Nine Muses「モデルアイドル?いいえ、気さくアイドルです!」

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セラ、ギョンリ、ソンア、ヒョンア、イセム、ヘミ、ウンジ、イユエリン(左から)

Nine Musesの“ぶっちゃけトーク”

彼女たちとしては最も満足した2ヶ月だったたろう。新しいメンバーを迎え入れ、9人組体制を完成させたNine Muses(セラ、ギョンリ、ソンア、ヒョンア、イセム、ヘミ、ウンジ、イユエリン)は、1年ぶりに「DOLLS」でいつにも増して人気を集めた。音楽番組に出演した後は、ポータルサイトの検索ワードランキング上位に入るなど、その人気を証明した。

ステージでは眼差しから変わる彼女たちだが、ステージの外での彼女たちは、普通の20代の女の子だった。メンバーが多いだけに話題も多く、話題が多いだけに笑いも絶えない。まるで目まぐるしくボールが行き交う卓球のようだった。話はとどまることを知らず、リアクションも続く。それぞれの性格も違う。「みんな気さくに見える」と言うと、彼女たちは口を揃えて「そうです」と答えながら笑った。「このような意外性が私たちの魅力だと思います」というコメントと共に。

4年目の私たち、隊形の達人になりました。

アイドルグループのステージを見るたびに驚くのは、絶えず変わる隊形だ。歌の節に合わせてそれぞれの位置に行くことは、とてつもない練習量の結果だ。あるバラエティ番組で曲をランダムに流し、アイドルグループがしっかり隊形を作ることが出来るかを試したほどだ。これはNine Musesも例外ではない。

彼女たちは「(練習するときの)割合が最も大きい」とし、「ほぼ7時間から8時間ずつ練習する」と明かした。「人数が多く、曲に合わせて感じも変えなければならない」というのが最も大きな理由だ。「最もダンスが上手いメンバーを挙げて欲しい」という質問には、ウンジが選ばれた。ウンジは「6年ほど舞踊をしていたおかげだと思う」とし、「体をそういう風に使った経験があると、動きやすくなる」と気恥ずかしげに答えた。

セラ、ヘミ、イユエリン(左から)
ヒョンア、ギョンリ、ミナ(左から)

ウンジ、ソンア、イセム(左から)
冗談交じりでNine Musesは自らを“ステージ隊形の達人”と称する。ヘミは「メンバーが4人や5人ほどのアイドルグループは、1人欠けるとステージ構成が困難になるかも知れない」とし、「でも私たちは、1人や2人いなくても、ステージ構成においては問題はない」と伝えた。「だからと言って(メンバーがいない)空いた空間を見せるわけにはいかないので、それを埋めるために7人と8人用の隊形も前もって練習しておく」と説明した。

ヘミの言葉に多くのメンバーが頷いた。ウンジは「そのようにして3年もしていると、達人になった」とし、ヒョンアは「人間は適用能力に最も優れた動物だと言われるじゃないか」と同意した。ミナもまた「以前、イセムがバラエティ番組出演中に足を負傷して、急に隊形を変えて生放送に出演したこともあった」とし、「今や目を閉じた状態でも(隊形を変えることが)できる」と語った。ここにイセムの一言は決定的だった。「今や本能でそこ行きます(笑)」

「認知度も大事ですが…後から今を思い浮かべて幸せになりたい」

感謝している人も多い。Nine Musesはまず自分たちのマネージャーに感謝の気持ちを伝えた。セラは「たくさんのグループがマネージャーに感謝していると思うけれど、私たちのマネージャーは本当に苦労していた」と話した。ヒョンアもまた「調教が上手いタイプ」とし、「私たちが言うことを聞かないと『信じる』とだけ言う。そう言われると言うことを聞くしかない」と付け加えた。

ファンも心強い。ミナは「デビュー4年目にして『MINE』という公式ファングラブが出来た。『Nine Musesは終わらない』という意味」だと言いながら喜んだ。ヒョンアも「寒い中、事務所の前まで来て温かい缶コーヒーをくれた。私たちだけでなく、スタッフの分まで用意して、私たちの名前でボランティアもする。とても心の広い方々だ」と感謝の気持ちを伝えた。

「DOLLS」で人気を集めたが、Nine Musesは更に遠くを目指している。支えになってくれる人々の存在も、彼女たちがさらに頑張らねばならない理由となった。ギョンリは「Nine Musesという名前は認知度を上げたけれど、メンバー個人は(大衆に)知られていないかもしれない。今年は一人ひとりの魅力をアピールし、それぞれの個人が愛されるグループになりたい」と、願いを伝えた。

セラの願いは些細だが、だからこそ特別に聞こえた。彼女は「いつもイセムが言うことだけど、今年は楽しく、幸せに活動したい。アルバムの活動を皮切りに、どんどん活動したい」と語った。そうしながらも「認知度も大事だし、ランキングも重要だけど、いつか今を思い出して笑顔になれる幸せな記憶が欲しい」と明かした。

「たまに思います。私たちが今、これをしている理由について。楽しくしようとすることは、今すぐ何かが欲しくてするわけではありません。『いつでも出して読める日記を書く』『思い出を積み重ねていく』という感じで、毎日を過ごしていると思います。違いますか? いつか結婚して、遠い未来には子どもも1人ずつ抱いて集まり、今を語り合うかも知れないじゃないですか」(イセム)

「誰かが結婚することになれば、一緒にブライズメイド(花嫁の付き添い人)になることにしました」(ソンア)

「このままいけば、お互いに子どもを預けたりすると思います。母が9人になりますね。面白そうでしょう?」(ヒョンア)


“モデルアイドル”Nine Muses「ご飯無しでは生きていけません!」

彼女たちの意外な魅力を2つ。「食べ物」に対する考え方も一風変わったNine Musesだ。メンバー全員が長身で、“モデルアイドル”と呼ばれるだけに、食べ物は彼女たちにとっては遠い国の話のように思えた。しかし意外なことに、メンバーたちの証言によると、イユエリンは“甘いものマニア”だという。ギョンリが「新メンバーイユエリンは、ご飯の代わりにチョコレートを食べていた」と暴露すると、イユエリンは「まだ若いからか、甘いものが好き」としながらも、「今は健康食品も摂るようになった」と説明した。

この他にも食べ物に関する面白いエピソードは多かった。ヒョンアは「本当に時間がないとき以外は、私たちはできるだけご飯を食べる時間を作る。ご飯を食べられないと末っ子(ミナ)は泣く」と笑った。またヒョンアは「以前ヘミが練習室でチョコレートが食べたいと大泣きしたこともある」と伝えた。これにヘミが告白した真相はこうだ。

ヘミ:その日、私は調子も悪くて、気分も優れない状態でした。そういう日には甘いものが食べたくなるじゃないですか。昼からずっと食べたかったんです。でも、スケジュールもありますし、練習室にも行かなければならないので、時間がありませんでした。そこで別途マネージャーに頼みましたが、2~3回無視されました。その時、それがあまりにも悲しくて……(笑)

ヒョンア:練習室に向かっている途中でしたが、ヘミがシクシクしながら降りてきました。びっくりして理由を聞くと、いきなり号泣して……結局私が買ってあげました。

ヘミ:それが「こうなったら、自分で買ってやる」と思いながら、財布を持って練習室から出る途中でした。そこでヒョンア姉さんとばったり会ったのです。本当にお母さんに会ったような気分でした。だからそうしたんだと思います(笑)

記者 : イ・ミナ