「その冬、風が吹く」 vs 「IRIS 2」 vs 「7級公務員」視聴率とOST人気は比例関係?

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“水木ドラマの場外乱闘”音源市場の勝者は誰?

当初混戦が予想されていた“水木ドラマ戦争”でSBSの「その冬、風が吹く」が勝機を見出したようだ。同作は10%半ばの視聴率で同時間帯1位を獲得している。だが、まだ“完璧な勝利”とは言い難い。裏番組のKBS 2TV「IRIS 2」やMBC「7級公務員」の反撃もまだ終わっていないからである。

視聴率戦争以外にも、地上波3局の水木ドラマは様々な分野で競争を繰り広げている。その中の一つがドラマをさらに盛り上げるOSTである。韓国音楽コンテンツ産業協会による「GAONチャート」のデジタル総合チャートを参考に、3作品のOSTランキングの推移を調べてみた。同チャートは音源ストリーミング回数、ダウンロード回数、BGM販売量、モバイル販売量を合算して集計されたものである。

1位:SBS「その冬、風が吹く」(放送開始日:2月13日)

写真=SBS
視聴率も1位、OSTの成績も1位である。現在計5曲がリリースされた「その冬、風が吹く」のOSTでは、5曲のうち4曲が100位圏内にランクインした。さらにその中の2曲は10位圏内に入っている。最初に発表されたSUPER JUNIOR イェソンの「Gray paper」は、2月の第4週(2月10日~16日)に16位を獲得し、3月の第1週(2月17日~23日)に17位、第2週(2月24日~3月2日)に26位、第3週(3月3日~9日)に35位を記録した。

最も成績が良かった曲はThe Oneの「冬の愛」である。「冬の愛」は発売するやいなや4位(3月第1週)を記録し、第2週目には1位に躍り出たが、第3週には若干下落し5位となった。またGUMMYの「雪の華」も3位(3月第2週)にランクインし、第3週目にはワンランク上がり2位を記録した。今月6日に発売されたガールズグループSPICAの「Tears Fallin`」もいきなり48位にランクインした。

会心の作:少女時代のテヨンが歌った「そして、もう一つ」。同曲は13日にリリースされたばかりなため、まだチャートに集計されなかった。SMエンターテインメント所属のカンタが「その冬、風が吹く」OSTのプロデュースを手がけたことでSUPER JUNIORのイェソンもOSTに参加しているが、テヨンの影響力はさらに大きい。リリースのニュースが出るとポータルサイトのキーワードランキング上位を記録するなど、ブームが予想されている。

2位:KBS 2TV「IRIS 2」(放送開始日:2月13日)

写真=KBS
「IRIS 2」も「その冬、風が吹く」と同じく計5曲が発表された。そのうち4曲が100位圏内にランクインしたのは「その冬、風が吹く」と同様だが、リリース第1週目に10位を記録したDavichi(ダビチ)の「知りませんか」を除く残り3曲は、チャートの中位圏内にとどまっているという点が異なっている。特に前作で大ヒットしていたペク・チヨンの「忘れないで」をカバーしたソヒャンの曲が反響を呼んでいないこと(3月第3週、34位にランクイン)は多少痛手である。

だが、Davichiの「知りませんか」は堅調に推移している。2月の第4週に10位にランクインしてから、3月の第1週には7位と多少上がったものの、その後3月の第2週には10位、3月の第3週には11位となり、足踏み状態を見せている。ボーカルグループNoel(ノウル)の「どうですか」も3月の第1週に18位を記録し、3月の第2週には15位、第3週には23位となり、悪くない成績を上げた。しかしメンバーのユン・ドゥジュンがドラマに出演した縁で参加したBEASTの場合、「Black Paradise」がまず3月の第2週に16位にランクインたが、第3週にはすぐに33位に落ち、多少低迷した成績を見せている。

会心の作:放送では流れていたが、まだ詳しく知られていない未公開のOST収録曲が意外な活躍を見せるかもしれない。13日に放送された第9話で初めて登場したこの曲は、男女主人公の切ない恋を表現した曲である。噂によると、声の主人公はデビューを控えている新人女性アーティストのようだ。歌姫の登場を期待してみてもよさそうだ。

3位:MBC「7級公務員」(放送開始日:1月23日)

写真=MBC
好調なスタートを切っていた「7級公務員」だが、今は裏番組に抑えられている。音源成績も前述の2作品に比べると芳しくない。計7曲をリリースしているが、その中で3曲のみが音源チャート100位圏内にランクインした。まず、2PMのテギョン&ジュノが歌った「あなたに向かう道」は、2月の第1週に80位に入り、第2週には58位に急上昇したかと思えば、第3週には100位圏外に落ちてしまった。

そして、同曲が記録したこの“58位”が「7級公務員」のOSTの中で、最も高い数字だという。V.O.S出身のボーカル、パク・ジホンの「花が咲く」は、2月の第3週に87位にランクインしたが、第4週には96位になってしまった。Led Apple ハンビョルの「I'll be there for you」も2月の第4週に72位、3月の第1週に80位を記録するのにとどまった。

会心の作:“会心の作”と言えるものも実はない。主演のチュウォンが「愛する方法が分からなくて」を歌って勝負をかけてみたが、まだまだ音源チャートのランキングには入っていない。だが3作品の中で唯一主演俳優自らが歌った曲なので、所有するに値するかもしれない。

記者 : イ・ミナ