「天命」2AM スロンのキャスティング理由は…?“演技力不足ではあるが、真心がある”

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写真=KBS
KBS 2TV水木ドラマ「天命」のムン・ボヒョンCP(チーフプロデューサー)が、演技力に関する議論が浮上した2AMのスロンをキャスティングした理由を語った。

ムン・ボヒョンCPは7日午後、ソウル汝矣島洞(ヨイドドン)で記者懇談会を開き、「スロンがアイドルだからキャスティングしたわけではない」と話を始めた。

「スロンが『天命』のキャスティングが行われているという話を聞き、シノプシス(ドラマやステージなど作品のあらすじ)を手に入れてオーディションに来た。そこで、スロンの熱意を感じた。眼差しが違った。同じ条件の俳優たちとは違って切実に願う真心が感じられた。制作陣もまだ演技力が足りないとは思っているが、最初から演技が上手い人はいない。保証するが、劇の後半になると大きく成長しているはずだ」とスロンを高く評価した。

ユ・ジョンソンプロデューサーも、「スロンは撮影後、撮影されたものをチェックし、頭を抱えながら反省をしている。そして、次の撮影では進化した姿で戻ってくる。『今回はこうやって変えてみたが、いかがだったでしょうか?』と聞いてくるほどだ」と伝えた。

また、「本人も時代劇は初挑戦なので、演技力への心配が多かった。議論があるだろうとの覚悟はあったはずだ。もともと“演技の神童”などの絶賛を聞こうとしていたわけではない。本人も現状を認め、努力している。制作陣から見てスロンは皇太子役に相応しく、信頼できると思い、成長の可能性を信じた」と付け加えた。

スロンは、「天命」で中宗(チュンジョン)の息子である仁宗(インジョン)役を務めている。文定(ムンジョン)王妃(パク・ジヨン)と政治的に対立する関係であり、表面的には母親として彼女を尊重するも、心の中では残酷な政争を計画している人物だ。理性的でありながらも激しく興奮する王の姿を描かなければならない重要な役だ。しかし、視聴者はスロンの違和感のある口調や声のトーンなどを指摘し、演技力を批判した。

スロンは、2010年にMBCドラマ「個人の趣向」で演技に初挑戦し、昨年には、映画「26年」でスクリーンデビューを果たした。

ムン・ボヒョンCPは、「演技力の素晴らしい俳優だけをキャスティングすれば、現在のシステムではこれ以上いい俳優は育たなくなる。主なドラマにアイドル歌手たちが出演しているのは、彼らが練習生時代から歌やダンスと共に演技をある程度学んでおり、アプローチが多少容易であるだけで、彼らの人気のためにキャスティングをしているわけではない。熱意さえあれば、誰でもキャスティングする意向がある」と伝えた。

「天命」は、仁宗毒殺の陰謀に巻き込まれて逃亡者になった内医院医官チェ・ウォン(イ・ドンウク)が、難病の娘を救うために繰り広げる死闘を描いた作品だ。

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記者 : キム・ボラ