもぐ食べるシーンが話題になったのだ。「たった一切れ食べただけだったのに、それが話題になるとは思いませんでした。それが、そんなに熱いとは思いませんでした。実は本当に熱かったのに、驚かないふりをして食べました。本当に熱かったんですよ。ハハハ」

ドラマでIUとは姉妹を演じている。実際には11歳の年齢の差があるが、現場では他の俳優に同年代と思われるほど親しい友達のようにしている。IUとは4年くらいの付き合いだという彼女は、IUについて「本当によく会話が通じ合います。友達同士でおしゃべりするように、悩みも話し合って演技の話もします。外見の話ももちろんするし、女子たちが話すことを日常的に話します」と述べた。一言で言うと、歳の差がまったく感じられない二人なのだ。

「自身が幼いのか、IUが大人なのか?」と聞いてみた。これに対しユ・インナは「IUは普通の子ではありません。精神年齢が本当に高いです」と説明した。続いて歌手出身の女優としてIUのことをどう思うかと聞くと、「私はそんなに偏見はないですが、もともとIUが女優の準備をするところから見てきました。私は反対に不思議です。あんなに歌が上手い子が、どうして演技からと思ったのかと」と驚きを表した。

二人の歳の差が感じられないのは、彼女の“絶対的な童顔”も一役買っている。1982年生まれの彼女は、20代前半に見える。これにユ・インナは「私は童顔の特徴を持つ顔ではないのですが、あどけないキャラクターでデビューしたのでそんなイメージを持ってくださるようです」と謙遜した。

DJ活動でも成功している彼女だ。KBS 2FM「ユ・インナのボリュームを上げて」は、同時間帯1位の人気を博している。ラジオの話になると、表情がさらに明るくなった。「本当に自分にぴったりです。何一つ足りないところがなく、100点です。人々からは、2時間も大変そうだと、簡単ではなさそうだとも言われますが、2時間があっという間に過ぎますます。友達と話していれば、時間が過ぎるのが早いじゃないですか。本当に楽しいです。リスナーのお便りも面白いですし、私がリスナーに話しかけられるというこの現実に、本当に感謝しています。私って、人の話を聞くのも好きで、話すのも好きななんですよ。できる限り長くやりたいです。一生やっていきたいです」

最後に、自分が考える自分の役者としての魅力を尋ねると、少し考え込む様子だった。「実際にいそうな人物、共感できる人物というところです。また私には、ポジティブなエネルギーがあると思います。俳優は誰もが太い感情線を1つずつ持っていると言われています。ある人は悲しさ、ある人はスリラーなど色んな感情線がありますが、私は明るさを与えられる人だと思います」

記者 : チェ・ナヨン、写真 : ソン・ヨンホ