“30歳”ソ・イニョン、名前を除くすべてを捨て新たに出発(総合)

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写真=キム・ジェチャン
華やかなビジュアルと弾けるパフォーマンスを期待していたなら、すべて捨てろ。大衆が知っている強いイメージはもうない。5月、悲しいバラード曲でカムバックした歌手ソ・イニョンだ。

14日午後、ソウル龍山(ヨンサン)区梨泰院(イテウォン)にあるレストラン&バー“禾水木 by Kang Leo”でソ・イニョンの新しいミニアルバム「Forever Young」の発売を記念するメディアショーケースが行われた。7ヶ月ぶりにカムバックするソ・イニョンは、華やかなイメージとパフォーマンスではなく、落ち着いた雰囲気のアコースティックバラードで戻ってきた。

特にソ・イニョンは10年間所属していたスター帝国エンターテインメントから独立。ソ・イニョンカンパニーを設立すると同時に歌手としての領域を固めたいという意志をうかがわせた。タイトル曲「別れよう」はそのような意図を最もよく表現した曲で、ソ・イニョンの歌唱力を引き立たせている。

悲しい感性を盛り込んで「別れよう」を歌ったソ・イニョンは、「曲を作りながら悲しいとたくさん言われた。泣く方々も多かった。過度な感情でライブがめちゃくちゃになったらどうしようと心配した。無事にこなせたようでホッとしている」という言葉で挨拶に代えた。

5月に悲しい雰囲気のバラード曲をリリースすることに対して、ソ・イニョンは「私はいつも季節と曲の雰囲気が合わなかった。今回もそういう意見があったが、曲があまりにもよかったので選んだ。もともとは男性歌手が歌う曲だったが、私が歌うことになった」と背景を説明した。

ソ・イニョンは「最近、シングルや(テレビなどに出演する) 放送活動をせずに、アルバムは出してきた。でも放送活動をするアルバムを出すのは久しぶりのことだ。歌に対するプレッシャーもあったけど、今回は積極的に活動する姿を見せたい」という計画を伝えた。

ソ・イニョンは「あまり緊張しないタイプだけど、最近はかなり緊張している。やはり上手くやらなくちゃというプレッシャーを感じているからだと思う。5月に多くの後輩たちがカムバックしたし、とりわけイ・ヒョリ姉さんまでカムバックしたのでプレッシャーになるようだ」とし「多くの方々と善意の競争をしたい」と抱負を語った。

また「5月なのに悲しいバラード曲でカムバックした理由をたくさん聞かれる。私はいつも季節と合わない雰囲気の曲を発表してきた」とし「周りからたくさん助けられた。パク・ソンジュ姉さんのアドバイスとペク・チヨン姉さんの応援がとても大きな力になった」と感謝の意を伝えた。

本格的な活動を控えているソ・イニョンは笑顔で「音源チャートを席巻したい」と言いながら「最近はチャートに長く残ることができない構図になっている。私の歌が多くの方々に長く愛されてほしい。私がカラオケでイ・ウンミ先輩の『恋人います』を歌うように、私の歌も多くの方々に愛される『国民ソング』になってほしい」という期待を表した。

今年30歳になったソ・イニョンは「本当に長い時間が流れた。パク・ジョンア姉さんと二人で、私たち年取ったねと話したことがある(笑)」とし「今回は清純なイメージを披露したとすれば、次はセクシーなイメージを披露することもできると思う。これから引き続き様々なことをしていきたい」という計画を伝えた。

ソ・イニョンは「前は赤ちゃん(ソ・イニョンが愛している高いヒール靴のこと) たちに集中していたとすれば、今は歌により大きな関心を持っている。するとますます考えが楽になるような気がする」とし「これからは公開恋愛もしたい。数年後には結婚もするだろう。以前は(Jewelryの)メンバーたちがいたのでやりたいことを我慢したり、秘かにするしかなかった。今からは楽に生きたい」と変わった価値観を説明した。

また「変わった姿をゆっくりとステージの上で見せたい。今は歌が好きで、また歌が上手な歌手として思われたい」とし「もちろん見えるイメージが大切だ。スモーキーメイクが好きなので強いイメージを持つようになったこともある。今はそういう部分は手放した。今回は歌に焦点を合わせ、ファッションのコンセプトはナチュラルなビンテージスタイルに決めた」と付け加えた。

ソ・イニョンは従来の華やかなメイクと衣装ではなく、落ち着いた雰囲気で戻ってきた。「以前に比べ、お化粧も薄めにした。綺麗じゃなくても、自然な姿を見せたかった。特に今回の歌を通じて今までとは違うスタイルを披露することにした。バラード歌手ではなかったけど、ソ・イニョンだけのスタイルを構築したかった」という欲を現した。

アルバムに収録されている曲「手紙」の歌詞を自ら書いたというソ・イニョンは「別れを思い出しながら様々な心を想像してみた。活動と共に恋もしてきた。経験して覚えたたくさんのことを感情に盛り込んだ」とし「1回の恋で様々な心が出すことはできない」と笑った。

今回のアルバムではアコースティックバラードステージを披露するというソ・イニョンは「『私たち結婚しました』に出演した時や、『シンデレラ』で活動した時にもありふれたものにはしなかった。自分だけのものをしようと準備した。ステージの上でいつも新しいものを届けようとした」と言った。

また「今回のコンセプトは清純なのかとたくさんの方々に聞かれた。突然の変化だと思われたらしい」とし「ソ・イニョンのことを思うと、高いヒール、ジャケット、強い性格などが先に思い浮かぶ。でも今回はソ・イニョンの違う面を見せてくれるんだと思ってほしい。恋する時、別れる時のソ・イニョンをお見せする」と念を押した。

15日に発売されるソ・イニョンのミニアルバムには「別れよう」の他にも「I Want You Back」「Anymore」「手紙」「Let's Dance」などが収録された。

記者 : キム・イェナ